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「桜子ちゃん」から発展して

たまたま、私が皆様に名前を出す時期と重なったんですが、今のNHKのドラマの主人公に「桜子」という人がいます。
私も最近は朝駅に立っていることが多いので、あまり見られなくなってしまっていたんですが。
もうすぐ終わりですね。
桜子ちゃん、死んじゃうのかなあ。

あのドラマ、原作は太宰治の娘さんなのですよね。
そんで、脚本は私の知人のそのまた知人の娘さんが書いたのだとか…
なんだか縁を感じますが。

結構好きだったのでちょっと内容に踏み込みますけど、杉冬吾さんのモデルが、太宰治ですね。
青森出身で、才能あふれていて、とっても優しいのだけど、日常の重圧に耐えられずにすぐに逃げてしまう人。

私、あのドラマ自体好きだけど、太宰治の娘が太宰治を描く視点にちょっぴり感動したりもしてました。

人間って、愚かしいのですよね。
私、高校くらいまでは、高村光太郎とか太宰治とか、石川啄木とか、そういう人たちの生き方ってあまりピンと来なかった。
あまりにドロドロしていて。
でも人間ってやっぱり弱さも持っているし、汚い部分もあるし、そんな中でも信頼関係を作っていくのが、社会かなあと。

太宰治の汚さを私はずっと理解できなかったけど、汚さも弱さも含めて、欠陥があってこそ、輝く人生があることもある、とも思います。
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「言葉」

今日の朝日新聞の天声人語に次のように書いてありました。
「政治にとって言葉は命。言葉を大事にしないと、政治が貧しくなる」。

私は国文学出身なのですが、「言葉」にはいろんなタイプがあると思います。
文章にすると心に響く言葉、音声にすると輝く言葉。

そして言葉は宝物にも凶器にもなる。

言葉は大事。だけどそこに魂が宿らなければただの記号です。
どんなに耳に心地良い言葉を言っても、情熱のある話し方をしても、そこに信念がなければ空疎な記号です。

どんなにきれいな言葉を普段使っても、そこに行動や信念が伴わなければ、ふとした一言の中にボロが出たりもする。

言葉でだけきれいに繕おうとしても、最後には言葉のどこかが必ずその人の本当の心につながっているのかも知れません。

これまた言葉の面白さであり怖さであるかも知れないですね。

先週の土曜日

(※かとうぎ桜子を育てる会ホームページはこちら
前回のブログで書いた、先週土曜日の講座のこと、少し書きます。
「障害児者と医療的ケア」ということでした。
障害があって、飲み込みを気をつけなくてはならない人についてのお話でした。

口の中に唾液をためて、顔を上に向けて飲み込んでみてください。おぼれた時みたいになります(笑)

障害があって飲みこみが難しい、というのは、それに近い状態なのだと。

飲み込みにくい人―障害があって体の向きが調整しにくい人や背中の曲がった高齢者など―は、本当は食道を通って胃に行くべき食べ物や唾液が間違って気管に入って、肺炎になってしまうことが度々あります。
飲み込みにくいので口の中に溜め込んでしまって、徐々に徐々に気管に入ってしまうことも多いのだそうです。

そういう方は、ベッドや椅子、介助者の支え方の工夫で、できるだけ首が上向きにならないように調整することで誤嚥(食道に行くべきものが間違って気管に行ってしまうこと)を防ぐことができるということでした。

今回の講座は、障害を持ったお子さんのいるお母さん方がかなり参加されていた模様。
講師はお医者さんでしたが、とても分かりやすかった。

私は社会福祉士の資格を持っていまして。社会福祉士の資格を取るには医学も一応勉強します。でも、医学と福祉がどう関わるのかって、結構難しいところ。
今回の先生は、日常に必要なことと医学を分かりやすくむすびつけていらっしゃいました。社会福祉士勉強中もこんな先生に教えて貰いたかったなあと思いつつお話を聞きました。

何の分野でもそうですけど・・・人間の文化はすごいけど、つきつめるほどに専門分化してしまう。専門分化すると、自分の専門外のことに関心を持てなくなってしまいがち。
でも、どんなことも―福祉だけでなく、医学も文学も芸術も建築も経済も、すべて―人間が生きることに関わっている、ということだけは共通しているはず。その共通の思いを結びつけることで、ほんとはもっともっと生活しやすくなるのではないかと思うんです。

現に今回の話で私は、福祉と医療がかなり結びつきました。
いろんな領域で結びつける人と、たくさん出会っていきたいです。

※ちなみに今回の講座の詳細は以下の通り。(案内チラシより)
会場:光が丘区民センター
講師:心身障害児総合医療療育センター 小児科 中谷勝利 氏
主催:練馬区重症心身障害児(者)を守る会

わが子に障害があると分かった時点から、家族は何らかの形で医療と関わってきているのではないでしょうか?
障害のある子どもの生活を維持していくためには、様々な介護やケアをしなければ日々の生活は成り立ちません。ましてや、体調の変化や二次障害、加齢による体調の変化などにより新たな医療的ケアが必要になったとき、子どもの生活にとってそれが必要不可欠なものとなれば、戸惑いやためらいをもつ間もなく子どもの状況を家族は受け容れていかざるを得ません。
そこで、生活を維持していくための医療的ケアが必要になったときに備えて、医療的ケアの基礎知識やそのケアについて学びたいと思います。
まだ医療的ケアは程遠い存在であるけれどもいつか必要になるかもしれない、医療的ケアを必要とする体調間近、まさに必要としながら日々の生活を過ごしている保護者・支援者を対象として、講座を実施いたします。

光が丘のまちあるき

昨日今日と光が丘に出かける用事がありました。

昨日は「障害児者と医療ケア」ということで、嚥下や吸引の話を聞きました。とても素敵な先生でした。このことについてもっと書いた方がいいと思われたらメールください。話題はとりあえず次に移りますので。

今日は練馬まちづくりセンターのまち歩きに参加しました。
まずは土支田の農家の見学。
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体験農家、という形で、作付けのプランも方法も農家の専門の人が立てた上で、初体験の人は楽しみながらやっていくという場所です。

その後、光が丘を散策。
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光が丘は団地のまちです。私は千葉県松戸で育ちましたが、こんな感じだった。立派な建物が林立する街。
清掃工場があって、熱を有効活用している。
団地には公団、都営、分譲、賃貸などの種類があるそうです。
分譲地域やまちのショッピングセンターには清掃工場の熱が利用されてるそうです。

まちづくりの課題。
どうしたら人と知り合えるのか。
区民館の担当の方は、講座からサークルが生まれ、それが広がるような仕掛け作りをしていらっしゃいました。

光が丘は、戦時中に一度はアメリカにとられたあと、戻ってきた土地。「与えられた土地」といえる。でも。だからこそこれからは自分達が決める土地にしていきたい。
主体性のある行動をできるコミュニティを作りたい、という思いをたくさん聞くことができました。
私は住まいは大泉で、なかなか日ごろは光が丘とは接点が少なかった。そして今日はあまりたくさんは聞けなかったけど、ものすごく共感できると思いました。「地域の拠点」づくりに日々取り組んでいらっしゃる女性に出会えて、とても良かったです。
必ず近々またお会いしに行きます!

Appendix

桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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