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大泉学園周辺のこと
私が住んでいる大泉学園町には、将来大江戸線を延伸させるという動きがあります。
ちょうど私の住んでいる大泉学園町4丁目あたりに駅ができるという計画があるそうです。
たしかに、大泉学園町、特に関越を越えた側に行くのは大変です。自転車で15分~20分。疲れているときは一苦労です。バス通りも混雑するから、バスに乗っても時間的には自転車とあまり変わらない…。
前回報告した意見交換会でも、「練馬の困っているところは交通の便が悪いところ」という意見が出ましたが、自由に動ける私でも大変なのに、これが高齢者であったり子連れの人、障害のある人、車や自転車に乗れない人だったらさらに大変でしょう。
だから学園町の人にとって、大江戸線延伸は長年の悲願なのです。
一方で、大江戸線の駅と西武線の駅はつながらないらしい。そうすると、西武線近くに住んでいる人は、大江戸線ができたら生活環境が変わってしまうのではないかという不安を持っているという話を聞きました。
一つの出来事に対して、おかれている立場や住んでいる環境が少し異なると、望むことも少しずつ異なっている。「すべての人が幸せ」という状況を作るのはなかなか難しいことだなあと改めて考えました。
だから、「すべての人が幸せ」に一歩でも近づけるためには、いろんな立場の人が話し合う場を作ってそれぞれが「今何に困っているのか」「これからどうなったら困るのか、どうなって欲しいのか」を挙げていって、お互い歩み寄れる点を見つけていくことが必要なのではないかと思います。役所や誰かが決めるというのではなくて、そこに住んでいる人たちが自分達で意見を出し合っていくということをもっと増やしていければ、地域は少しずつ変わってくるのではないかと思っています。
それから、前回の日記にもチラッと書きましたが、今の練馬の良さに、住んでいる人自身がちゃんと気づいて、それを守って行くことも必要だと思います。
私は小さいころから東京近郊あちこちに住んできたので、その分練馬(特に大泉)と他の区の違いにはたくさん気づくことができるところがあると思います。近くにいる人ほど、気づかないことってありますよね。例えば東京に住んでいる人ほど東京タワーには行かなかったり(笑)
ずっと昔のブログにも書きましたが、畑で野菜を売っているというのはとても素敵なところだと思います。
それから、駅から離れたところに、おいしいお店、素敵なお店が多い。前にも書きましたが、素敵な店に行きなれると、チェーン店には行けなくなっちゃいます。
都内のほかの場所に行くと、駅を降りたらここはあの駅とそっくりだ、と思うことがたくさんあります。年末に荒川区の親戚に会いに行って、その後友人に会いに立川に行ったら、駅前にある店の数店がまったく同じ店だったのにびっくりしました。
大泉にはそうではない文化の豊かさがあるように、私は感じています。
一般的に、お店は駅周辺で発展するものだと思いますが、大泉はどうして駅から離れても面白いところがいっぱいあるのかなあ、と思うと、交通の不便さが逆にその地域の文化を育み深めている部分もあるのかな、なんて思います。ゆったりゆったり、一つひとつの店が個性を育てている感じ。
その素晴らしさに、住んでいる人が気づいていないと、大江戸線が通った時にせっかくの文化が崩れてしまいかねないと思います。交通自体便利にはなってほしいけど、大型スーパーやチェーン店ばかりの一般的な駅周辺みたいになるんだったら、なんだかいやだなと私は思います。素敵なお店はそのままたくさんあってほしい。
それは西武線の駅周辺も同じで、その地域独自の文化を温めて守り、それを多くの人に伝えていくことが必要になってくるんだろうなと思います。
文化が豊かなことは、心が豊かなことにつながるのでしょう。より便利になることを目指しつつも、便利さ一辺倒になるのではなく、心の豊かさも保っていけたらいいですね。
私も一緒に、どうしたら良いか考えていきたいと思います。