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この1週間くらいの出来事

1週間分くらい書くことがたまってしまいました・・・。
21日の金曜日に、練馬区基本構想を考える区民懇談会の全体会がありまして、これについては長々と書きたいことがあるので、次回にします。

★22日(土)は、障害者福祉大会というのが、区役所の地下でありました。
福祉に貢献した人の表彰があって、その後に、講演があるということで、それを聞きたいなと思ったのでひょこひょこ出かけました。講演は、NPOの「ぱそぼらん」という、障害者のIT活用の支援をしている団体の関和子さんという方がお話をするというもの。

関さんには時々お会いすることがあって、なんでもない普通のお話をすることは今までもありましたが、実はどんな活動をしているのかという話をじっくり聞いたことがなかったもので、おおこれはちょうど良いと思って出かけたのです。

行ってみて初めて、議会の幹事長だとかが来賓で呼ばれるような仰々しい(!?)会だったことに気づきました。
おっと、スーツを着てきて良かった・・・と思いながらオドオドと中へ入る。

受付では、区の職員さんがずらっと並んで待ち構えている。

その「ずらっ」という様子に怖気づく私

おろおろしていたら、「あ、かとうぎ議員、こちらで受付してください。」と職員さん。
まだおろおろする私。
「・・・議員、こちらへ。・・・ギイン、ギイン、こっち、こっちへ!!」
あたふたしながら呼ばれるほうへ行く私・・・(^^;

そんなにギイン、ギインと呼ばれると、なんだか犬が、「ジョン、ジョン、こっちだぞ!」と呼ばれてるようだなあ、と思いつつ。。


前半は、ボランティア活動をした人たちや、就労をして頑張っている知的障害の当事者の人の表彰でした。

私は、生まれてからこのかた表彰されたことなんてないので、どちらかというと、「表彰されないその他大勢」の気持ちで見ていました。

表彰された人は、きっと頑張っているに違いないけど、表彰されなくても頑張っている人は何千人もいるよなあ、と。

表彰によって励みになる人がたくさんいるならば、それはそれで大切なことなのかもしれないけれど、人が人を評価するというのは、難しいよなあ、と思いまして。



表彰が終わったら、「健康いきいき体操」をみんなでやりました。
これは、「練馬区の歌」に合わせた体操。

調べてみたら、このページから、動画も見られるらしいです(^^;

私はひねくれ者ですので、「健康いきいき体操」という名前を聞くたびに「へへっ」と笑っていたので、今回初めてやってみました。
・・・やってみたら意外と楽しかった(笑)

いつだったか、ラジオだったか新聞だったかで、「掃除をしたくないなと思っていても、実際に掃除をし始めてみると一生懸命やってしまうことがあるでしょう。脳というのは、始めれば頑張ろうというように動くものなのです。だから、嫌がらずにまずはやってみましょう」と言っていたことがありました。

おお、健康いきいき体操をしている私の脳に「意外と楽しいぞ」信号が発信されている・・・と思いながら、せっせと踊って(?)きました。

ぜひ、ブログを読んでくださっている方も、健康いきいき体操のホームページから動画を開いて、やってみてください(^^;


無事、ぱそぼらんの関さんのお話も聞けました。
「障害のある人が、就労の役に立てようということでパソコンを勉強しようとする場合があるけれど、ただ単にパソコンをやみくもにやっても、体に負担がかかるだけだから、『何を補うために』『何のために』パソコンを使うのか、ということをよく考えてプランを立てたほうが良い」というお話をしていらっしゃいました。

手段と目的を明確にするというのは、どんなことにでも共通するなあと思いながら聞いていました。


★先日、珍しく、区内在住の若い人々とお酒を飲みました。

・・・一応、私も若いと思うんですけれど、頭の中身が老けているもので、若い人と話をすると「どきどき」したりします(笑)

年齢は私より10歳くらい上なのに、とても若々しくてきれいなお姉さんがいたので、「なぜきれいなのですか」と聞いてみました(^^;
「わざわざエステなんかに行かなくても、いつもきれいでいよう、お洒落をしようと思えば、ずっと若くいられるのよ」とお姉さん。
うーむ、そうか。
私みたいに、洋服に防寒の機能しか求めていないようだと、老け込んでいくのかしらん・・・


★今日、今年最後の朝の駅での挨拶をしました。
保谷駅南口。
今朝は寒かった。今年一番寒かったらしい。朝のニュースのお姉さんが「今、2℃しかありません」というのを聞きながら家を出ました。

私は今、週に2回、朝の駅に立っていますが、元々そんなに朝に強くないのです。
その上、寒い季節になってきた。

この冬は、まだ耐えられないほどの寒さに出合っていませんでしたが、今朝は本当に寒かった。

だんだん気が遠くなってきました。。


気が遠くなりながら、活動レポートを配っていたら、年輩の女性が近づいていらっしゃった。

そして、「神保さん、神保さん」とつぶやいている。


神保さん・・・珍しい苗字だと思いますが、これは、前にも紹介した「あしがらさん」の本名です。
ホームレスの人は、本名を名乗らずに違う名前を名乗っていることが多いそうです。
神保さんも、路上生活をしていたときは、「あしがら」と名乗っていたというわけ。
生活保護を受けて、グループホームで暮らすようになってから、調べてみて、実は本名は神保さんだったことが分かり、以来「神保さん」と呼ばれるようになりました。


で、その「神保さん」の名を、なぜかつぶやきながら近づいてくる女性。

私は寒さで普段以上にぼーっとしているので、頭の中が「???」となりながら女性を見つめる。

「私、今、デイサービスで神保さんのお世話を担当しているんです。」

あらまあ。

私が働いていたデイサービス。私が辞めた後にこの女性は勤め始めて、そしてあしがらさんを担当しているということらしい。

デイサービスがあるのは新大久保。
女性と私が話をしているのは保谷駅。

おやまあ。
なんと、縁のあることでしょう。

私をお嫁さんにしてくれていると約束していたあしがらさんが、「会いにおいで」のメッセージかしら。

年が明けたら会いに行こうかな・・・。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページはこちら
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ボランタリーフォーラムのご案内

クリスマスですね

クリスマスイブ・・・私は朝からうどんを食べ、そこになぜか唐辛子を入れすぎて口の中と胃がよじれそうになりました

胃をさすりながらブログを書いています・・・。



一つご案内です。

来年2月8日~10日、飯田橋にある東京ボランティア・市民活動センターで、「ボランタリーフォーラム」というイベントがあります。

これは毎年やっているのですが、NPOで活動をしている人などが社会に発信するイベント。

私はNPOで働いていた2年前に、「今すでにあるデイサービス等を地域の拠点として機能させるにはどうしたら良いか」というような内容の企画をしたご縁がありまして、今回も手伝わせて貰っています。

「福祉制度の崩壊から創造へ」という大きいカテゴリーの中で、介護保険制度、障害者自立支援法、生活保護、放課後子どもプランの分科会に分かれて、現状と課題の整理、そして私たちに何ができるのかを考え、市民からの政策提言をするというもの。

2月10日です。

私は介護保険の分科会を担当しています。

介護保険分科会だけは10時開始で終了が17時30分という、長丁場です
他の分科会は午後から。

それぞれの分野で頑張っている方からの事例報告を聞いて、それに基づいてグループワークをする形になると思います。

このカテゴリーには、東京ボランティア・市民活動センターのスタッフの方のほかに、地域包括支援センターの方や児童分野の社会福祉法人の方、日高市議の川田虎男さんやら、私が以前関西でゲストスピーカーをさせてもらったときの室田信一さんなどが関わっているのですが。

しかし、あと2ヶ月を切っているのに、準備は大丈夫なんだろうか、と思って私はオロオロしています。他の皆さん、「大丈夫大丈夫」とおっしゃってるけれども、私は一人でオタオタ・・・。

無事、良い企画にできるように頑張ります・・・。


このカテゴリー以外にも、色々な企画があるみたいですので、ぜひご参加ください。

ネットカフェに寝泊りしている人の実態を知るために、実際泊まってみるとか。
あと、環境関係のことも。

申し込みはこちらからできます。

いくつか例外はありますが、基本的に、いくつの分科会に参加しても参加費は1,000円。あら、お徳。

ただし、グループワークが多くて、自分の意見を言わなくちゃいけない場面がたくさんありますので、その点はご了承ください。



第1回定例会の直前なので、議員さんや区の職員さんはなかなか難しいかもしれませんが、ぜひ、来てみてください。

パンフレットもありますので、必要な方はお声かけください。

※かとうぎ桜子を育てる会ホームページは
こちら

地域福祉パワーアップカレッジ

練馬区では今、「地域福祉パワーアップカレッジ」というのをやっています。
地域活動をする人たちが、勉強するための講座。
一度、見に行ってみたいなあと思っていました。

どんな方たちが参加して、どんな雰囲気で、どんな内容が話されるのか。そのとき、参加者はどんな表情をしているのか、見てみたいなと思ったのです。
ほかの説明会なんかでもそうですが、議事録を見るだけでは分からないものがあると思うのです。そこに流れる雰囲気、音。そこに参加している人の目は楽しそうなのか、怒っているのか、居眠りをしているのか・・・。
そんな、形では残しにくい部分に、事業の成果が現われると思うのです。

担当の課長さんに「傍聴をすることはできますか?」と聞いてみたら、「聴講生のしくみも用意してるから大丈夫ですよ。聴講申し込みの用紙を書いてもらうかもしれませんけど」というお返事。ふむふむ、OK、と思いながら「では、18日にお願いします」と約束しました。
朝、9時20分にスタートし、16時30分くらいまで行われる。


ところで、私の家は、大泉学園町の4丁目で、関越の向こう側。新座に近い方です。
私の自転車のタイヤには空気が入ってないのかもしれません。駅に行くのが重労働。家から、東大泉3丁目にある事務所に行って、そこに自転車を置いて、駅に向かうと、20分くらいかかります。

「うーん、大江戸線延伸、大江戸線延伸・・・」と呪文を唱えながら自転車を漕いでいます。
18日の朝は、バスの時間を間違えたので、仕方なく自転車に乗って、ブツブツつぶやきながら自転車を漕ぐ。最近、朝は寒い。寒風に吹かれながらようやく駅にたどり着く。
おお、なんとか5分前に着きそうだ。でも、聴講の申し込みを書かなくてはいけないかもしれないんだったら、まだ油断はできない。

ふうふう言いながら、区役所の20階の会場に到着。
はあはあしながら会場に入ったら、「ここに資料を用意しておきましたよ」と職員さん。「はあはあ、へえへえ、ありがとうございます」と着席。この様子だと、申し込みは書かないで良いみたいだ。ってことは授業には間に合ったってことだ。しめしめ。

息を整えていると、「授業が始まる前に、傍聴者がいますよと皆さんにご案内しますね」と職員さん。
「あ、は、そうですか、はい」と私。
だいぶ息も整い、なんとか始まる前にコートを脱ぐ。
寒風でただでさえぼさぼさになった髪が、コートを脱いだ静電気によって余計にぼさぼさになる。

あら、あら、と思っていたら、職員さんがマイクを持って「おはようございます」という。
私は頭のぼさぼさを、手でバタバタ整えながら「おはようございます」とつぶやく。
「授業の前にひとつお知らせがあります。今日は傍聴として、区議会のかとうぎ区議がきていらっしゃいますので、ご了承ください」
あらっ。
傍聴者の紹介って、そういう紹介だったのか!!
あたふたする私の方に皆の視線が・・・。
あらっ。
ぼさぼさなのに・・・。

動揺したまま、授業が始まりました・・・。


パワーアップカレッジの受講生は26人。私が行った日は20人ちょっとの参加だったと思います。
何人か、顔見知りの人もいらっしゃって、その方たちは地域で一生懸命活動されてる方だと分かったけれど、それ以外にも初めてお会いした方も、発言を聞いているとどうやら、地域の福祉の活動をする団体の中で主力になって動いている方である様子。

で、地域福祉パワーアップカレッジのカリキュラムを改めて見る。
この講座は1年間で、受講料が3万円。
地域で活動している人が、さらに知識を深めたり、新しく活動する人を増やしたり、その中で交流をしてネットワークを作ったり、今後の活動につなげたり、というのが目的らしい。
NPOで活動している人や大学で教えている方などを講師に招いての授業。

そして、練馬区の状況については、福祉関係の部長さんや課長さんからの授業。
ふうん、地域で福祉の主力を担っている人たちが、授業料を払って、部長さんのお話を聞くのか・・・ふむふむ・・・ふうん・・・へえ・・・と、若干嫌味な言葉が頭に浮かびつつ(^^;

18日は、貧困問題についての授業でした。
午前は、大学の先生からの講義。午後は、ホームレスの支援をしているNPOの人の話。
先生の授業は、社会福祉士の試験で出るような話だなあと思って、ついつい、「参加者の表情を見る」という、今回の傍聴の目的を端に置いて、授業に聞き入っていました(^^;

うーん、でも、福祉全般の知識を得るという意味では良いとしても、今、地域の中で実践している人にとって、細かなところを講義で受けるって、どうなのかなあ。。
おそらく、部長さんたちの話もそうだと思うけれど、どちらかというと、福祉事務所で生活保護の相談に乗るケースワーカーにはそれだけの知識は必要だろうけれど・・・、というような内容だったように思いました。

そういう風に考えると、ふと、講座全体の組み立てが、ケースワーカーの研修をそのまま持ってきているんではないかという気もしてきました(^^;

でもそうなると、このパワーアップカレッジそのものが、誰を対象にしていて、その人にどういう風になってほしいためにやるんだかが、ちょっと分からなくなってきた。
地域で活動している人たちを、市民活動として活性化するのが目的であって、社会福祉士だとか社会福祉主事(生活保護に関わる人が持っている資格)に準ずる人に育てたり、福祉を仕事にしてもらうために育てるのが目的ではないんだろうけれど・・・。(もしそれが目的ならば、わざわざ区で講座をやらなくても、その専門学校に行ってもらえばいいんだから。)
地域活動を活性化するのが目的ならば、一方的に講義をするよりも、グループワークだとか、双方向性をもっと出していった方が良いんではないかと思いました。

午後のNPOの方たちのお話も、質疑の時間をたっぷり取ってくれていたので実質的にはやり取りはできていたけれども、授業全体の組み立て次第でもっとそのNPOの良さを知ることもできたのではないかと思ったので。

しかし、そもそも、講座の組み立てとかを、行政がやらない方が良いんではないかしらね。それこそ、民間委託をすればいいのに。
社会福祉法で、地域福祉の推進を図ることを目的とする団体として、社会福祉協議会というのもあるわけですしね。

私がNPOで活動していた頃にもしこの講座に出会ったら、「地域福祉パワーアップカレッジ」という名前に惹かれてきっと受講していたとは思うけど、でもそれでも、部長の話はそんなに聞きたくないと思うけどなあ・・・(苦笑)

まあ、パワーアップカレッジはこれからも続けていくみたいだから、今後、どんな発展をしていくのかを見守りたいと思います。

かとうぎ桜子を育てる会

土日の保育園説明会

師走ですね。。。(と昨年も書いたような気もしますが)
なかなか更新ができないまま時間があっという間に過ぎていき、書きたいことがたまってしまいました。

この前の土日(15日、16日)は、新たに民間委託が発表になった保育園に関する説明会がありました。15日に大泉と石神井、16日に練馬と光が丘で。

私は、光が丘の時間帯には行かれませんでしたが、その他の3つの説明会に行きました。

土曜日の出席者は、午前が15人くらい、午後は20人くらい。日曜日の午前も15人くらい。光が丘は、対象になる園が多いので、少しは参加人数も多かったようですが、12もの保育園が対象になるにも関わらず、人数が少ないなあとしみじみ。

年末の忙しい時期であること、説明会の日程のお知らせが12月6日と、ぎりぎりであったために都合がつかなかったことがあるようです。

今回発表になった保育園は、早いところで23年度から委託開始で、一番遅いところは28年度です。まだ少し先だし、委託が始まる頃には卒園してしまう人が多いというのも、過去の委託とは違っているところだと思います。

少し先だから、まだ考える時間があるというところは、過去の失敗を教訓にしているといえるかもしれませんが、でも、「保育の質ってなんだろう」という議論はされていないという、根本的な問題が解決したわけではありません。
むしろ、当事者が「これじゃまずい!」と怒る機会が奪われたままに、議論が十分されないまま委託が進んでしまう可能性があるのではないかと、参加者の少なさを見ながら思いました。

委託が発表になった後に入園する人が多い園では、もし委託によって質が下がったとしても、「委託を知って入園したんだから質が下がったって保護者の自己責任ではないか」と言われる恐れもあるのではないかと思います。


保育園に限らず、図書館、公民館などの公立施設が公立である意味は、ただ物理的に利用料が安いとか、そういう簡単な理由だけではないと思います。
地域の人が集まることの出来る拠点であること。たとえ利用料収入で儲からなくても、簡単に収益事業に走らずにじっくり将来を見据えて運営できること。高いお金を払わなくては使えないような場所には行かれない、年金暮らしの高齢者でも行くことができること。などなど。
民間だけでは穴になってしまう部分を支えるのが「公共」の役割でしょう。

その果たした役割を、民間委託するにあたってどう継承していくべきなのか、その議論がされていない恐ろしさは、これからもずっと問い続けなくてはならないと思っています。


保育の担当の部長さんは、今回の説明会でも相変わらずで、「区民の皆さんから反対されようと、陳情が出されようと、そんなの関係なく、民間委託は進めます」と力強く(?)おっしゃっていました。

その言い方には、いい加減あきれて、怒る気力もなくなりそうですが・・・。


区長が一つ一つの案件に対して全部直接に耳を傾けるには限りがあります。だから、本当は窓口対応している職員や、説明会に出向く課長や部長が区民から言われた言葉を聞くことによって、そこから区民の声を聞き取って区政に反映していくのが本来あるべき姿ではないかと思います。
ところが、今は区長から出された考えがそのまま区民に説明されて、それに対して返ってきた言葉は区長の心には響かないらしい。

「これでどう?」と聞かれたら、「もっとこうしたら?」と意見を言いたいのに、それを伝える術が無い。

やり取りができないんだから、ポケベルみたいなものですね。

ポケベル区長だ。

ポケベルは、私が高校生のときにはずいぶん流行しましたが、携帯電話がはやり始めてからだんだん使われなくなりました。やりとりが一方通行で、両方通行にするためにはしょっちゅう公衆電話に通わなくてはいけない手間がかかるから。

一方通行のものは、だんだん廃れていくのです。


今の状況では、部長や課長が区民の声を届けようとしても届かないから、おそらく行政職員も大変な立場なのでしょう。区民からダイレクトに苦情をぶつけられるのは、区長じゃなくて行政職員だから。

だから、大変だろうとは思うけど、でもそんなこと区民一人ひとりには関係ないことで、区民にとっては自分の受ける区民サービスがきちんと動いて欲しいと願うだけでしょう。

いくら部長の立場ではどうしようもないからって、開き直って「区民の声は聞きません」と言っちゃあ、だめですよね・・・。


少しでも良い法人が選ばれるためにはどうしたら良いだろうかと、私も、子ども関係で働く友人知人にせっせと連絡をとってアドバイスをもらっていますが、みんな口々に「その進め方はひどいね・・・」と言うものの、具体的に良い案はなかなか思い浮かばず・・・。
私を含め、福祉従事者がいくらそれぞれ理念を言っていてもそれが現実の制度設計には結びついていないという、力の無さを感じています。

それにしても、今の練馬区が区民参加なんてまったくできていない、理念のないやり方であるということが、あちこちに広まっているのは間違いないです(^^;
恥ずかしい状況ですけど、やっている行政や区長はそれを恥ずかしいと気づいていないんだろうから困ってしまう。
たとえて言うなら、ズボンのチャックを閉め忘れた状態で歩き回っていても、本人が気づかなければ本人にとっては恥ずかしくないものなのでしょう。


28年度までの保育園民間委託が、少しでも良い形で進むように、考えていかなくてはいけないのと同時に、28年度までの委託が完了する前に、23年度と27年度に区長選・区議選があります。
全国的に行政のスリム化が進んでいるといっても、本当の意味での区民参加を図りながら知恵を出し合っていく地域づくりが必要です。より良い区政のためのネットワークを作っていかなくてはいけないと思います。


かとうぎ桜子を育てる会

事業者側の思い

今日で議会が終了しました。関係者の皆様、お疲れ様でした・・・。

私は今晩は、社会福祉協議会の地域福祉活動計画の推進評価委員会というのを傍聴しました。
なにせ趣味が「酒」なので、傍聴が終わってから酒を求めて練馬駅周辺をウロウロしていたら、区の職員さんやら議員さんやらに何度もばったりお会いしました。
そうか、みんな忘年会やら打ち上げなんだなあと思いつつ。
皆さんは同僚と一緒に歩いていらっしゃいましたが、私は今晩は同僚と一緒にいたわけではなかったので、皆さんに「加藤木さんは一体こんな時間にこんなところで何をしているんだろう」というような、怪訝そうな目で見られました・・・。というわけで、社協の会議の傍聴の帰りだったんですよ、とここに書いておきます(^^;

ちなみに傍聴は、誰でもできるやつで、区報などに「傍聴をどうぞ」って書いてあるのを見て申し込んだんです。特別なつながりがあって傍聴しているというわけではありません。社協で働いている方のために、念のため。


福祉の、民間委託の話を、ここのところずっと書いていましたが。
今まで、行政の考え、他の議員の考え、利用する区民の考えを聞くことはあったし、議会でも議論されてきましたが、そういえば委託を受ける事業者の思いというのを議論したことはなかったのではないかと、はたと気づきました。迂闊でした。

他区で保育事業をやっている人に電話をしてお話をしました。

民間委託は、受けようとすると色々と制約が多いし、リスクのほうが大きい。質の高い、頑張っている法人がリスクの大きい中で委託を受ける可能性があるとすれば、「とっても大変だけど、でも自分達が受けなければとんでもないことになってしまう」という思いがあるから受けるんだ、とおっしゃっていた。

とても、ネガティブな感じですね。

保育園の民間委託の話では、質の高い法人が来てくれるのかどうか、ということが議論されてきましたが、やり方をよっぽど気をつけなければ、もともと質の高かった法人の活力さえも奪いかねない制度であるということだと思います。

行政の仕事を受託するという時点で、職員個人個人の熱い思いだけでは済まない部分が出てきてしまうというのを感じました。

民間の活力をいい形で活かしていけるならば、民間委託も悪くないと、ずっと思ってきたし、前々回のブログでもそういうことを書きましたが、ことはそんなに単純ではないということが、事業者の側の話を聞いて分かってきました。

それでも、まだ始まったばかりの今は、質の高い法人が頑張ったり、その中で働くスキルの高い個人が頑張ったりしているから、表向きうまく回っているけれども、これが時間が経って、疲弊してきてしまったら、一体どうなるんだろうか。そうなったら、誰が責任を取るんだろうか、と、かなり深刻な問題として受け止めました。

民間団体の中の、一部の人の思いやスキルに寄りかかっている制度のままずっと走って、システム化されていかなければ、いつか絶対破綻すると思います。


それでも、全体の流れとして、民間委託というのは動いているわけで、批判しているだけでは仕方がない。どうしたら少しでもましにしていけるかを考えなくてはいけない。でも、「官か民か」とか「賛成か反対か」だけでは語れない、深刻な問題があるわけです。
ああ、困った・・・と頭を抱えています。

電話で話を聞いた、他区の社会福祉法人の知人に、「ああ・・・困りましたねえ」とボソッと言ったら、「うん、でも、そんな、制度のあり方を変えていくために、加藤木さんは議員になったんですよね」という返事。
うっ、痛い、耳が痛い。電話口から爆竹が出てきたかと思った。

おっしゃるとおりです。なんとかしていかなくては・・・。


民間委託がある程度進んで、モニタリングとかもされるようになって、これから5年10年先にどうなっていくのか、というのがとても重要なのかなと思います。


制度的に、どうあるべきなのかも議論を続けていかなくてはいけないと思いますが、行政は「事務屋の視点」らしいし(苦笑)、議員だって必ずしも福祉にあかるい人ばかりではない。福祉の勉強をしてきた私からすれば、目が点になるような発言をする人も議会にはたくさんいるわけです。

そういう中で、誰もが地域で安心して暮らしていける地域社会作りをしていくために「どうしてもこれは譲れない」というべきは、やはり福祉従事者なんだと思います。
当事者の声も必要ですが、それを支援していくのも福祉従事者なわけですし。

保育園のことでは、保護者の方が頑張ってくれているけれど、それを支えていく福祉従事者がいたら、もう少し楽になるのではないかなとも思いますし。

福祉従事者は、日々のケアだけではなく、その思い、その声をどう社会に伝えていくのか、メッセンジャーとしてのスキルにもっと力を入れていかないといけないんだと思うんですよ。
頑張りましょう、専門職。。


かとうぎ桜子を育てる会

ストレス解消を図りつつ、負けないように頑張ります

健康福祉委員会で渾身の力を込めて怒ったのでいまだにグッタリしています。ひ弱だ…

区民のことも議会のことも無視して物事を進めるのは民間委託のことに限らない、練馬区政の体質だと思うので、すべてが一寸でもましになるようにチェックしていかなくてはならないし、光が丘第四保育園の保護者の方たちは、少しでも良い形にするために毎日がんばっていらっしゃるから、私もグッタリしている場合ではありませんが。

今日は久々に少しゆるいブログを書きます。

会派の先輩から、「かとうぎさんはどうやってストレス解消してるの?」と聞かれたので、思わず「酒ですね」と即答しましたが(^_^;)、よく考えたら他にもありました。
気の合う仲間と話をすること。

この前、大泉学園まちづくりネットのことを書きましたが、そんな市民活動の仲間の話を聞き、そして私は「まったく、練馬の区政は最悪です」と愚痴って(笑)、少し気を静めているこの数日です。

昨晩お会いしていた方がふと、「加藤木さんは変わり者だけど、パッと見た感じそんな変わり者だとは分からないから当選したんだね。良かったね。」と言われました。う~む、褒められてるような、けなされているような(^_^;)

「あは、あは」と曖昧な笑いを浮かべてました。

それでもなんとなく、褒められた気がしてしまうところが「変わり者」なところなのかも知れないですね。

組織的な動きでもなく、政治的な動きでもなく、ただ、1人の人が「このまちに住んでよかった。この社会に生まれてよかった」と思えるような仕組みにしていきたいと考えるだけです。
それが多分、昨日の知人の「変わり者」の意味なのだろう、と理解していますが…(^_^;)

かとうぎ桜子を育てる会

保育園のこと

今日、健康福祉委員会でしたが、結局、光が丘第四保育園に関しては12月21日の区報によって事業者公募を開始するという話で終わってしまいました。

保護者向けの説明会もそうでしたが、区の職員の側は、もう21日公募開始は動かない形で決めて説得することしか考えてないから、話し合ってもとても不毛な感じがします。

私はとても悔しいです。

まだまだ私自身議員としてのスキルが未熟だと思いながらも・・・でも、ホームヘルパーの仕事なんかもそうですが、人相手の仕事は「今は未熟だけどこれからだんだんできるようになれば良いさ」というものではないと思っています。利用者(今回の場合には光が丘第四保育園の保護者)にとっては「かけがえのない今」なのですから、私のスキル不足で思いが伝えきれないのはどうしても避けたいと思っていました。

今の私にできる限りのことは言ったつもりではあるのですが・・・。


私は福祉の仕事をしているときから、グループで討議をするのが好きで、「KJ法」というのが良いなと思っています。
本来は、グループで話し合いながら、一人ひとりが思ったことを付箋に書いていって出し合っていって、その付箋を分類していくことで議論を整理していく、というものです。

12月21日公募予定ならば、意見を言えるのは今日が最後かもしれないと思って、どうしたら良いかを必死で考えました。それで、今の私の能力でできる一番良い方法はこのKJ法に違いないと考えまして。

昨日は関係資料を読みながら、自分が委員会で言いたい意見をせっせと付箋に書いていました。
ある程度、前もって分類に分けて、それを委員会の会議室に持ち込みまして。
委員会の間は、他の委員さんの意見や、職員さんの答弁もまた付箋に書いて、これも一緒に分類に分けていく。今日の委員会では私は机の上で「ひとりKJ法」をやっていました(^^;
よし、これで他の話と重複もなく、かといって漏れもないように、言うべきことは言えるぞ、と思いながら発言をしたのですが、果たして言い切れたのかどうか・・・。


21日の募集開始までの間に、今度委託が発表になった12園についての説明会が今度の土日にありますし、そこでの議論のことも取り入れながら、少しでも良い形で21日を迎えられるように、と思います。


今日の委員会は10時~13時過ぎまででしたが、脳みそを200%使ったし、それでも良い結果は生まれなかったし、ぐったりして、18時くらいまでガックリしていました・・・。

部長が、「事務屋だから保育の質は分からない」と言ったと、前回のブログで書きましたが、これが私の中ではいつまでもモヤモヤしていまして。
この言葉が、今の練馬区の物事の進め方をすべて象徴しているような気がして。

この言葉は、必死で考えている保護者に対しても失礼だけれど、窓口レベルで一生懸命頑張っている行政職員に対しても失礼なんじゃないかなあと。
きっと、行政職員でも、温かい心をもって、日々、区民のために腐心している人もいるでしょう。そんな人が、ときには区民から「でもどうせあなたは、何年かすれば異動してしまう事務屋なんでしょ」みたいなことを言われて、傷つくこともあるのではないんですかね。
部長の言い方は、そんな職員に対しても失礼な言葉だと思う。

だから、その言葉が、時間が経つごとに私の中で衝撃を増してきまして。
委員会が終わって、ヨレヨレと、「・・・事務屋・・・」とボソボソつぶやきながら廊下をうつむいて歩いていました。


結果はすでに決まっているかのような状態で議論をするというのは本当に不毛です。
答弁をしている職員の側もそのくらいは感じているのではないかしら。
担当の課長さんは答弁の途中から、目が宙を漂っていて棒読みになっていたし。
この課長さん、「委託実施園の選定方法につきましては・・・」とか、ボソボソ唱えながらそのままバタッと倒れるんではないかと、何度か心配になりました。保育関係の職員さんは私のすぐ近くの席なので、よっぽど、「しっかりしろ!気をたしかにもて!」とポンポンとほっぺたを叩いてあげようかと思いました(^^;
土日も夜も、時間を費やして、怒られるばかりでちっとも感謝されない仕事をしているんだから、職員さんにとってもきっと不毛なんだろうという気がしますが。。


ひとつ、委員会の場ではパッとうまく言葉にしきれなかったことがありますので、ここに書いておきます。
前回の委員会で、「光が丘第四保育園の人たちと直接会ってお話をすれば一定の理解を得られると思っている」と課長さんが言っていました。
でも実際には、この数回ブログで書いてあるとおり、まったく合意は得られていない。
だから、「一定の理解は得られるといってましたが、実際はどうでしたか?」という質問をしてみました。
そしたら、「傍聴の発言を認めたことで、影響があったと考えている」という答弁がありました。

「保育園の説明会は、保護者と区の話し合いであって、傍聴は発言しない方がいいと思う」と、区の職員は言ったんだけれど、保護者の側が傍聴の発言も許可してほしいと言ったのだと。

実際に現場を見ていた印象としては、傍聴者は、保護者の意見を補完することはあっても、傍聴者が先頭に立って発言したことはありませんでした。

それを、「傍聴の発言を認めたことで影響があった」と答弁するというのは、実際に説明会を見ていない人に対して、「傍聴者が反対を扇動している」と印象づけるものだと思います。

たしかに、傍聴者の発言の可否というのは、難しい問題だとは思います。

今日の委員会でも、「傍聴者が発言するのはどうなのか」という意見を言う委員さんもいました。

でもそういう性質のものであるならば、保護者から「傍聴者の発言も認めてほしい」と言われたときに、区の担当者が「傍聴者の発言を認めると、傍聴者が扇動したという曲解をする人がいる恐れもありますし、区の側としてもそう説明せざるを得ない場面が出てくるかもしれませんが、それでも許可した方がいいですか」と、状況説明を含めた話し合いが必要だったんではないでしょうか。

そういうことを何も言わずに、「保護者が言うなら仕方ない」と傍聴者の発言を認めておきながら、委員会の説明では「傍聴者に影響された」という説明をするというのは、保護者との合意が得られなかったことを、傍聴者や保護者の責任に転嫁している。
そういう言い方は、保護者との信頼関係を自ら崩そうとしているようにしか思えませんでした。

本当に早く民間委託を進めたいのであれば、もう少し相手に対して思いやりを持って、信頼関係を作る努力をしてほしいと思います。

信頼関係というのは、そういう、些細に見えるような一言一言で築くこともできるし崩すこともできるんだと思いますよ。




夕方までグッタリしながら、夜は「大泉学園まちづくりネット」の会議に参加。

これは前にも書いたように思いますが―私は学園町に住んでいまして、その地域で福祉の集まりがあって、2ヶ月に1回参加しています。
学園町地域の福祉従事者や、地域に住んでいる方たちが集まって、地域活動について考える会。
この会で、大泉学園通りに「ショップ学園通り」という地域の拠点を作っている。週に何回か開けているんだけど、ボランティアさんたちで回している。
ほんとに、素敵だなあと思っています。

会議は練馬福祉園の一室を借りてやっている。

練馬福祉園は、武蔵野会という法人がやっていますが、この法人は、光が丘の区民センターの中の障害者の支援センターも受託をして、来年度からは大泉町福祉園も受託をする。

まちづくりネットでいつもお会いしていた職員さんが、今度から光が丘のセンターのほうのスタッフになったんです、とおっしゃっていました。
「今までは、障害者は障害者、高齢者は高齢者、と施策が分かれていたけれど、そういう縦割りではなくてもっと地域という単位で考えるべきだと思うのです。光が丘のセンターはその拠点にしていきたい」と熱く語っていらっしゃった。
この会議にあつまる人たちは、それぞれ何らかの形で福祉に関わりながら、「もっと良くしたい」と楽しみながら頑張っていらっしゃるので、話がとても前向き。

ああ、前向きな会議って楽しい・・・としみじみ思って、ちょっと元気をもらいました。

保育園の委託でも、武蔵野会の職員さんみたいに熱く地域を語れる人がいてくれたら良いんですけどね・・・。

相手を説得するつもりで臨む会議は不毛なんですよ。お互いに意見を出し合って、希望に向かっていかなくては。区の職員さんはきっと、「楽しい会議」の経験がないんでしょうね。相手を説得することしか考えていない。
人生、仕事をしている時間の方が長いのに、相手と楽しく協働することを知らないなんて、かわいそうにと思います。そんな区の職員に付き合わされる保育園の保護者はもっとかわいそうですけど。
たとえ、委託の時期は変えられなかったとしても、無理矢理に従わせようとするのではなくて、とにかくまずは話を聞いてみる、という姿勢を持つだけでも、きっと職員さんの気持ちも楽になるし、保護者も怒らずに安心して意見を言えるようになるのではないかと思うんですが。



かとうぎ桜子を育てる会

腹が立っています

よく友人知人から、「加藤木さんってあんまり感情的に怒ることがなさそうだよね」と言われます。たしかに、怒鳴ったりすることはあんまりないと思う。
それでも、年に何回かは、とても腹が立つこともあります。

そして、その、「年に何回かの腹立ち」が今日です

民主党の会派として、民間委託は良いというスタンスをとっているということだし、私としても何度も書いていますが、民間委託によって良い形で官民の協働ができれば素敵だと思っています。
でも、保育園の民間委託の進め方は全然素敵じゃないので、とても腹が立つ。

あんまり感情をむき出しにするのもどうかと思いますが(いつもむき出しにしてるか・・・)、ブログで書かないと火曜日の健康福祉委員会で感情的にイライラしてしまいそうだし、まず今晩腹が立って眠れないかもしれないので書きます。


12月9日は、13時から17時30分まで区役所で、練馬区社会福祉事業団で働いているスタッフの方々の活動発表会がありました。本当は一日全部見るつもりだったのですが、2日前のブログで書いた、光が丘第四保育園の説明会が9日も急遽入ったので、14時に光が丘に移動しました。


まず、光が丘第四保育園の委託に関する基本情報。
6月の健康福祉委員会で、「21年度から委託を始めるために、19年の12月に事業者の公募をします」という発表がされたのです。

第四保育園の保護者の方は、6月に委託の発表があってから、しょっちゅう集まって、勉強を続けてきた。
私も以前、ブログに書いたように、勉強会に一度参加させてもらいましたが。
皆さん、「民間委託の流れが変えられないのならば、少しでも良い形で進めたい」と、本当に誠実に頑張っていらっしゃいました。
「民間委託に反対するぞ!えいえいおー!」とやっているわけではなくて(苦笑)、本当に、子どものためになる保育を考えるために一生懸命頑張っていらっしゃった。

その結果、「良い委託を進めるためには、当初の予定通り12月公募という性急な進め方ではなく、まずは練馬区全体の保育はどうあるべきかを検証し、質の高い法人を選ぶにはどうしたらいいか、選定方法を考え、そして、選定作業を始めるべきだ」という考えに至って、それを陳情として議会にも出していらっしゃった。

全然、わがままでもエゴでもなく、ものすごくまともな訴えだと思います。

自分達の問題を、練馬区全体の問題として提起しているのですから。


ところが、区の担当者の対応の仕方がひどすぎる。
まったく聞く耳を持たない。
口では「保護者の皆さんと一緒にやっていきたい」といっているけど、意見を言ったって全然聞かないんだから。

それで、健康福祉委員会ではまったく議論されていなかったのだけれど、説明会で初めて「12月21日から公募を始めたい」という発表があった。

「区全体の保育のあり方をどう検討して、光が丘第四保育園の委託を決めたのかをきちんと説明してもらえなければ、納得できないです」という意見や、「保護者が納得しないまま、21日の公募を強行するんですか?」という質問にも、きちんと答えずに「もう、説明会の終了時刻になりました」という。

担当の部長さんは、「どこの保育園の委託をするかは、区の裁量で、区としての責任で決めました」と言いながら、「私は事務屋ですから、保育の質が何なのかは私には言えません」と言う。
なんじゃい、その物の言い方は。
「私はただの事務屋です」と言っている人から「理解してください」と言われて、納得できるわけないじゃないか。


新しい物事を始める時には、いろんな意見が出てくるでしょう。まとめるためには歩み寄りが必要だし、どんなに頑張っても難しいこともあるかもしれない。
でもせめて、気持ちの上ではみんなが最大限努力しようとしなければ信頼関係なんて生まれないでしょう。
当事者である保護者がイライラしてつい失言をしてしまうのは仕方ないとして、職務でやってる部長が「私はただの事務屋だから知りません」という言い方はなんでしょう。せめて言葉くらいは気をつけて言えないんだろうか。

それに、今回は、保護者はとても冷静で理論的にものを言っている。全然失言はない。それなのにこの部長の態度。恥ずかしいです。

大体、不毛な話し合いになってまでも、どうしても12月に事業者募集を始めないといけない理由は何でしょう。
区長が行政改革を公約にしてるから?
公約はもちろん果たさないといけないでしょうが、でも、区民の意見を聞くのはもっと大事なはず。公約と区民の声がずれていたなら見直しをすればいいし、「公約を果たせてないじゃないか」と言われたら、「区民の声を聞いたからですよ」と説明すればいい。
区は、「20年度からモニタリングシステムを導入して、指定管理者制度をより良いものにします」と言っていますけど、計画をその時々に見直して、区民にとってより良い形にするのをモニタリングというんですよ。制度ばっかり整えたって、本当の意味でのモニタリングができてなければ意味がないじゃないか。

区政は区長のためにあるんでもないし、部長が自分の身を守るためにあるんでもないでしょう。区民の声に耳を傾けてほしいもんです。

ああ、腹が立つ。

すみません、腹が立ちすぎて、説明会に参加した人や関係者にしか分からないような文章になっているかもしれません・・・。

部長がどうしてもっと誠意ある態度で接することができないのかと思って。
私が感情的になってはいけないと思いますが、本当に、部長、嫌いだ。
できることなら罵倒してやりたいくらい腹が立った。
今度から廊下で部長とすれ違っても挨拶せずに「ぷんっ」としてやりたいくらい腹が立った。

でも、私が罵倒しようが「ぷんっ」としようが、部長には痛くもかゆくもないでしょう。悔しいことに。


結局、14時に開始した説明会は、19時ちょっと前に終了しました。

今回の保護者の意見を区長や本部長に伝えて、その結果を月曜日に保護者に伝えます、というところで終わったんですが。

せめて、今回の保護者の声をきちんと受け止めて、より良い方向にしていきたいというくらいの人間的な感情があってほしいと願うものです。

次の健康福祉委員会は火曜日。それまでに、私としては「ぷんっ」とするんじゃない理論的な方法を考えないと、と思っています・・・。


かとうぎ桜子を育てる会

直前のご案内ですが

今日の夜中の1時20分から1時50分まで、日本テレビのドキュメント番組で私の従兄弟が取り上げられるそうなので、ぜひ見てください。
起きている時間ではないと思いますが

私の従兄弟は和力という団体をやってまして、今年の6月に練馬文化センターとゆめりあホールでやったので、見てくださった方もいるかもしれません。

12月14日(18時30分~)には、東上線の常盤台駅からすぐの天祖神社で公演をするそうです。
これは、私は行かれるかどうか分からないのですが、要予約だそうなので、興味がある方は私にご連絡ください。

来年のゴールデンウイークにもゆめりあホールでやる予定です。



かとうぎ桜子を育てる会

保育園の民間委託

大変遅くなりましたが、民間委託に関する報告です。

私は4月に当選して、5月末から議員になりましたが、その中で、私が所属している委員会で最初に頭を悩ませたのがホームレスのことと保育園の民間委託の話でした。

保育園のことについてはブログでも今までも何度も報告してきましたし、一般質問でも言いましたが、今までのところ根本的な解決には至らないままです。

「公共性」を担うのは民間だったり、市民の力だったり、いろんな可能性があると思います。だから、私が思うに、保育園の民間委託で問題になっているのは「官か民か」ということではなくて、「公共性とは何なのか」「質の高い保育とは何なのか」という議論をしながら物事を決めていくという住民自治の部分が侵害されていることではないかと思うのです。

区の説明はいつも一方的に「決めましたので理解してください」というだけなのですから。

例えばもし、家族の中で突然、夫が「俺は仕事を辞めることに決めたから理解してくれ」と言ったら、妻は、「仕事を辞めるかどうかはともかく、重要なことを決める前には相談してよ」と怒るでしょう。相談しないで勝手に決めてしまうのは、私を信頼してないってことかしら、と思うでしょう。

決定の内容が良いか悪いかの前に、なぜきちんと話し合いを持てないのか、というところがまずは問題なのだと思います。

内容がどうあるべきかは、話し合いの態勢が作れなければ決められないのですから。

それなのに、「官か民かの対立」というだけに矮小化されて処理がなされている感もあり、平行線のまま半年が過ぎました。

そんな中で、木曜日の健康福祉委員会で、新たに12の保育園の委託が発表になったのです。

もはや、区として一体何をやりたいんだかさっぱり分からない状態です。
葛藤が起こったら、それを教訓にしなければいけない。一つの問題を普遍化して区政全体に生かしていかなくてはいけないはずなのに、どうもその整理がされている気配が感じられないままに、次を進めるというのでは、何を最終目的にしているのかが分からないのです。


民間委託を進める理由として、「今まで行政が担ってきた部分でも民間に任せられるところは民間に任せていって、行政をスリム化していく」というようなことが言われているわけですが。

これは、逆に言えば、「民間ではできない部分は行政が責任を持っていく」という役割分担をするということだと思います。

民間だからこそできる部分というのは、比較的自由度を持って新しい創意工夫ができることでしょう。
そして、民間団体が一番心配するのは資金の問題でしょう。委託を受ける民間団体が出てくるのは、委託を受ければ間違いなく資金が安定するという理由でしょう。
だから、労力に比べて収入が低いものはあんまりできなくなる。

つまり、民間にはできなくて行政が責任を持たなくてはいけないのは、経済的な効率を上げにくい部分だと思います。

例えば、障害者施設の民間委託は、比較的障害程度の軽い方が通う施設の委託をして、医療的ケアが必要な重度の方がいらっしゃる施設は区の直営のまま残すというやり方をしています。
医療ケアはリスクも大きいということと、かなり人手とスキルが必要だということがあるんだと思います。

お金に換算はできないけれども大切な部分は行政が責任を持たなくてはいけない。
お金に換算できない、というのはつまり、人と人がじっくり関わりを持つ、という部分だと思います。

だから、保育園の民間委託で区が一番責任を持たなくてはいけないのは、保護者の声にじっくり耳を傾け、時間をかけても納得できる保育事業を育成していくこと、民間団体をも育てていくことだと思います。

まず、保護者が不安に思う目線にあわせて、通じる言葉で話すことが区の職員の役割ではないでしょうか。

利用者の目線で話を聞いて受け止め、解決方法を探る。それがお給料をもらって仕事をしている人の役目でしょう。まず、一人ひとりの声からスタートして、それをどう全体に生かすことができるかを考えるのが役割であるはず。

効率性ばかり求めて、「いつまでに委託が済んだか」という数字的な結果だけを見ているのであれば、本来行政の果たすべき責任は果たせていないといって良いのではないかと思います。
行政の役割が果たせていないなら、行政の存在意義がないんだから、もういっそのこと事業本部長から全部民間委託しちゃえば良いですね(笑) 株式会社練馬区、とかにしちゃえば。



それで今晩(金曜日)は、6月に委託が発表になった光が丘第四保育園の説明会に行ってきました。
区の職員さんが理解しがたい言語でしゃべるのは、わざと理解しにくくするためだったんだなあと改めて気づいて、悔しいなあと思いました。
逆に、理解しにくい言葉を多用するときほど、できればさらっと流してそっと話を進めたいときなんだろうということにも気づいたので、これからはすべての言葉をメモするつもりで聞いてやる、と思いました。

今晩の説明会には、他の議員さんも来ていらっしゃって少しお話をしましたが、葛藤の渦中にある区民の方々はもちろんのこと、他会派も含め信念を持った先輩議員の方々に私は日々育てていただいているなと思っています。


かとうぎ桜子を育てる会

一人ひとりの人の生活を支えることが、福祉のはずです

明日は委員会の会議があるので、家に帰ってきてからも議案とにらめっこ・・・。うーーむ・・・

その参考資料で、区が出している行政改革推進プランだとか、委託化・民営化実施計画だとかもじろじろと見る。
そして、ふと気づきました。私の一般質問に対する答弁のセリフがそのまま「委託化・民営化実施計画」に載っていた・・・

なんだ。
今まで何度か「答弁は、ホームページを見れば書いてあるようなことばかりだ」と書いてきましたけど、私の思い違いじゃなかったんですねえ・・・。

これじゃあ答弁を聞いても「どこかで聞いたことがある言い回しだ」と思うのも当たり前ですね。どんな質問をされたって、どこかの資料に書いてある言葉をそのまま切り取って言ってるだけだったんだもの・・・。とほほ。

なんだかむなしい気持ちになってきましたが、気を取り直して頑張ります・・・。


昨日のブログで書いた、「保育園の民間委託について考えて思ったこと」というのを書きます。

民間委託のことに限らないのですが、生活保護が受けにくいんじゃないかという話だったり、学童クラブのことだったり、介護保険が使いにくくなったりというような、利用する当事者から苦情が出るような事業の変更をするときに区の人が必ず共通して言うせりふがあるなと思ったのです。

「区民全体からすれば、この事業の受益者はほんの一部の区民だから、区民全体の利益を考えて、変更せざるを得ない」という言い方。この言い方は、練馬区ばかりではなくて今、日本中で言われ始めているような気がします。

保育園の民間委託の場合には、「保育園を利用しない家庭の子育て支援も考えないといけないので、保育園のことばかりにお金を使えない」ということを言う。

学童クラブを利用する子はほんの一部の子どもだから、と、学童クラブを廃止の方向で考えている自治体もあるとか。

介護保険を使いたくても使えない人が増えているのは、「介護を受ける人は高齢者全体のほんの一部だから、国民全体の介護保険料を上げるよりは給付を抑制した方が良いだろう」とか。


こういう言い方って、嫌な言い方だなあと思います。
つまり、「あなたは困っているのかもしれないけど、あなたみたいな人は特別な人で、なんで皆があなたの犠牲にならなくちゃいけないの?我慢すれば?」と言っているようなものだと思います。


2000年に介護保険制度が始まって、この時期に福祉の中のいろんな部分ががらっと変わりました。社会福祉基礎構造改革と言われています。

日本の福祉は、戦後の貧困や戦傷病者の対策に始まりましたので、少し戦争の混乱が落ち着いてきた頃から、「福祉は一部の、支えが必要な人だけのもの」と見られがちだった。
実は着実に高齢化は進んでいて、認知症の人も増えているのに、制度として支えるという発想がないために、介護は家族の中でやるのが当たり前のように言われていて、ヘルパーを使うのは後ろめたいような感じもあった。

認知症だった私のひいおばあちゃんが亡くなったのは1990年でしたが、ヘルパーさんは使いにくかったし質も低かったし、私の祖母が大変な思いをして介護をしていた記憶があります。

でも、少子高齢化はどんどん進んで、社会全体の対策として考えないといけない深刻な状況になってきて、「福祉は特別な問題じゃなくて、誰にも直面する問題であり、福祉を利用することは恥ずかしいことでもなく、自分らしく生きる権利なんだ」という発想に転換しようとしたのが介護保険ができた頃の社会の動きだったと思います。
阪神・淡路大震災で、「ふつうの人たち」が支えあうことが大切だということに、多くの人が気づいたというのも影響しているのかもしれませんね。


それがいつ頃からか、また後戻りをしている印象があります。先に書いたように「一部の人のためにみんなのお金を使えない」という言い方をするようになったのは、いつ頃からでしょうかね。「自己責任」という言葉がはやった頃からかもしれませんね。少なくとも私が福祉の勉強を始めたころにはもう少し希望があったような気がするんですが・・・。

財政難なのは間違いないんでしょうが、だからといって簡単にサービスを切り下げるというんではなくて、どうすれば高い質、高い理念を維持しながらもこれからも持続可能なしくみにしていくことができるかということを、みんなで知恵を出し合わなくてはいけないと思います。

それなのにもっともらしく、「一部の人のためにお金は使えないんです」なんて言うのは、日本の福祉、そして日本の社会が今まで辿ってきた試行錯誤の歴史をきちんと学んでいない恥知らずの言う言葉だ、と言いたい気分です。

・・・んん。色々勉強して色々考えているとだんだんピリピリ、イライラしてきます(^^;



かとうぎ桜子を育てる会

赤ちゃん

社会福祉士の学校のときの同級生が、半年ほど前に赤ちゃんを産んだので、ようやく今日、愛でて来ました。

本当に、私が選挙に出ている隙に結婚したり出産した友人が多くて・・・。
だから、私の父は時々ボソッと、「選挙に出るのも良いけど、孫の顔も見たいんだけど・・・」と独り言を言っていますが・・・(^^;

でも、大丈夫。私と同い年(26,7歳)の友達はまだ独身が多いです。今、私の周りで結婚・出産ラッシュが起きているのは3歳~10歳上の人たちです。だからまだ大丈夫。どんまい。


さて。赤ちゃん、可愛かった。
赤ちゃんのほっぺはなぜ膨らんでいるんでしょうか。
たこ焼きか何かが入ってるんだろうか・・・と思って、突っついてきました。

そのお返しなのか、赤ちゃんは私の胸に顔をくっつけて、「ゴシゴシ」と鼻水とよだれをつけてくれました
「よだれかけ」は、赤ちゃんを抱っこする側がつけたほうが良いんじゃないかと、赤ちゃんを抱くたびに思います(^^;


赤ちゃんのお母さんである我が友人のことは独身のときから知っているから、なんだか不思議な感じでした。ちょっと前まではいなかったはずの命が今はここにいて、私に鼻水をつけていると思うと、いやはや、不思議だなあと思います。

友人は福祉施設で働いていて、元は夜勤のある職場だけれど、来年、職場復帰したらしばらくの間は夜勤のシフトは外してもらって、18時くらいには保育園に迎えに行けるようにしたいなあと言っていました。


ここのところ何人かの友人がお母さんになりましたが、女性は子どもを産むと、「子どもがすべて」になるみたいですね。

お母さん自体が周りから支えられて、愛情をもらっていると、安心して子どもに愛情を注げるのかもしれないと、しみじみ思います。

虐待をしてしまうお母さんが増えていますが、それは、お母さんが安心できない環境が増えてきてしまっているということなんでしょうね。
何もかも自分でやらなくてはいけない。辛くても誰も支えてくれない。仕事を辞めて家で子どもを見ているけれど、ほんとはもっと社会の人と関わりたい、というのもあるかもしれないし、「大変だったら手伝うよ」と言ってくれる人生の先輩がそばにいないのかもしれない。


それから、仕事の問題。練馬区では保育園を民間委託するにあたって「延長保育や休日保育を増やす」と言っていますが、本当は、延長しなくても帰ることのできる社会環境が整っていた方が良いはずなんですよね。

なんでそれが叶わないかというと、20代、30代の人たちの、仕事の環境の厳しさ、子育てしていても外に働きに行かなくてはいけない環境(昔は自営業だったり農家だったりすることも多くて、仕事をしながら家で子育てもできたんでしょうね)、子どもが小さいうちは家で見たいと思ってもそれが許されない給料であったり、お母さんの代わりに見てくれるおばあちゃんがそばにいない核家族の問題であったり。

子育て支援は、保育園の営業時間なんかをいじっているだけでは済まない状況なんだろうなと思います。

お母さんがなんの憂いもなく「子どもが可愛い」と言える環境を作らないと・・・。


関連して、練馬区の保育園の民間委託のやり方を昨日今日としみじみ考えてみて改めて、おかしいなあと思う部分があるのですが、それはまた改めて明日、書きます。


かとうぎ桜子を育てる会

Appendix

桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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