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ボランタリーフォーラム②

この前の木曜日に、「お父さんと子どもの愛着形成」に関する研究をしている方たちの集まりに行ったので、それについても書きたいのですが、この土日はボランタリーフォーラムなので、まずはそちらから書きます。

今日のボランタリーフォーラムでは、阿部志郎さんという方のお話を聞きました。

お名前は存じていたものの、お話を聞くのは今日が初めてで。

「美しい文章が流れるようにしゃべる人だよ」と、事前に教えてくれた人がいたので、そうか、私のボーっとした頭ではそのまま流れていってしまうかもしれないと思って、ちゃんとメモを取りながら話を聞いてきました(^^;


2人で遊んでいたのに、1つしかおせんべいがなければ、「はんぶんこ」をする。仲良く分けて食べればいいし、相手に大きいほうをあげた方が気持ちが良い。でも、そうは思ってみてもやっぱり自分が大きい方をほしい。むしろ相手の分まで取って食べてしまいたいとも思うことがある。
究極的に、一番大事なのは自分になってしまう。
石川五右衛門が釜茹での刑になるときに、一緒に刑に処せられる息子には苦しませたくないと思ってギリギリまで持ち上げていた。でも、あまりにも熱いとなったときに息子を放り出してしまったという説がある、という例を挙げながらのお話。

そんな人間の心理がある中でも「はんぶんこ」と思える気持ちはどこから生まれるのか・・・ということから話が始まりました。

震災の時のボランティアや、ハンセン病が不治と言われた頃に働いていた看護婦さんの話など、たくさんの例を挙げながらお話してくださったのですが。


誰かが辛い思いをしているのを知った時に、その辛さをどうにもできないことが「申し訳ない」と思ってしまう気持ち。その気持ちが人を行動に向かわせるのではないか。

誰かの痛みが、「他人の痛み」であるうちは、少し離れて見ていれば済んでしまう。でも、目の前の人が傷ついているのにそれを放っておくのはとても耐えられない、という心が生まれる。そうやって他人の痛みによって自分の心にも痛みが生じたときに、ボランティアの行動が起きる。

阿部先生が昔、「なぜ、人のために動くことができる人がいるのかなあ」と不思議に思っていたときに、沖縄の言葉である「チムグリサ」という言葉を知って、納得されたとか。
「チムグリサ」の意味は「肝が苦しい」ということだそうで。誰かが苦しんでいることで自分の胸が苦しい、という意味なんだそうです。


相手がどう思うか(褒めてくれるか)、とか、周りからどう評価されるか、ということは関係なく、自分の心に生じる痛み―「とてもじゃないけど、こんな状況を放っておくのは自分には耐えられない」というような心の動きに対応するために、思わず動いてしまうのがボランティアなんだろうなあと、改めて考えました。



今日はそのほかに、コムスン問題について考える分科会もあり。阿部先生の分科会と重なっていたのでこちらには行くことができませんでしたが、私の明日の分科会にも関係する内容なので後で様子を確認したら、「結局、悪いのはコムスンではなくて、制度そのものだという話になったよ」とのこと(^^;

たしかに、介護保険がうまくいかないことを、1事業者のせいにして終わるのでは根本的な解決にはならないのですよね。
それじゃあどうするか、というのが明日の私の分科会の話になるんだと思いますが。




明日は朝8時半に飯田橋なので、今日はお酒も控えて早めに大泉に戻ってきましたが、帰ってきたときにはもう大雪になっていました。
バス停で、待っても待ってもバスが来ない。20分くらいボーっと立っていました。
イライラしても仕方ないから、阿部先生の話をどうやってブログに書くかを考えよう、と思って、頭の中は彼方に飛んでいました。

ようやくバスが来た。このときにはすでに私の頭の中は阿部志郎さんのことだけになっていまして(笑)
おそらく、魂が飛んだような顔をして立っていたと思いますが。
そんな私に、目の前の男性が何かひそひそ話しかけてきている。
あまりに頭の中が「阿部志郎」だったもので、しばらく気づかなかったんですが、ハタと我に返りました(^^;

遠くに行っていた目を、ふと目の前の男性に向けたら、その方はヒソヒソと「頑張ってください・・・」とおっしゃっていた。
むむ、私が頭の中で阿部志郎さんと格闘していたのが見えたんだろうか・・・と思ってしばらく「??」と思っていると、「頑張ってくださいね。練馬を良くしてくださいね」と言いながら男性はバスに乗り込んで行った。

ああ。バスを待って、目がどこかに行っちゃってる私を見て、区議会議員の私だと気づいてくださったのね・・・(^^;
「あは、あはは、ありがとうございます、頑張ります」と精一杯答えましたが、大泉学園駅周辺にいるときにあまりボーっとしてはいけませんね・・・。

その方がブログを読んでくださってはいないだろうと思いますが、もし読んでくださっていたら、先ほどは失礼いたしました。。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページは
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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