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基本構想と住民自治

2月の中旬に、私の家に新宿区の基本構想が届きました。
以前にも書いたことがありましたが、新宿のNPOで働いていた時に、新宿区の基本構想を考える区民会議に参加していたからです。

区民会議が終わって、さらに内容を詰めるための審議会が始まるころには私は練馬に来たのであまり詳しいことは知りませんでしたが、ああ、ついにできたのねーとしみじみ。

私が参加していた区民会議のことも、少しだけ書いてある。
おお、懐かしい。
なんとなく、学校の卒業アルバムを見るような気分で、基本構想をめくって、にやーっとしていました

以前のブログでも書きましたが(振り返って見たら、議員になる前のブログでした・・・こちら)、区民会議はとにかく、大変でした。

今、できあがった基本構想を見てみると、私の参加していた福祉の分科会は、全体会だけでも24回。分科会の中のグループの代表者による会議がそれ以外に15回。中間まとめの発表会をするための集まりが4回。

私が参加したのは以上ですが、それ以外にも、分科会をまたがる全体の会が5回。提言をまとめるための編集部会が6回。最終提言をまとめるためのワーキンググループが4回。

参加していたころには、とにかく大変!という印象があっただけでしたが、回数を改めて振り返ってみると、本当に大変だったんだなあと思います(^^;

後半部分に私があまり関われなかったのは、そのころにちょうど練馬区議選に出ることを決めて、それに伴って福祉の仕事の勤務形態を少し変えたために、平日昼間の区民会議に出られなかったという事情がありました。



以前のブログでも書きましたが、何度も何度も、顔を合わせていると本当に大変です(^^;
最初はみんなおとなしくしているんだけど、だんだん意見を言うようになるでしょう。意見が活発に出るようになると、今度は喧嘩したりするでしょう(笑)

区の職員さんもいつも「ひー」と言いながら頑張っていらっしゃいました。

私もなんとなく、グループのファシリテーター的役割をしていて、そしたら中間まとめの報告者になって、発表の原稿も、みんなの意見をまとめて私が作って、みんなに聞いてもらって、発表して・・・ときには、「なんで無報酬でこんなにやっているんだろう」なんて文句をみんなで言いつつ(笑)
職員さんも八つ当たりされたこともあるかもしれません・・(^^;

それでも、一緒に頑張ったメンバーのことを今でも時々、「元気にしてるかなあ」と思い出します。担当の職員さんのことも。

これまた、以前のブログで、孤独死問題に取り組んでいた区民会議メンバー・Hさんのことを書きましたが(こちらの③の内容です)、最近ようやく連絡をすることができまして。今では、孤独死問題を考えるNPOまで立ち上げて、過程では社会福祉協議会とも連携をとって、頑張っているんだとか。Hさんから、「区民会議に関わっていたあの職員さんは今、あの部署やこの部署にいるんだよ」というお話を聞いて、そうかー、みんな元気にしてるのねー、と思っています。

新宿区の職員さんなんて、私はもうこの先再会する機会なんかないのかもしれないけど、でも、これからもずっと「今も元気にしてるかなあ」と思い出すと思うのです。

「市民参加」っていうのは、ごたごたで大変なものだと思います。行政職員にとっては、文句は言われるし、調整は大変だし、結論が出るのかどうかさえも分からない。一体どこへ行ってしまうのか、ヒヤヒヤものでしょう。
だけど市民参加は、心が動く素敵なものでもあります。私は、新宿区の基本構想を手に取ると、何年か前の懐かしい体験が心によみがえってワクワクする。ほんの一部でも、その策定に私の努力の汗の一滴くらいは入っているだろうと自負しているからだと思います。
たぶん私だけではなく、多くの人が悲喜こもごも、いろんな思いを抱いているのではないかしら。Hさんだって、区民会議があったからこそ、行政や社協とつながって、不満が活動へつながったんだと思いますし。

職員にとっても、いつまでも懐かしく思い出される職員になるというのは、良いものではないですか。


さてさて、練馬区の基本構想。
先日の総合計画等特別委員会では、基本構想の審議会に新たな公募区民を入れるべきではないかということでたくさん議論がありました。
そもそも、練馬区の場合には区民懇談会の時点で一分科会につき、8回だけの会議だった。回数が多ければ、参加できる人に限りがある・・・お仕事をしている人は参加しにくくなるし、集まりにくくもなる・・・だから、回数を多く取れないならば少ない中でいかに効率的にやっていくかという工夫が必要になるでしょう。回数が多ければ良いというものではない、多ければ多いなりの悩み、少なければ少ないなりの悩みがあるでしょう。

それよりも重要なのは・・・練馬区の区民懇談会に参加された区民の方にとって、これから基本構想が完成した折には、「これは、私が作ったものだぞ!」と心ワクワク、手に取れるものになっているでしょうか・・・?懇談会のメンバーは、担当職員さんを懐かしく思い出すことができるでしょうか?

大学院の授業で、地方自治の勉強をし始めましたが、「住民自治と団体自治がバランスよくあることが必要」と習いました。
住民自治は、住民の参画で住民の意思に基づき地域の政治・行政を処理すること。
団体自治は、国の中で自治体(練馬区など)が自らの責任を持つこと。つまり、国と自治体の力関係のことですね。地方分権とか。
団体自治が必要になるのは、住民により身近な機関である自治体が力を持つことでよりいっそう住民の声を反映させられるから。
つまりは、住民自治を実現するために団体自治が必要なわけですね。
そこがバランスを欠いて、団体自治をとることばかりに目が向いてしまったら、単なる国と自治体の権力争いになってしまう。
そうではなくて、住民の声が反映される団体が地方自治体なんですよね。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページはこちら
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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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