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「消えた面積」問題―大泉子ども家庭支援センター・障害者地域生活支援センター

昨年11月8日と26日、当時私が所属していた健康福祉委員会で、「大泉子ども家庭支援センター・障害者地域生活支援センター」というのを作る予定、という報告がありました。
東大泉5丁目の民有地を買い取って、新しく作るのだと。
練馬区議会の11月8日の健康福祉委員会議事録を見ると、「面積が1,154.49㎡、用途地域は東側と西側で分かれてございまして、大体半分程度でございます。第一種低層住居専用地域、それと第一種中高層住居専用地域でございます。」と書いてあります。

そして、この報告の後、12月4日の環境まちづくり委員会では、この施設を作るためにまちづくり交付金を申請するという報告がされています。一つの場所に、子ども家庭支援センターと、障害者地域生活支援センターと、桜並木の保全のための事業をやるんだと。

もともと、この民有地に桜があって、それを区として守りたいというのが出発点だったらしい。

その場所を区有地にするにあたって、有効活用するために、福祉施設を作ることになったんだという話を、後で聞きました。

議会の後、1月に近隣の区民向けの説明会がありました。
その後、次に説明会が催されたのが7月の初め。

そのときになって初めて、「桜のある部分は道路になります。」という説明がありました。
あら、なんでだろう。議会ではそんな説明はまったくされてないのに。

もともと、民有地として周りのおうちとバランスの取れた形で存在していた場所を一部だけ切り取って道路にするんだから、とてもいびつな形の「道路」が出現するわけです。

桜の下を歩道にするということなんですが、隣には家があるので、寸詰まりな歩道です。道路にしたほうが桜を一体的に管理できるから、って言うんだけれど、なんだか納得しがたいですね。道路ってそもそも、樹木を管理するための場所という定義があるわけじゃないですもんね。別に、施設内で管理したって問題ない気がするけど。

そもそもそんな寸詰まりの歩道があるなんて、素朴な感覚として、かえって迷惑な気がするんですよね。
7月のはじめにその話を聞いて以来、なんだかずーーーっと違和感があって、色々考えてたんですけど。
歩道だと思って信じていたら、ある場所でいきなり歩道が途切れるってこと、山道なんかを歩いているとたまにありますね。
「なんだよ、ここで歩道が終わりなのか。一体、何のための歩道だったんだ・・・」と、やり場のない怒りを、転がっている小石を蹴るといった方法で収めつつ、車道に出るわけですが、中途半端に歩道がある分、かえって車道に出る危険を感じるわけです。

そんな「中途半端な歩道」の危険を、ここにある施設に通う、ちいちゃいお子さん連れのお母さんや、障害者に感じさせることになるんじゃないんですかね。

それならば、もともとあった敷地をきちんと全体的に一体として管理して、かつ桜を地域の人と共有できる方法を探るのが、「地域に開かれた施設」というものじゃないでしょうか。

そもそも、昨年末の議会でまったく説明されていないことが、いつどうして変更になって、議会に報告のないまま進んでいるんでしょう。
議会の役割って、何なんでしょうね。フシギフシギ。

まったく理解できん。
と思いながら、7月以来、課長さんと個別に議論をしたり、資料をいただいたりしてきたりしていました。

で、ようやく、先週の健康福祉委員会で、11月以来初めて、この話の報告がありました。私は今はこの委員ではないので、あとで資料を見て、録音を聞きましたが、資料には、施設の敷地面積が「905.28㎡」と書いてあって、11月の説明と異なっている。道路にするんだという但し書きもない。
そして、11月の委員会資料の訂正の説明はまったくない。
「消えた年金」ならぬ、「消えた面積」ですね。。

この1年半、新人議員として議会を見てきましたが、議会ではかなり細部に至るまで、訂正すべきことは訂正しているように思います。これは、議事録や資料として残っていくということに対する責任なんだと理解していました。
その中でも今回の面積の違いはかなり大きな変更であり、前回の報告と変わるのであれば当然訂正すべきものだと思うのですが、なぜ説明されてないんでしょうか。こりゃ、説明責任はないんでしょうか?だって、2007年11月8日と2008年8月28日で、何の説明もないまま面積が変わってるんですよ。なんとまあ、ずさんなんでしょうね。
4月に子育て支援の担当課長が異動になったから気づきませんでした、とでも言いますかね?

健康福祉委員会と同日に環境まちづくり委員会がありましたが、こちらでは特に、まちづくり交付金に関する新たな説明がありませんでしたので、委員会の最後に私は手を挙げて質問をしました。
「桜並木の保全の事業をするという説明しか聞いていないけれど、いつの間に道路にすることになったのか」と。
「元々道路と面している土地を歩道にするので、新たな道路を作るわけではないから議会に報告しなくてはいけない内容ではない。」「まちづくり交付金では〈道路の整備〉ではなく、〈桜並木の保全〉としての申請のままですすめるので特に報告は必要としない」というような答弁が返ってきました。

ふーん。まちづくり交付金については国レベルの民主党でも追及してたけれど、ほんとにいい加減なものですね。「交付金」というものがどこからともなく湧いてくるわけじゃなくて、すべて国民の税金なんだから、も少し明朗会計にすべきでしょう。

それに、報告義務があるものではないからといって議論せずに進めてしまうのは住民自治と言っていいんでしょうかね?

なぜ道路にすると管理しやすくなるんだか、それも説明されてないからさっぱり分かりませんが、百歩譲ってほんとに管理しやすくなるんだとしても、それは行政の都合でしかないでしょう。別の立場から見てどんな意見が出るのか、意見を聞きながら慎重に進めなくてはいけない内容だと思います。

道路にする理由の一つとして、「道路にすると財源が得られるから」というのも挙げられてましたけど、まさかそれが最大の理由でもありますまい。
そんな、「本来の理念を失って金策ばかりに走る変なNPO」みたいなことを、「地方公共団体」がやるはずないですものね。

新人議員の私には今のところまったく理解ができませんので、これからも確認をしていきたいと思いますし、それはひとつ、9月の定例会の大きなテーマになるのかなと思っています。

※かとうぎ桜子を育てる会のHPはこちら
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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