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決算の審議―子ども家庭支援センター

9月30日から今日まで3日間、決算の質問を担当しました。私がやったのは、産業地域振興費、保健福祉費、児童青少年費。

その準備で毎日朝から夜中までバタバタしていてブログがご無沙汰でした。

思うことがたくさんあって、順番に報告したいと思ってますが、まずはちょっと順番を変えて、直近の児童青少年費から。


区内には今、3カ所の子ども家庭支援センターがあります。
これは、虐待ケースも含め、子育ての相談に乗る場所。

練馬地域、関町地域の2カ所は直営で、光が丘地域は委託で運営している。

練馬区は人口が多いせいもあると思いますが、年間の相談件数が1000件を超えています。

必ずしも虐待相談なわけではなく、比較的軽微な子育て相談も含まれているわけだけど、でも軽微な相談かと思いきや実はその後ろに虐待が隠れている場合もあるわけだから、相談員にはつねに専門性が求められるし、一人でこなせる仕事にも限界がある。

だけど、今、直営のセンターで相談職として活動しているのは9名。そしてそのうち5名が非常勤。

さらには、委託をしているセンターでは虐待相談は受けられないということで、光が丘の虐待相談はそのまま練馬センターに回されているらしい。

広い練馬区の虐待相談を一手に、2カ所で受けるには、業務量としても職員の精神的負担も相当なものになるということは、少し想像すれば分かることですね。

それに、その地域の特性や、民生・児童委員さんなどの地域の「人」をよく知る職員が、人間関係の中で連携しながら問題解決する必要性を考えると、光が丘地域のケースを練馬地域でやるのでは意味がない。
東京都の児童相談所だけではなく、市町村の子ども家庭支援センターが存在する意味は、地域性を持った支援が必要になるからなのですから。


桜の保全の問題でこのブログにとりあげましたが、大泉にもセンターを作ることになっていて、そしてこれまた委託の方向。

光が丘のように、虐待相談を受けられない状況を考えると、大泉を委託にすることに対する大きな疑問がわきます。

大泉の虐待相談まで練馬か関町のセンターが受けなくてはならなくなるのか。しかも、非常勤が過半数を占める状況で。


気になる点がいくつもあるので、今日の決算で指摘をしました。

虐待相談と分類されるケースは、ひとりの職員が60件ほど受け持っているという答弁。

そうなるとやはり気になるのは、非常勤も正職員と同じほどの業務をこなさなくてはならない状況なのではないかということです。

そこで、「非常勤は週四日勤務ということですが、他に正職員と違う点は」と質問しました。

そしたら、「お給料が違います」ですって。

練馬区の相談件数の多さや一人が受け持つケースの多さの話をしているという流れの中で、この答弁。

課長さん、よほど頭の働きが鈍い方なのか、現場の深刻さをご存知ないのか、あるいは人を馬鹿にする趣味をお持ちなのか。

私はこの答弁を聞いて非常に不愉快な気分になりました。


この件だけではありませんが、例えば保育園の民間委託の話の時なんかにもありましたけれど、時折、起きている問題そのものの本質を探ろうとせずに、口先だけの逃げ答弁を練ったんだなと感じることがあります。

小手先の議会対策をするのが行政の仕事ではありますまい。
そんな小手先の対応をして、してやったりという顔をしている課長や部長を見ると、内容の如何以前の問題で、地域課題を解決する職に就く者として非常に不愉快になります。


民間委託をどんどん進める怖さは、例えば保育園の質が下がるとか、そういった個別の問題だけではなくて、行政の管理職が現場の切実さからかけ離れていくことだと思います。

今回の定例会の一般質問で他の議員さんが、今の委託の進め方と行政のあり方を「手足も足腰も失って頭だけになっている」と表現していましたが、まったくその通りではないかと思います。

児童青少年費は他にも、学童クラブや保育園など課題がたくさんありますが、ほかの議員さんへの答弁も含め、今日はなんとも後味の悪い答弁が多かった。

いまだに胸がムカムカします。


子ども家庭支援センターについては、虐待ケースで取り返しのつかないことが起きないようにということ、そしてセンターの職員が激務で燃え尽きないようにということがとても重要です。

もしこのどちらかに問題が起きたら、区長をはじめ、本部長、部長、課長は当然責任をお取りになるんでしょう。

何か問題が起きるとしたらそれは、非常勤の多さ、業務量の多さ、委託という形態に起因するのですから、責任は現場の長ではなく計画の責任者が取るべきです。

現場の切実さを切り捨てるならばせめてその程度の切実さをお持ちになるべきですね。
それでも子どもの命よりは軽いでしょう。

子ども家庭支援センターのことは、私はこれからずっとチェックし続けますから。

※かとうぎ桜子を育てる会のHPはこちら
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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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