Entries
決算審議のまとめ
2008年第三回定例会の決算特別委員会では私は、
〔産業地域振興費〕
・団塊の世代の地域活動参加支援について
・地区区民館について
・若年者の就労について
〔保健福祉費〕
・重度障害者訪問介護について
〔児童青少年費〕
・保育園の民間委託について
・子ども家庭支援センターについて
〔特別会計〕
・介護保険の、小規模多機能型居宅介護について
という内容の質問をしました。
保育園の民間委託に関してはずーっと取り上げてきたことですが、今回の決算の内容はあえて書きませんでした。今までのやり取りと何の進展もないからです。
だけど、議会で取り上げられる様々な課題を見るにつけ、しみじみ、「保育園の民間委託」という問題の大きさを感じます。
志村区長に肯定的な会派の方も、「志村区長の特徴は行政改革だ」とおっしゃっているけれど、その行政改革の象徴が保育園の民間委託なんじゃないかと思います。
象徴・・・小泉首相の郵政民営化のように。岩波区長が20階建ての区役所を建てたように。
志村区長にとって、保育園の民間委託は、その業績の代名詞になってもおかしくない、大きなテーマだと思います。
世界の動き、国レベルの動きの中で、「小さな政府」を目指そうとしている。その流れの中で、練馬区でも行政改革の方向が出てきたんだと思います。
しかし、今現在の大きな流れを見てください。金融が破綻して、公的資金を入れざるを得なくなっている。あれ、民間に任せるんじゃなかったのー?というところに税金を入れざるを得なくなっている世界の流れ。
コムスンや耐震偽装で見えてきた、「民間に任せる」で突き進む限界。
にもかかわらず、地方自治体はまだ「小さな政府」に向かって突き進むのか。
立ち止まってふと周りを見回してみる勇気、方向転換をする勇気が必要なときもあるはずです。
少なくとも、保育園や子ども家庭支援センターの民間委託は、子どもや保護者、地域の人といった当事者が置いてけぼりになって、単なる「行政改革の象徴」とされているように感じます。当事者不在。
保育園民間委託の問題はあまりにも深い根と高い壁を感じるので、改めて別の機会に書きたいと思うのです。
委託のあり方に対する疑問、協働って何だろうということ、若年者の就労が置かれる厳しい状況、練馬区が特にひどい重度障害者訪問介護の状況、子ども家庭支援センターのあり方、介護保険制度・・・質問をした項目だけでも、改善すべき点がたくさんありました。
介護保険や障害者自立支援法等、国レベルの法律が厳しい状況になる中で、自治体レベルで何ができるのかを考えなくてはならないのです。
決算の審議の意味が、平成19年度の練馬区の執行を振り返り、次に生かすことであるならば、社会全体が岐路に立たされている今、立ち止まる意味で、決算に反対することによって、次の予算を少しでも良い方向へと軌道修正していく必要があるのではないかと、私は思いました。ましてや、平成19年度は、志村区長2期目の、最初の予算執行であるのですから、議会として、決算をどうチェックするかは大きな問題です。
しかし、決算の審議は、会派ごとにしていくもの。
その流れから、結論も会派ごとに出していく。
会派の中で話し合って、最終的には、賛成すべきと考える人と反対すべきと考える人が多数決で結論を出そうと、今私が所属する民主党練馬クラブで話し合いました。
そんなわけで、会派の中では賛成多数・・・ということで、私はその会派に所属している以上、賛成という態度を示さざるを得ませんでした。
しかし、本会議場では、「賛成の議員の起立を求めます」と言われます。「賛成の会派の起立を求めます」ではないわけです。
地方自治体の議会の中にある「会派」のあり方って・・・と、色々思うところがあります。
これまた、どこかで改めてお話しする機会が出てくることでしょう。
とにかく、反対でありながら賛成を示すという自分の立ち位置は、自分の信念とは反しており、いつもながらに忸怩たるものでした。
※かとうぎ桜子を育てる会のHPはこちら
〔産業地域振興費〕
・団塊の世代の地域活動参加支援について
・地区区民館について
・若年者の就労について
〔保健福祉費〕
・重度障害者訪問介護について
〔児童青少年費〕
・保育園の民間委託について
・子ども家庭支援センターについて
〔特別会計〕
・介護保険の、小規模多機能型居宅介護について
という内容の質問をしました。
保育園の民間委託に関してはずーっと取り上げてきたことですが、今回の決算の内容はあえて書きませんでした。今までのやり取りと何の進展もないからです。
だけど、議会で取り上げられる様々な課題を見るにつけ、しみじみ、「保育園の民間委託」という問題の大きさを感じます。
志村区長に肯定的な会派の方も、「志村区長の特徴は行政改革だ」とおっしゃっているけれど、その行政改革の象徴が保育園の民間委託なんじゃないかと思います。
象徴・・・小泉首相の郵政民営化のように。岩波区長が20階建ての区役所を建てたように。
志村区長にとって、保育園の民間委託は、その業績の代名詞になってもおかしくない、大きなテーマだと思います。
世界の動き、国レベルの動きの中で、「小さな政府」を目指そうとしている。その流れの中で、練馬区でも行政改革の方向が出てきたんだと思います。
しかし、今現在の大きな流れを見てください。金融が破綻して、公的資金を入れざるを得なくなっている。あれ、民間に任せるんじゃなかったのー?というところに税金を入れざるを得なくなっている世界の流れ。
コムスンや耐震偽装で見えてきた、「民間に任せる」で突き進む限界。
にもかかわらず、地方自治体はまだ「小さな政府」に向かって突き進むのか。
立ち止まってふと周りを見回してみる勇気、方向転換をする勇気が必要なときもあるはずです。
少なくとも、保育園や子ども家庭支援センターの民間委託は、子どもや保護者、地域の人といった当事者が置いてけぼりになって、単なる「行政改革の象徴」とされているように感じます。当事者不在。
保育園民間委託の問題はあまりにも深い根と高い壁を感じるので、改めて別の機会に書きたいと思うのです。
委託のあり方に対する疑問、協働って何だろうということ、若年者の就労が置かれる厳しい状況、練馬区が特にひどい重度障害者訪問介護の状況、子ども家庭支援センターのあり方、介護保険制度・・・質問をした項目だけでも、改善すべき点がたくさんありました。
介護保険や障害者自立支援法等、国レベルの法律が厳しい状況になる中で、自治体レベルで何ができるのかを考えなくてはならないのです。
決算の審議の意味が、平成19年度の練馬区の執行を振り返り、次に生かすことであるならば、社会全体が岐路に立たされている今、立ち止まる意味で、決算に反対することによって、次の予算を少しでも良い方向へと軌道修正していく必要があるのではないかと、私は思いました。ましてや、平成19年度は、志村区長2期目の、最初の予算執行であるのですから、議会として、決算をどうチェックするかは大きな問題です。
しかし、決算の審議は、会派ごとにしていくもの。
その流れから、結論も会派ごとに出していく。
会派の中で話し合って、最終的には、賛成すべきと考える人と反対すべきと考える人が多数決で結論を出そうと、今私が所属する民主党練馬クラブで話し合いました。
そんなわけで、会派の中では賛成多数・・・ということで、私はその会派に所属している以上、賛成という態度を示さざるを得ませんでした。
しかし、本会議場では、「賛成の議員の起立を求めます」と言われます。「賛成の会派の起立を求めます」ではないわけです。
地方自治体の議会の中にある「会派」のあり方って・・・と、色々思うところがあります。
これまた、どこかで改めてお話しする機会が出てくることでしょう。
とにかく、反対でありながら賛成を示すという自分の立ち位置は、自分の信念とは反しており、いつもながらに忸怩たるものでした。
※かとうぎ桜子を育てる会のHPはこちら
スポンサーサイト