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意外な再会

大学院の後期の授業で、石川治江さんという方に教えていただいています。

立川のほうで、ケア・センターやわらぎというNPOと、にんじんの会という社会福祉法人をやっている方。

その石川先生に紹介してもらって先日、「かものはしプロジェクト」というNPOをやっている村田早耶香さんという方にお会いしました。

カンボジアで、児童買春が行われている。まだ10歳にもならないような子が被害に遭っている。その原因は、貧困にある。家族が食べていけないから、子どもも働く。その中で、過酷な労働や買春の被害に遭う。
だから、家族がちゃんと食べていけて、子どもは学校に通えるように、その地域に仕事を作っていく。

それが、このNPOの事業だということでした。

村田さんは、私より1つ年下。
大学時代にこのNPOを立ち上げたらしい。

「きっかけはなんだったんですか?」と聞いてみた。

「大学の授業で、カンボジアの問題を聞いた。でも、そんな悲惨なことが本当に起きているのか、自分の目で確かめずにはいられなくなって、実際に行ってみた。そうしたら、授業で聞いたよりももっと悲惨な現実を目の当たりにして、何かせずにはいられなかった」と。


他の学生が、村田さんに聞いた。
「やっている活動は意義があることだと思うけれども、でも、日本の中にも貧困があったり、たくさんの深刻な問題があるでしょう。なぜ、海外の問題に取り組むんですか?」

そこで、石川治江先生がおっしゃった。
「活動って、たくさんの問題を比較して、『こっちのほうがより深刻だから』とか、『こっちのほうが地域が近いから』という理屈でもってはじめるものじゃないんだと思う。
出会い、なんだと思う。
出会ってしまって、「これはなんとかせねば」と思う問題に向かって突き進んでいくものなんではないか。
私自身は、はじめに出会った問題が、重度の障害者とともに立川駅にエレベーターを設置して欲しいという運動だったから、そこから、障害や介護の活動をしているけれども、もしも初めてぶつかった問題が路上生活の問題だったら、そういうNPOを作っていたかもしれないし。
その人が初めて、どんな問題に出会って心を突き動かされるかの違いであって、海外だから、日本だから、という違いではないんじゃないかしら。」

さらに、村田さんがおっしゃる。
「私にとっては、外国の人、日本の人、という国籍は問題ではないと思うんです。ただ、その人が支援を必要としていると感じるから、やるんだと思う。」



私も、どちらかというと、日本国内の問題のほうに目が向きがちでした。
海外の支援の話を聞く時もときどきあるけれど、今回ほかの学生さんが質問したように、「でも国内にもたくさん問題があるしなあ・・・」と思ってました。

だけど、石川先生と村田さんの意見を聞いて、あ!そうか!って思いました。「思い」に「国」は関係ないですね。
狭い道幅で走ってきた私の頭の中で、急にぱーっと広野がひらけたような、そんな感じがしました。
良い出会いでした。


ちなみに、村田さんに、「はじめまして。加藤木と申します」と挨拶したら、「加藤木さんって、桐朋女子高校にいた加藤木さんですよね?私、ひとつ下の学年にいた、村田です。」と言われました
びっくりした

私は、今も「学生」でもありますが、いろんな学校に行っているけれど、桐朋が一番自分のアイデンティティに影響していると思っています。
私の性格の90%は、桐朋で作られたと思っています(^^;

そんな思い入れのある学校なのですが、さらに村田さんはそれだけじゃなくて、私が高校時代に所属していたサークルの後輩でもあったのでした。

高校時代、私はたしか1年半くらい、和太鼓のサークルに入っていたんです。
「親戚が和太鼓をやっているんだから、あなたもやってみれば?」と母に言われて始めたんですが、そういう受身な動機では長続きしないもので(^^;)、「太鼓を叩くと腕が痛い」とかブツブツ言って、短期間でやめてしまったんですが
その1年下の後輩に、村田さんがいたのです。言われてみれば、思い出しました。はしゃぐでもなく騒ぐでもなく、地道にこつこつ、一生懸命練習してた子だったような記憶。

正式な部活ではなくてサークルだったので小規模で、1学年5,6人くらいしかいなかったと思います。

そんなところで一緒だった子と、こんなところで再会するとは・・・

いやはや、びっくりしました。。

※かとうぎ桜子を育てる会のHPはこちら
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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