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区政報告会、無事終了

昨日、区政報告会が無事終わりました。

前回(2月)を超える人数のご参加をいただきました。ありがとうございました。

予算についてお話した後、特に雇用の問題と介護の問題について、議論をしました。
練馬区の緊急経済対策にある雇用の対策も、当面の非正規での雇用をするだけです。もっと根本的に見直すべきではないかという話をしました。

公務員については、「公共性のある仕事をする人がきちんと正規で雇われるように、ただ削減していくという方向はやめるべきだ」という意見と、「もっと削減できるのではないか」という意見に分かれました。
区の事業と雇用の問題については、具体的な区の事業を取り上げながら、何が無駄で何が必要なのか、議論する必要があるという宿題が残りました。これは、次に報告会を企画する際のテーマにしたいと思っています。


また、前回のブログにちらりと書きましたが、参加者からのご提案があり、分科会を作ることになりました。
ご提案くださった参加者は、奥さんの在宅介護をされている方。
車椅子で一緒にお出かけしようとすると、まだまだバリアの多い状況を感じている。
そのバリアを減らし、滑らかな移動のできるまちを作りたい、という提案でした。
技術的な面、心理的な面、他の障害に対するバリアとの兼ね合い(例えば点字ブロックは視覚障害者には必要だけど車椅子利用者にはバリアになる)、などなどを考え、そして私達には何ができるのかを見つけていく小規模な会をやっていきたいと思っています。


今回は、大学院の同級生である女性に司会(ファシリテーター)をお願いし、話題についてグループで話し合っていただく形をとりました。

市民参加について、ということも前にも書きましたが、私自身、色々と課題を感じることができました。

行政も議員も、市民と対等な関係を結ぶということが、長年なかったですよね。
やってあげる/やってもらう の関係だった。
それを、それぞれの立場から対等に意見を言い合うことのできる社会に変えていこうというのが、市民参加の意味だと思います。

けれども、長年そうじゃなかったんだから、変えていくのはひどく大変。一方だけの意識の問題でもないと思うのです。両方が変わらないと、結局は「片想い」になってしまうわけですから。

よほど気をつけておかないと、市民は「お客さん」になってしまうと思うのです。
前回のブログで書いた、「行政がレールを敷いたようになってしまう」というのも一例です。

今回の私の会、参加者のアンケートには「アットホームな会でよかった」と書いてくださる方も多かったので、ひとまずは良かったのですが、でも私としては、なぜそう感じたのかはよく分からないんですけど、「参加型もいつも気をつけていないと、形骸化するんじゃないかなあ」という予感がしたのです。

対等な立場で意見を言い合うというのは、異なる意見に対しても、立場の違う人に対しても、基本的には相手を尊重し、相手の意見を聞いた上で自分の意見を述べる関係だと思うのです。
一方的に言うのでもなければ、相手の話にプンプン怒るのでもしかたない。
まずは、自分以外の人に対する・・・うーん、なんていうか、愛情というか思いやりというか、言葉にすると陳腐なんですけど、そういう思いがあるというのを前提にして、その上で異なる意見を闘わせるというものだと思います。
どの人との関係も一方通行ではなくて両方通行でなくてはいけない。
だけど、そういう関係作り、私たちは慣れていませんね。

2月に続いて、議員になってから2回目の会。
1回目は、参加してくださった皆さんも「へー、こんなやり方もあるもんかね~」と楽しみながら出てくれていたわけですが、このやり方を定着させて2回3回4回・・・と繰り返すうちに、区民の皆さんが「参加型という形式の上に乗っかるだけのお客さん」にもなってしまいかねない、ということを、ちょっと思ったりしました。

座り方、進め方、アイスブレーク(場の緊張をほぐすための遊びのようなもの)を何にするのか、などなど、毎回毎回、新たなやり方を工夫していくしかないのかなと思っています。


それから、今、私は『いま「公共性」を撃つ』という本を読んでいます。まだ5分の1くらいしか読んでませんが、面白いのでおすすめです。
横浜の貨物線を新しく作るということに対して反対をしていた住民の記録なのですが、私が日々疑問に感じている問題とも通じるようなキーワードが出てきて、興味深い。
たとえば、「結局われわれは、決定された計画を一方的に押しつけられるしかないのである。しかも計画を批判しようとしても、計画の基礎になった資料や立案の過程は極秘のままであるから、手がかりがつかめない。かりに批判をしても、内容的な論争には絶対にはいってこないから一方通行に終わってしまう。こうして計画についての論争を黙殺したまま、いかに納得させるかという“話し合い”を繰り返し、土地収用法をちらつかせて関係者の“協力”を獲得していくのである。」(P8)

この本の最初に、住民運動に関わっている各地の方の対談が載っていて、今そこを読んでいます。
そこに、住民と政治との距離のとり方という話が出てくる。

対談の登場人物のうち多くの人が、住民運動から議員を出したりせずに、適度な距離感をもってやっていくほうが良いだろうということを言っています。

結構辛らつなので引用は避けますが(^^;)、興味のある方は読んでみてください。
うーん、なるほどそうだなあ、と思うのです。

市民と対等な目線で意見を交わしていくことは絶対必要だけれど、一方で議員と市民は役割や立場は異なる。
私は、皆さんと議論をしたあと、その声を受けてどんな役割を果たしていくべきなのか、ということも、これまた常に考えていなくてはいけないことだと思いました。
あげる/もらうという一方通行の関係にはならず、かつ役割分担をしていく必要性ですね。

そのためには何度も何度も、参加してくださる皆さんと合意形成を図っていくことも必要だと思っています。

なかなか楽しくしんどい作業ですが(笑)、頑張りましょう。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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