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口頭での説明、上手になりたい

★口頭で端的に、考えていることを理論的に伝えるのがどうも苦手なのです。

友達とのやり取りならばまあ許されるんだけれども、仕事でそれでは困るから、一生懸命練習してはいるのですが。

しかし、焦ってひたすら「端的に・・・」と思うと、間を端折りすぎて、大変なことになったりもする・・・。

★ひとつ事例を・・・。

春頃に髪を染めたんです。

(どうでも良いですけれど、「髪を染める」って、今、一般的に何と言いますかね?「カラーリング」?
「髪を染める」という言い方は古臭いのでしょうか?? 私は中学生の時まで「ハンガー」を「えもんかけ」と呼んでいたので、今時の呼称に自信がありません・・・


社会人になってから髪を染めたことがなかったんです。

理由は、ただ、面倒くさいから・・・


自分の身に関することはついおろそかに放っぽらかしがちなので、たまには美容院にじっと座って自分自身のあり方に思いをめぐらすのも良いかなと思いまして、面倒くさがりを反省して染めてみたのです・・・(^^;


でも、少し軽く見える程度の濃い目の色にしたので、ほとんど誰も気づきませんでした。

朝の駅頭でチラシを受け取ってくれる方の中に一人、20代前半くらいの可愛らしい女の子がいるのですが、その子だけが「桜子さん、髪染めたんですか?可愛いですね」と言ってくれました。。
あらん、若い女の子に可愛いと言われちゃったわ、としばらくぼーっとしたもんです。


そんな、当初は一人しか気づかないくらいに濃い色に染めたわけですが、美容師さんいわく、紫外線によって時間が経つごとに色がはげていくんですって。
だから、紫外線の強い今の季節は特に。

そんなわけで、染めてから何ヶ月も経った今になって、「あれ?染めたのかな?」と言われる色になってきました。
このまま紫外線を浴び続けたら9月頃にはキンピカになっているんでしょうか・・・


★さて、ここで冒頭の話題に戻します。

以上のような理由で、ここのところちょくちょく、「染めたの?」と言われるわけです。
私にしてみれば、もう3,4ヶ月も前の話なので、「いや、別に今染めたわけじゃなくて、時間が経って色がはげただけだよ」と思うわけです。別にこだわりがあって染めたわけでもないから、今になって指摘されるとなんだか気恥ずかしくなるので、言い訳をしたい。

ところが、これを端的に説明できない。
「髪、染めたの?」なんて、ほんの雑談なんだから、長々と事情を説明するわけにもいかないでしょう。何か端的に返事しなくちゃ、と焦ってくるわけです・・・。

今日会った知人との会話。

知人「あれ?染めた?」

(頭をゴシゴシ撫でながら)「あ?これですか?いや、そうじゃなくて、最近ちょっとだんだんおかしくなってきただけなんです」

知人「・・・ふーん、そうなんだ・・・」(「??」という表情)


ほら、間を端折りすぎた。
あぁ・・・説明下手を直したいです・・・とほほ

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近況

★6月23日から、毎週火曜日に私の事務所にボランティアが来てくれることになりました。
というわけで、毎週火曜は10時~17時くらいまで必ずオープンしています。
うまいこと回っていくかどうかはまだ試行的ではありますが(^^;)、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

火曜の午後2時~3時半くらいは「さくらカフェ」と称して、ご相談を受けたり区政について議論をできる時間にしたいと思っています。基本的に私もこの時間は事務所にいるつもりです。

★定期的に区民の方が関わってくださるようになると、私の日常的な活動を理論的に整理して皆さんにご説明しないといけません。
・・・しみじみ、思いを理路整然と説明するのが苦手だと判明・・・(--;)

苦手克服のために、しばらく頑張ります。。

★都議選候補予定の中谷ゆうじさんの応援で、最近、民主党の車に乗ることがあります。
2年前の私の区議選のときに、参議院議員の小川敏夫さんや元都議の中山幹雄さんがたくさん気にかけてくれて、私の車にも乗ってくれたから、今はそのお返しです。

議会の中では民主の会派から出たけれど、過去にお世話になった人たちとはきちんと話し合っているし、いただいた恩はどんなことがあっても忘れずに返さないといけないでしょう・・・。


2年前の自分の選挙の時には、ウグイス嬢をやってくれる人がなかなか全日は見つけられなかったので、かなりの割合を自分でやっていたのでした。

助手席で窓から手を振りながらぺらぺらとしゃべっていたのですが、あれは火事場の馬鹿力だったのか・・・今思えば器用なことができたものです。

昔、ピアノを習っていたとき、右手と左手を別々に演奏するのがどうしてもうまくできませんでした。
同時に2つ以上のことをできない。

そんなわけで、久々に車に乗ってマイクを持ったら、右手と左手があべこべになりまして
マイクを持っている手を振ってしまったり、窓から出している手を拳にしてしまったり・・・しまいに右手と左手が交差してしまったり 最後はもうわけが分からなくなって、車の窓から顔を出している犬のように窓の枠にしがみついているだけになり・・・。

なんで自分の選挙のときはうまくできたんだろう・・・なんとかあと数日でコツを思い出したいと思います(--;)

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定例会が終わりました

またご無沙汰しました。

報告が遅くなりましたが、6月17日で、定例会が終わりました。

★今回の定例会は、「人事」の話に時間が割かれる定例会です。
立ったり座ったり、あっちの部屋からこっちの部屋へと移動したり。かかる時間は長いのだけど、議論をする時間はそんなにはない。というのが第2回定例会の特徴です(^^;

クーラーのきき始める時期で、体が慣れていないために寒くて節々が痛くなり。
6月は急に湿度が上がるせいか、元々あんまり得意な季節ではないもので、普段からボーっとした頭が余計にぼんやりとし・・・。

そんな第2回定例会ですが、私の新しい所属委員会は、文教委員会と清掃リサイクル等特別委員会に決まりました。

★今定例会の議案は、こちらに載っています。
ひとつ、気になった内容をご紹介します。
区税条例の改正というものです。
これは、国で方向を決められたものです。
1.住宅ローンの控除、2.株による所得に対する減税、3.土地を今年度・来年度に取得して5年以上保有したのちに譲渡した場合に控除をするというものです。

いずれも、土地や住宅を買ったり、株で儲けをあげたりしない限り、私達の生活にまったく関係のないことです。
つまり、こうしたことができる、「お金持ち」に対する優遇でしかありません。

昨今の不況により、今までの政策の方針の転換が行なわれているところですが、その内容の多くはバラマキ的であったり、凍結したハコモノ建設が再開したりといったように、本当に困っている人の役には立たないことであるのが、気になるところです。

やはり、一度は政権交代が必要なのかもしれませんね。

★私の母がよく、「温かくて芯のない、おいしいお米さえあれば満足」と言っていましたが、最近、私も同じように思います。(夜は飲み物があれば米は要りませんが・・・ ^^;)

区役所も、少し足をのばせば食べる場所は色々あるのでしょうが、そこまで食べ物にこだわりもないし、ご飯にじっくり時間をかけるよりは仕事をしたほうが良いやと思って、すぐ買えるもので済ませてしまいます。

そうすると、どうしても定例会中は粗食になりがち。

ボソボソのご飯か、ひんやりしたご飯になってしまって、ちょっと寂しい。

せめて温かいものを、と思って、定例会の最終日にカップめんを買ったら、ひどくハズレの味がしました・・・(^^;

あまりの味に呆然としていたら、いいタイミングで北川さんが「加藤木さんは自炊はするの?」と言いました。

よっぽどまずそうな顔をしていたのかしら・・・。

定例会のたびに、「昼飯改善計画を立てよう」と思うのですが、あんまり食にこだわりがないので、定例会が終わると忘れてしまいます。
9月こそは考えねば。

自分で弁当を作っていくという手もあるけど、でもそれじゃあ私だけ問題解決しちゃって、同じように昼飯に悩んでいる同じ会派の人たちが可哀想じゃないですか。(・・・と、人に配慮しているふりをして、自炊をしない言い訳をする。)

おいしい昼飯にありつける方法について、何か良い案がある方は教えてください。

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朝の駅でのレポート配布はしばらくお休みします

今朝、大泉学園の北口でレポート配布をしましたが、これをもってしばらくお休みをします。

あと1ヶ月で都議選でしょう。
その候補予定者の中にまぎれて私が普段の区政報告をしていると、わけが分からなくなりそうなので(^^;)、という理由でお休みです。
7月12日の都議選が終わったら、13日から再開をする予定です。(衆議院選がいつになるかがサッパリ分からないので、その後がどうなるか、見通しが立たないのですが・・・)

これからの1ヶ月は、都議選候補予定者の中谷ゆうじさんを応援するために駅に行くことはあると思いますが、私自身の報告はお休みなので、この間に頑張ってステキなレポートを作っておきます(^^;
美術の成績がいつも2か、頑張っても3だったので、自信はありませんが・・・

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土曜日のことと、たばこのこと

なかなか、ブログの更新がスムーズでなくてすみません・・・。

★土曜日は、以前からの知り合いが集まる大きな会が2つ(練馬三田会の集まりと、NPOの頃の集まり)と、地域でやってる勉強会が1つと、それから都議選の候補予定者である中谷ゆうじさんの集会がありました。
合計4つ。
1日にいくつも会が重なって「忙しい」といっていると、まるで多忙な政治家のようでかっこよさげ(!?)ですが(笑)、でも1日にあまりに重なると、1つ1つが全部中途半端になるから嫌なんです。
会合というのは、主なイベントそのものよりもむしろ、合間合間で知り合いとお話する時間が大事でしょう。近況や意見が聞けるから。

でも今回の4件はどれも欠席したくないものに思えて、一応すべて踏破しました(!?)が、どの会でもじっくりお話する時間が持てなくて残念でした。

ちらりちらりとお話をする中で、意外と皆さん、私のブログを見てくださっていることが判明。私は友人知人のHPを探してみようと思ったためしがないので、私のブログもどうせ誰も読んでないだろうと思っていました(笑) 皆さん、結構マメなんですねえ。
気をつけなくちゃ・・・(何を気をつけるのかよく分かりませんが・・・)

そんなわけで、土曜日にお会いした何人かも読んでいることを想定して・・・土曜日はあわただしくてすみませんでした。

★さて、今定例会の中で人事の話があって、議会では委員会の委員等も新しくなります。
私も、環境まちづくり委員会ももうすぐ終わり。

今定例会で行なわれた環境まちづくり委員会で、喫煙に関する陳情の審査があり、一部採択されました。
趣旨としては、歩行喫煙が禁止であることを明確にしてほしい、というもの。

歩行喫煙・路上喫煙を禁止にし、罰則もつけている自治体が増えている。受動喫煙の防止というのにも力が入れられ始めている。
そんな中で、練馬区も取り組まなくてはならないという趣旨の答弁もありました。


私が議員になった最初の年である、2年前に、たばこのポイ捨てという視点で一般質問をしました。

私が朝7時から駅でレポートを配ろうと思うと、たばこの吸殻がいっぱい落ちているんですね。
ありゃー、こりゃまたひどい、と思って、私も拾うときもありますが、駅周辺には朝7時くらいから仕事を始める方もいらっしゃるから、そういう方たちがせっせと掃除してくださるのです。

これもこの人たちの仕事の一部なのかしらと思って声をかけて聞いてみたら、そうではなくてまったくの自らの発意なんだとおっしゃる。(←だから、朝の駅を通勤でご利用の皆さん、ポイ捨てゴミを拾ってくださっている方を見かけたら、「わー、この人、自分の発意でゴミ拾ってるのか。すごーい」と思ってください。できればさらに一言、「きれいにしてくれて、ありがとう」とお声かけくださったら、きっと明日への力も湧いてくることでしょう)
目の前にゴミが落ちている汚い光景を見て拾わずにはいられなくて拾うんだけど、本来業務ではないのに果たしてやっても良いんだろうかと思いつつもやっていると。

けれど、いくら毎朝拾い続けても減る気配がない。
人が捨てたゴミ、ましてやたばこを拾って片付けるなんて、あんまり気分のいいものじゃないですよね。それでも、まちがきれいになってほしいと願いをこめて毎朝拾うのに、一向に減る気配はない。
ゴミを拾う労力だけじゃなくて、願いが伝わらないのが悔しいですよね。
同じようにこのまちで暮らすはずの人たちとの間で生じる、コミュニケーションの不全。
駅の周辺で働く人たちにとって、朝のまちを見ると、「ふぅ・・・」とため息の出る毎日だと思います。

そんな実態を知って、初めての一般質問でポイ捨てについて聞いたのでした。

どうにもならないなら、罰則も必要ではないかということも聞きました。

そのとき区は、区民の方に呼びかけての一斉清掃をしたり、ポイ捨てしないでというチラシ等を配ったり、啓発をして理解を求めることに力を入れたいということを言っていました。


しかし、今、たばこに関しては罰則も含めて検討せざるを得ないという方向に転じてきているのですね。

たばこは、上記のようなポイ捨ての問題のほかにも、色々と心配なことがあります。
例えば、側溝に捨てていく人がいますが、側溝に落ちる雨水とたばこが混じり合って、その毒はどこへ流れていくのだろうか・・・とか。
たばこの煙は非喫煙者にも流れていく、受動喫煙の問題とか。
たばこを持って歩くと、その火がちょうど子どもの顔の高さにぶつかる危険の問題とか。

たばこはいろんな意味で、まったく吸っていない人、吸いたくない人にまで害が及びやすいものですから、どうしても解決する方法がなければある程度規制せざるを得ないかもしれません。

ただ、区が今まで啓発によってポイ捨てを減らそうと努力してきた思いは理解できるところだし、本来一人ひとりのモラルや地域のルールで解決されるべき問題なのに、「やはり規制しなければいけない」という方向に動かざるを得ないのは、なんだか複雑な気分ですね。

自分の健康管理はどうしていくのか。自分はいくつまで、どんな健康状態で生きていきたいのか。これは、本来は自分自身が決めることです。
だから、私は個人的には、「健康増進法」とか、「介護予防」というものに違和感を持っています。
自分の健康を他人に管理されたくないというのがまずありますが、たばこに関しては、他人に影響を及ぼすことを配慮しなくてはなりません。自分の健康を他人に支配されたくないなら、他人の健康を自分が支配しないようにしなければなりません。

それから、異なる価値観を持つ人間同志のコミュニケーションとマナーの問題でもあるでしょう。
私自身は吸うわけではありませんが、周りで吸っていても別に苦ではありません。
ただ、私自身がどう感じるかということとは別にして、喫煙者である友人知人が「吸ってもいい?」と確認してくれたり、風向きを気をつけてくれたりすると嬉しいなと思います。
それは、たばこがどうかという以前の問題として、自分とは違う価値観を持つかもしれない相手を尊重することにつながるからだと思います。
これと同様に、路上で吸いたくなったときに、どこだったら人の迷惑にならないか、今吸ったら誰かに危険を及ぼすのではないかという想像力は、異なる価値観を持つ人間、立場も年齢も異なる人間が集まる社会では必要なものだと思います。

喫煙者と非喫煙者がコミュニケーションをしながら、お互いが住みやすい社会を作っていくのがベストなはずなのに、規制という形でしか実現できないのは残念ですね。自分が望まないものを官からの規制で処理するというのはあまり理想的な市民社会とはいえない気がします。


しかし、長年、どこにいっても煙がもくもくで、たばこ嫌いな人が言い出せなかった社会だったことの反動ですよね。しかも害になるものなんだから、解決しないなら規制せざるを得ない。

異なる意見を持つ相手を慮ることができない社会であれば、「上からの規制」を強化せざるを得ない・・・市民主体のまちづくりをする際の教訓となるべき問題だったように思います。

今後、近い将来、具体的な条例として出てくると思われます。
喫煙者にとっても非喫煙者にとっても、住みやすいまちにできるものにしていきたいですね。

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メールでの活動報告レポート

市民ふくしフォーラムの活動にご参加いただいている方や、色々とアドバイスをくださる皆様に向けて、4月下旬から定期的にメールでの報告レポートを送り始めました。今、5回目になっています。

今回、ホームページから、このメールマガジンへお申し込みいただけるフォームを作りました。
こちら

私のHPのトップページ、新着情報からも入れます。

何度もテストしたので大丈夫だと思いますが、私の手作りなので(^^;)、万一不具合があったらご一報くださいませ・・・。
ふぅ、頑張った・・・。

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あきる野市のその後

前にブログでご紹介した、あきる野市の子籠敏人さんが無事、当選しました。
良かったよかった。

選挙期間に入るのと同時に、練馬は議会が始まってしまったので全然手伝いに行かれず、かろうじて日曜の投票日に行ってきましたが・・・
投票日に行ったって、ほとんど手伝えることはなく、まあ2,3時間、ちょっぴり手伝ってきました。うーん、役立たずだ・・・

子籠さん、「わざわざ来てくれてありがとうっ」とさわやかに迎えてくれました。
「疲れたでしょう?」って聞いたら、「いや、もっともっと頑張りたいと思うくらい!」とおっしゃる。

なんてさわやかなんでしょう・・・私とは全然違う・・・やっぱり爪のあかを煎じていただこうかと思いました(^^;

「やってみたい試みがいっぱいあるんだ。だから、仕事にしたいんだ~!!(><)」と。

ほんとに、(><)こんな顔をして言っていたので、しみじみ、当選してよかったなあと思います。

これから、いろんなテーマで地域を越えて連携していければ良いなと思っています。

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大学院の授業から

★Tさんが亡くなって1週間が過ぎました。

ぼつぼつと、なんとか少しずつ気分が元に戻ってきました。
沼の中から、目のあたりまで地上に出た感じです(^^;
砂の中から一部だけ飛び出た、浜辺のアサリみたいな感じかな・・・

人が亡くなるというのは、生きていれば誰もが必ずぶつかる悲しみではあるのですが・・・

あの人が旅立つ前に 私が投げつけたわがままは
いつかつぐなうはずでした 抱いたまま消えてしまうなんて
(中略)
手をさしのべればいつも そこにいてくれた人が
手をさしのべても消える まるで淡すぎる雪のようです

(中島みゆき「」)

★6月1日から議会が始まりました。17日までです。
今回は、新しく所属する委員会を決めたりだとかの人事が中心になるので、議論をする時間は他の時期の定例会より少ないのですが、でも新しい会派での初めての定例会。楽しみながら新たなものを学びたいと思っています。

★大学院では、火曜日に、立花隆さんの授業を取っています。
昨日の授業では、平和教育について考えるということで、新たな試みをしている若い先生をゲスト講師に招いてお話を聞きました。

そのまとめで立花先生がおっしゃっていたこと。「歴史的な戦争と平和を振り返るだけではなく、例えば今、北朝鮮に対して私達がどういう態度を示すべきか、など、私達の身近にあって日々判断を迫られる問題にどう対処していくかを学ぶのが平和教育なんじゃないか」という趣旨のことをおっしゃいました。
それがとても、納得できた。

定例会に先立って行なわれた5月28日の臨時議会で、北朝鮮の核実験に対する決議を出しました。

核実験は、いけない。

私が10代だった頃、初めて社会問題に関心を持ち始めた頃に、フランスが核実験をしました。「なんじゃ!?」と思って、結構一生懸命調べてみたんです。

その中で感じたのは、とにかくどんな立場の国でも、どんな規模でどんな歴史的経緯のある国でも、どんな理由をつけたとしたって核兵器を持つ理由にはならないだろうということ。

核が良くないと誰もが分かっていても、それを正当化する理由をそれぞれの立場で言い合っていたのでは解決しない。それぞれの国が一歩ずつ歩み寄っていくしかないですね。

力に代わる方法としてはコミュニケーションによる歩み寄りしかない。

相手に近づいてきて欲しいならこちらからも近づかなくては。

そう考えると、今回、区議会で出した決議の文言には、引っかかるところを感じました。
というわけで、私の会派の3人は、核実験に対する抗議そのものには賛成だけど、決議文の提案者にはならない、という選択をしました。


こういう問題が起きたとき、私達一人ひとりがどう感じるか。
自分の身に起きる問題として、どう対処して行くか。

学校時代まで振り返ってみても、こうした議論の場を持ったことが、今まであったでしょうか。
議論の場を意識的に作っていかないと、何かが起こるたびに感情に任せ、報道されるままを信じてぐっと一方向へ振れる恐ろしさを感じます。


平和教育とは少し離れますが、新型インフルエンザの議論にも似たものを感じます。
国内で新型インフルエンザが発生した時の報道のされ方と、それに対する世の中の反応。
私は、ハンセン病の「無らい県運動」というのを思い出してしまいました。
昭和の初期に、「らい病」を根絶させるために、「わが県を「無らい」にしよう」と進められた動き。「らい病」ではないかと思われる人がいたら通報をして、隔離していく。

病気を根絶しようとするあまりに、病気である「人」まで追いやっていく空気。

自分の目の前からだけ問題を無くそうとすることは、現に存在するものをあたかも無いものであるかのように扱うことにつながります。それは、恐ろしいことですね。

自分の身に降りかかった危機に対して、自分はどのスタンスで対処していくべきなのか。
議論の場と、自らの考えに責任を持って発言をしていくための土壌を作っていくことが必要なのではないかということを感じました。

市民ふくしフォーラムでいくつか分科会を作ろうとしていますが、こうした、時事問題を議論する分科会というのも良いかもしれないと、感じているところです。

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Appendix

桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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