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朝鮮学校の見学

6月最初の土曜日に、十条にある朝鮮学校の見学に行きました。中学と高校で、公開授業をやっているというのでお邪魔したのです。

民主党政権で高校無償化がいわれていますが、そのなかで今のところ朝鮮学校が除外をされているのです。

私は、どんな理由をつけたとしても、同じ社会に生きる人を差別・排除することは絶対許せません。

「差別はいけない」というのは一般論としては誰もが言うけれど、実際にはいろんな理由をつけて人を差別することがあるからです。

今回のことは、「北朝鮮との関係」だとか、「どんな教育をしているか分からないから」ということが言われていました。

でもそんなこと、日本で育ち、教育を受けている子どもたちには何の関係もないはずです。
そもそも、高校無償化は、どんな状況にある子どももひとしく教育を受ける権利を保障することが目的であるはずなのだから、学校によって選別をするのはおかしいと思うのです。

「除外すべきだ」という人たちにも何人か出会いましたが、たいていマスコミをうのみにした意見を言っているだけのようにも感じました。「教育の内容が不安だ」というならば、テレビなどで見るだけじゃなくて、実際に学校に行って自分の目で見てみればいいじゃないか。


私はどんな理由をつけても排除をすることだけは嫌だという思いが強かったのですが、それを言うにしてもやはり現場を見ておかなくてはならないという思いがあって、行ってきたのです。


それで、見てきた感想ですが、朝鮮語を使って教育をされている以外は、あえて別段なにか言うこともない、普通の学校という印象です。
数学、英語、日本語の俳句、漢文など、私たちが中学高校でやったのと同じように授業が行われていました。
それから子どもたちのルーツである朝鮮の言葉や歴史を勉強していました。


参加した人の中には、「日本の学校で学ぶ子どもたちよりずっと勉強に熱心だし、純粋な良い子たちに見えた」という感想をおっしゃる方もいたのですが、私の意見はちょっと違います。たしかに廊下ですれ違う朝鮮学校の子は私たちにあいさつの言葉をかけてくれたりして、ほんとに良い子たちだなあという感じがしたんだけど、でも、日本の子どもたちだって良い子たちだと思うから。

国籍などに関係なく、社会に出る前の子どもは本来、親や地域、学校の大人たちに守られて、みんな純粋で良い子であるはずだと私は思います。もし良い子でいられないとすればそれは本人のせいではなくて、その子をとりまくなんらかの環境の問題だと思うのです。

子どもはみんなのびのび、誰に干渉されることもなく自分の夢に向かっていきいきと生きる権利があるはずです。

公開授業というような形で地域や社会に向けて学校を開いていくということは、日本の公立学校等であれ朝鮮学校であれ良いことだと思います。でも、そこにかかわる大人たちが、善意であれ悪意であれそこにいる子どもたちを「批評」するとしたら、それは子どもにとって良い環境とはいえないのではないか、ということが気になりました。

朝鮮学校を除外することは、そこにいる子どもたちが悪い意味で大人たちの目にさらされるという一点だけをとりあげて考えてみるだけでも十分に人権侵害といえる事態だろうと、しみじみ思った、この1日でした。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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