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募金活動

この地震のことで、私が代表をしている会・市民ふくしフォーラムの仲間で何かできないかということを話し合い、4月22日と23日の2日間、募金活動を行いました。

今、様々な場所で募金は行われています。練馬区役所でもやっています。

そんな中で私たちの会として募金活動をするならば、一般的な募金をやってそのまま区と同様に赤十字などに持っていくのではなく、もっと違う形の活動をすることができないかと話しあったのです。

被災地では誰もが大変な思いをしていますが、ふだんから弱い立場に立たされがちな人はなおさらです。
たとえば赤ちゃんに授乳する環境がなかったり、プライバシーのない環境で見知らぬ人同士が生活することによって女性が危険な目に遭う心配があったり、高齢の人の体調の問題、障害に合わせた配慮が十分にできないことなど・・・。

そこで、私たちは今回の募金活動では、被災地の障害のある方に特化をした活動をすることにしました。

NPOゆめ風基金という団体。HPはこちら

1995年の阪神淡路大震災を機に障害のある当事者が中心になって始めた活動。
その後も各地の災害時に被災された障害者の支援を行っているNPO法人です。
東北関東大震災においてもすでに支援活動を始めているとのこと。 


募金は
・3月22日午後4時~6時 大泉学園駅南口
・3月23日午前11時~12時 大泉オズ前
・3月23日午後3時~5時 石神井公園駅北口
の3か所で行いました。

この3か所の合計金額は、7万247円。

まだ、個別に募金に協力したいという声もあるので、これらを集約し、週明けにNPOにお届けしたいと考えています。その報告は追ってまたさせていただきます。

※かとうぎ桜子のHPはこちら
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練馬区の被災者の受け入れ体制は不十分だと感じます。

統廃合のあった旧光が丘第二小学校で、22日から区民からの救援物資の受け入れ、昨日から被災者の受け入れ(避難所機能)が始まっています。

私がお話する区民のみなさんも、被災地のために何か協力したい、被災者が練馬に来る体制をとるならば協力したいとおっしゃる方がたくさんいます。被災地に対する練馬区民の思いを大切にするためにも、行動を起こしていくことは大事だと思います。


避難所機能が始まるにあたって事前に防災担当の課長から話を聞き、昨日は現地に視察に行ってきましたが、現状では本当に区としてやる気があるのかと疑問に感じざるを得ません。


昨日、避難してきた人はゼロ。
学校の教室を仕切って居住スペースを作るとのこと。
ただしっかりプライバシーが保護されるものになるのかは心配だし、安全なトイレの環境づくりなどにも課題があると思います。
避難所ではたとえば女性の安全の確保という課題があると言われていますが、こうしたハードの面については、すでに他の地域で行っている避難所からの教訓はまだまったく生かされていない状態でした。

ハードの面についてはあまりにも課題が多すぎて言い始めたらきりがありませんが、私が区の体制に疑問を感じたのは、それ以前の問題です。


まず、現状、被災者が来ていない状況ではそちらには地域のボランティアは入っておらず、物資の整理にボランティアがいるという形。そしてその調整は社会福祉協議会がやっているという状況。

そこで、私が昨日現場を見ての印象として、

・区と社会福祉協議会の役割分担はどうなっているのかが明確でないように見える

・私が行った時には区の職員がひとり、現場の対応をしていたが、区全体としてどのように職員配置をしていくのか―どの部署の人がどんな役割分担をし、どんなシフトを組んで対応していくのか―が見えてこない。(これは視察に出掛ける前の段階で課長に確認してもよくわからなかった)

・避難所や物資の安全を確保するためには消防や警察と連携すること、被災者の相談を受けるならば弁護士や福祉事務所等々、様々な機関と調整しその場で決定していかなくてはならないはずだが、少なくとも昨日はいったい誰が責任者なのかが分からなかった。これは訪ねてくる人との関係を悪くするリスクを持つものです。

このような状況の中でもし本当に被災者がやってきたとしたら、十分な対応がとれるとは思えません。

正直言ってあまりにもお粗末で、私は「ああ、これは、他の自治体もみんな避難所を作り始めているから[練馬区だって作ったよ]というアリバイ作りをするためにやってるんだな」と思ってしまいました。本気で被災者を受け入れるつもりはないんだろうなと。

そんなわけで昨日は唖然としすぎてブログに書く気すらしなかったのですが、どうやら本当に被災者を受け入れるための準備をしているという情報が、昨晩、区から入ってきました。これは大変なことです。

ひとまず、
・外部の人や他機関の問い合わせに答えられるよう、明確な責任者を現場に置くこと
・区職員の体制を明確にすること
・社会福祉協議会との役割分担を明確にすること

を求めたいと思います。
このブログに書いた上で、週あけには直接、区の管理職の方に対応を求めたいと思います。



・・・しかし、たとえ不十分な体制だったとしても、区が組織として真摯に取り組もうとしていることならば腹も立たないのですが、その思いが見えない、不誠実だと感じられるときには本当に腹が立つものですね。
こんなにイライラしたのは久しぶりです。。


※かとうぎ桜子のHPはこちら

Appendix

桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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