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おすすめの雑誌

3月の入院中は、ふだんなかなか読めずにたまっていた雑誌や本などを読んで過ごしていたのですが、改めて「おもしろいなぁ~」と思った雑誌をご紹介します。

「we」という雑誌。HPはこちら

女性の問題、男女共同参画に関心を持ってとりくみをしている何人かの知り合いから「ぜひ読んで」とおすすめされたのをきっかけに、購読しているものです。

たとえば児童相談所で働いている児童福祉司の人や学校の先生が日々、子どもや家庭と向き合う中で感じていることを書いた連載。

特集記事では、いろいろな分野で活躍する方のインタビューを掲載しています。
たとえば最新号だと、福島で放射能から子どもたちを守るための活動をしている人。
その前の号だと、反原発の運動をしている人。被災地支援をしている人。

福祉の関係の活動をしている人が紹介されることもあります。

いろんな活動をしている人が、それぞれその人にしかない人生の中で、その人にしかない思いをきっかけにして活動に至っているんだなあ、という、「その人の物語」を感じるので、良いなあと思うのです。


政治は、一言で言い切れる、ワンフレーズのわかりやすさを持った人が人気を集めがちです。
「わかりやすさ」は、典型的な「悪者」を作ってそれを叩くことによって大衆の溜飲を下げるという形で行われます。

しかし、一言で言い切るということは、「一人一人の物語」を吹き飛ばす暴風です。

暴風と、それを支持するうねりを前にすると、いったいどうしたら良いか、無力感に襲われる気持ちになります。


ワンフレーズの暴力に立ち向かうためには、「一人一人の物語」を紡ぎ続けるしかないのだと思います。

学校の先生が卒業生と久しぶりに会ったときに感じる気持ち。

児童相談所で児童虐待の対応をしている職員が、家庭と向き合う中で感じる困難や無力感。

それらを紙面を通して目にしながら、「その人の人生の物語」が語られる力強さをしみじみと感じる。
おすすめの雑誌ですので、気になった方はぜひ購読してみてください。

8月には福島でフォーラムも開かれるそうです。
私は行きたいと思っていますので、詳細が分かりましたらまたお知らせします。
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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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