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一般質問① 介護保険

ブログの更新、すごく間があいてしまいました。

6月3日から区議会第二回定例会がはじまり、5日に一般質問をしました。

今回は、
・介護保険
・区民事務所・出張所の再編
・福祉の視点からの災害対策
・精神科の医療
・周産期医療
・生活保護

という内容で質問しました。
順番に書いていきますが、今日はまず介護保険についてです。

私の質問、行政の答弁、それに対する私のコメント、という形で書いていきます。

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(かとうぎ桜子)
介護保険は昨年春に報酬が改定され、訪問介護の生活援助の時間区分が45分になったことや通所介護の時間区分が変更されたために現場に影響を与えています。この具体的な影響を調査する必要性について、今まで何度か指摘してきました。

さらに、新聞報道によると、厚生労働省は来年の通常国会に介護保険法改定案を出す方針で、改定内容の具体的な検討を始めているとのことです。報酬改定の影響を調査するのみならず、次の改定に向けた検討を区としても進めていく必要があります。

そこで、まず、次の改定に向けた国の動きについて、現段階で区はどう把握しているか、お聞かせください。

次に、要介護度が軽度の人を給付から外す検討がされていることについて伺います。
国は、今後の介護保険料の上昇を抑えるために、介護給付の抑制という視点から法改定の検討を進めていると報道されています。そのひとつとして、要支援1,2という、要介護度が比較的軽度な人を介護給付の対象から外す方向での検討が進められているようです。要介護度の比較的軽い段階から必要に応じてケアマネジメントを行い、訪問介護をはじめとする介護サービスを提供することが重度化の予防にもつながりますので、要介護度が軽いことをもって一律に介護給付から外すべきではないと考えます。

これについて厚生労働大臣は、5月7日の記者会見で、「要支援を給付費から外すことはすでに決定したことではなく、これから議論を経て検討していく」という趣旨の発言をしています。しかし、国はすでに昨年の介護保険改定の中で「介護予防・日常生活支援総合事業」を新設しています。これは、実施するか否かは各自治体の判断にゆだねられていますが、要支援と介護保険非該当の人に対するサービス提供を自治体が独自で行うというもので、この事業実施によって要支援を介護給付からはずす動きが加速することにつながるのではないかと懸念する声もあります。

区が2013年3月分として公表している最新の「介護保険状況報告」では、要支援1,2の受給者2987人のうち、2079人が訪問サービスを利用しています。率にすれば要支援の受給者のうちの70%という多くの人が訪問サービスを利用している現状です。こういう状況で、もし要支援が介護給付から外れることになれば、その人たちの生活に支障が出ないよう、区として新たに工夫し対応していく必要があり、区にとってもかなり大きな影響が出ると考えられます。

さらに、このような改定があれば、自治体格差が生じることや「担い手は誰になるのか」という問題、そして担い手不足になることも考えられます。また、軽度の人に対するケアが不十分になることはないかなど、様々な課題も指摘されています。このように軽度の人を給付から外すことが検討されていることについて、区はどのようにとらえているのかをお聞かせください。

次に、介護保険利用者と介護事業所の実態調査について伺います。
第一回定例会の予算特別委員会の際に介護保険課長は、介護の現状の実態調査について、「第6期の計画になろうかと思うのですけれども、区といたしましても高齢者の調査はやる予定でございますので、その中で事業所に対しても一定程度の調査はさせていただければ」と答弁しています。

今まで指摘してきましたように、国がすでに来年の通常国会に向けて動き出しているということであれば、区としても介護の現場の課題の把握について早急に具体的な対応をする必要があるのではないでしょうか。今後、どのように実態調査を進めていくのか、考えをお聞かせください。

次に、今後調査を進めるにあたって、その内容について伺います。

第五期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を策定する前段の高齢者基礎調査を見ると、区内在住の高齢者全般に対する調査を行っています。
計画は介護保険のみならず、高齢者福祉の向上を目指すものですから、介護保険利用者だけではなく高齢者全般のニーズを把握することは重要ですが、一方で介護保険の課題を検証し次期の計画に生かすためには、現に介護を必要とする人を抽出しての調査も必要であると考えます。区が数字として把握する介護給付費や受給者人数だけでは、介護を利用している一人一人の生活の実態が十分に把握できないからです。

たとえば高齢者相談センターや介護事業所を通じて、現に介護保険を利用している人に対して、年齢、性別、昨年の改定前後での本人の要介護度の変化、サービス内容の変化、そして生活の中で困っていることの有無を調査するといった内容です。また、介護事業所に対しては、報酬改定の影響、その際にとった工夫の仕方、現在感じている課題についても調査をするということが必要であると考えます。
事業者や当事者・家族に過度の負担にならないような分かりやすい調査票を工夫しつつ、介護保険の課題を整理するのに役立つ調査を実施すべきと考えますが、区の方針をお聞かせください。

(区長)
介護保険法の改正に向けた国の動向についてです。
保険料負担の増大を抑制しつつ、必要な介護サービスを確保するため、現在、国において、介護保険法の改正に向けた検討が進められていると承知しております。

社会保障審議会では、「地域包括ケアシステムの構築」と「介護保険制度の持続可能性の確保」などの課題について、社会保障制度改革国民会議における「介護サービスの範囲の適正化、保険料の増大の抑制」などの議論を踏まえ、年内に整理を行う方向で検討が進められています。

区としては、このような国の動向を注視し、平成27年度から始まる第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に向けて適切な対応を図ってまいります。

(福祉部長)
まず、介護保険の要支援者向けのサービスについてです。

区は、これまでも現行の法制度等に基づき、要支援の方などの重度化の予防と生活の質の向上のために、適正に介護予防サービスの給付に取り組んでまいりました。

しかし、国において、増加し続ける介護費用を抑制し、各区市町村の実情に応じた支援策を充実させる観点から、要支援者を介護保険制度から切り離す方向での制度の見直しを行う方針が示されております。
この見直しが実施された場合、サービス提供の仕組みに大きな影響が生じるため、今後も、国における検討状況を注視するとともに、特別区長会を通じて、必要に応じ、国や都へ財源等の要望を行いながら、次期計画の検討の中で対応を図ってまいります。

次に、介護保険利用者と介護事業所の実態調査についてです。
第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定にあたり、区は今年度、高齢者基礎調査の実施を予定しております。
この調査の中で、前回の基礎調査に引き続き、介護サービス利用者や事業者を対象とした調査を実施し、実態の把握に努めてまいります。

次に、調査の内容についてです。
基礎調査の内容や項目については、現在検討しているところです。今後、介護保険運営協議会の意見を伺い、調査項目を精査したうえで、次期計画策定にあたって、課題の把握と今後の事業展開に役立つものにしてまいりたいと考えております。

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介護保険に関しては、ここのところ議会で質問する機会があるたびに課題を指摘しているところです。(今まで指摘してきた内容は、上記の質問の中に書いてある通り。)

今回、私は、「国が進めようとしている、介護給付抑制という観点での改定は、介護を必要とする高齢者にとって厳しいものになるのではないか」と指摘したのですが、区は、「要介護度の軽い人を国が外そうとしていることは知ってる。国と都がちゃんとお金くれるなら頑張る。」と答弁しています。

財源の問題が中心で、それによって現場にどのような影響があるのかということが言及されていないという区の姿勢に私はずっと疑問を感じています。

今年度中には現場の実態調査も進めていくということですから、調査を通じて行政には現場の目線を持って行っていただきたいと思います。
介護保険制度については今まさに国も動いている問題ですし、状況は刻々と動いていくかと思います。今年度は介護保険については引き続き議論を続けていこうと思います。
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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