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一般質問④ 災害ボランティアセンター
東日本大震災の時もそうでしたが、大きな災害が起きると、被災していない全国各地からボランティアが集まって活動をします。津波の被害にあった個人宅のお掃除、被災したこどもと遊んだり学習したりする活動、高齢者の孤立防止、飼い主とはぐれてしまったペットの保護などなど、多岐にわたる活動があるわけですが、せっかくの力が集まった時には、被災地で本当に必要としている人たちに対してその力を届ける必要があります。
どこに困っている人がいるのかを把握して、外から来たボランティアを派遣するという調整をしていく役割が必要になります。
それが「災害ボランティアセンター」の役割。今回は、災害ボランティアセンターについての質問と答弁をご紹介します。
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(かとうぎ桜子)
災害ボランティアセンターについて伺います。
災害ボランティアセンターは、災害時に練馬文化センターに開設することを想定して社会福祉協議会と区が協定を結んでいるものです。
運営にあたっての基本的なマニュアルはすでに策定されていると聞いていますが、具体的な運営方法についてしっかり調整していく必要があると考えます。
この件については昨年の決算特別委員会でも質問しました。その際には私からは災害ボランティアセンターの箇所数は1か所で十分なのかということや、文化センターの帰宅支援ステーションとのすみわけ、指定管理者との役割分担など、検討すべき課題を指摘しました。
それに対し、課長は、「ボランティアセンターの立ち上げのマニュアル等が完成してございますので、これらに基づきまして、福祉部で詳細な詰めを行っていくということになろうかと存じます。また、時期につきましては、早ければ年内、遅くとも年度内には一定の固まった形のものをお示しできればと考えているところでございます。」と答弁しました。
遅くとも2012年度中には一定の固まったものを示すということでしたが、今のところ、福祉や災害を所管する委員会に災害ボランティアセンターについての報告はありません。既に年度が変わって2カ月がたちますが、なぜまだ報告がないのでしょうか。現在はどのような状況にあるか、お聞かせ下さい。
次に訓練の状況について伺います。今年の1月、練馬文化センターを会場にして災害ボランティアセンターの立ち上げの訓練をしたと伺いました。その際に見えてきた課題はどのようなものがあったのでしょうか。また、それを踏まえてマニュアルの改訂などはどのように進められているのか、お聞かせください。
災害ボランティアセンターは、文化センターを運営する指定管理者との連携や各地域の避難拠点との連携など、社会福祉協議会だけでは対応が難しく区が調整役にならなければならない面が多くあります。区として早急に主体的な対応を進めるべきと考えます。具体的なスケジュールを含め、区の考えをお示しください。
(福祉部長)
災害ボランティアセンターについては、大規模災害発生から概ね3ないし4日後に、練馬文化センターにおいて、区の要請に基づき、社会福祉協議会が開設することとしており、そのために必要な対応マニュアルを定めております。
平成25年1月には、区と合同で災害ボランティアセンター開設訓練を実施しました。訓練を踏まえ、区とボランティアセンターの連絡体制の確立、開設当初に想定されるボランティアの円滑な受け入れスペースの確保および活動に必要な物資・保管場所について、さらに検討を進めることとし、現在社会福祉協議会ともマニュアルの見直しを含めて調整を図っております。
区としては、大規模災害発生時において、災害ボランティアを円滑に受け入れることができるよう、社会福祉協議会や施設の指定管理者等、関係機関との連携も含め、必要な調整に努めてまいります。
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近いうちに改めて、区と社会福祉協議会が話し合う場を持つとも聞いています。災害対策のほかの課題もそうですが、今、東京に震災が起きていない段階でできるだけ早く、対応策を整理しておくことが求められます。
具体的な進捗状況を確認しながら、早い段階で(っていうか、もうすでに全然早くないんですけど)区民の皆さんに考え方を示すよう、引き続き求めていきたいと思います。
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- 2013-06-15
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