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2014年度予算の質問⑦ 犯罪被害者支援


今回私としては初めて犯罪被害者の問題について議会で質問をしました。
議会の中でこの問題が取り上げられる機会じたいがあまり多くはないと思います。

この質問をした後のことですが、3月中旬に中野区の犯罪被害者支援の窓口に視察に行きました。23区の中では犯罪被害者支援の専門相談の窓口があるのは中野区と杉並区だけですが、とても重要なものだと思います。
中野区の場合、人口が約30万人ですが、相談窓口に寄せられる相談は年間のべ100件近いそうです。練馬区は人口が約71万人ですから、単純に人口だけで考えても、数百件の相談が寄せられてもおかしくはないと思います。
ただ現状、練馬区は専門の窓口を置いていないので、犯罪被害にあったということでの相談は年間1,2件程度だということです。これは、必要としている人が相談に来られていないという問題ではないでしょうか。

犯罪被害の相談窓口は東京都の場合、被害者支援都民センターがありますし、NPOなどで相談を受けているところもあります。ただ、身近な行政の窓口には、犯罪被害にあうことに伴った様々な手続き(たとえばご家族が亡くなった場合は死亡届とか、家庭環境が変化することに伴う健康保険や保育などの手続きなど)に必ず来なければならないので、そこに被害者支援の窓口があることによってすぐに困りごとの相談ができるし、必要な場合には付き添ってもらうことなどもできるわけです。


練馬区は、どちらかといえば実際にサポートする事業ではなく、区民の皆さんへの啓発として犯罪被害の問題を取り上げることが多いです。(人権にかかわるほかの問題も同様ですが。)

でも、やはり啓発するためには、人権侵害を受けている人が日々どんなことに困っているのか、実際の支援活動もあわせてやらなければ、啓発は形ばかりのものになりかねないという懸念もしています。

以下の議事録を見てわかるとおり、現状の練馬区はとても問題意識が薄いように思いますので、まずは課題として共有していくところから始めなければならないと思っています。

--------以下、未定稿の議事録より----------

(かとうぎ桜子)
次に、人権・男女共同参画費に関連して、犯罪被害者支援について伺います。

区では、2009年に犯罪被害者等基本方針、2010年には犯罪被害者支援の手引をつくっていますが、これらに基づいて、区として犯罪被害者支援をどのように行ってきたかをお聞かせください。

(人権・男女共同参画課長)
区では、平成21年3月策定の練馬区犯罪被害者等支援基本方針におきまして、総務部男女共同参画課を犯罪被害者等支援における施策担当窓口と位置づけ、施策の総合的な推進に係る企画調整を初め、具体的支援に関する情報提供や、関係機関との調整、また、国・都との連携窓口や、関係機関からなる会議体によります連携促進および犯罪被害者週間行事に行う講演会など、広報啓発事業に取り組んでまいりました。

また、区の各種窓口は、犯罪被害者等の方々にとって、最も身近な相談窓口であります。一時的な相談窓口といたしまして、犯罪被害者等からの相談や問い合わせを真摯に受け止めまして、そのうえで、区の各課が所管する支援制度の案内や、関係機関等に関する情報提供や、庁内連携窓口への同行など、適切な橋渡しに努めているところでございます。

(かとうぎ桜子)
犯罪被害に遭ったときに必要な支援というのは、犯罪そのものについては警察に行く必要がありますし、裁判に関する手続など専門的な内容については被害者支援都民センターなど専門機関に任せる必要がある場合もあるとは思いますが、例えば、被害に遭ったことによるPTSDとか、うつ状態などの不調により家事や仕事ができない場合にヘルパーを派遣したり、生活保護や生活福祉資金の活用をするなど、身近な地域でのサポートが必要になる部分もあるかと思います。

支援制度について、個々ばらばらに手続が必要となるのは、被害者にとっては負担が大きいものになるかと思います。
中野区や杉並区などでは、専門の相談員のいる窓口を置いて、平日はいつでも相談できるような体制をとっていて、必要な場合にはヘルパーの派遣などのサポートもやっています。

このように、被害者支援の総合相談窓口を設置するなど、包括的な支援の仕組みが必要なのではないかと思いますが、区の考えをお聞かせください。

(人権・男女共同参画課長)
23区の中で、犯罪被害者等支援に特化いたしました窓口を持っているのは、中野区と杉並区だけでございます。

区では、犯罪被害者等支援基本方針を策定するに当たりまして、他区の状況や実態も含めまして、検討調査をした結果、専用の窓口は設けず、現行の施策の中で、区のさまざまな事業を活用いたしまして、各課が連携をとりながら被害者の支援を推進していくことといたしました。

区の施策で補えない面については、東京都や関係各所との連携を図ることで、被害者にとって必要な支援を提供するよう努めているところです。

(かとうぎ桜子)
練馬区は人口も多いわけですし、被害に遭ってお困りになっている方も一定程度いらっしゃるのではないかと思います。

各課が連携をとってというお話でしたけれども、まずそもそもどこに相談していいのかがわかりづらいということもあるかと思いますので、ぜひわかりやすい窓口の設置ということは検討していただきたいと思いますし、少なくとも今すぐにできることとして、被害に遭った人が調べたときに、相談できる窓口がどこにあるのかがわかりやすいように、窓口の相談別の一覧をつくってホームページに載せるなど、被害者ご本人にとってわかりやすいような情報提供をしていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

(人権・男女共同参画課長)
犯罪被害者が区の支援を受ける際、被害者本人がさまざまな支援を受けるためには、情報等の環境を整備することはとても大事なことと考えています。

例えば、ホームページ等を活用いたしまして周知していく場合におきましても、非常に幅広い情報が必要になりますことから、今後は、被害者にとってよりわかりやすく身近な情報となるために、精査・研究を行いまして、段階的に進めてまいれればと考えているところです。

(かとうぎ桜子)
ぜひ積極的に進めていっていただければと思います。
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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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