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定例会がもうすぐ終わります―今定例会最後の健康福祉委員会について

明日でようやく定例会が終わります。


今回は本当に長かった・・・。


月曜日に、常任委員会のまとめがありました。


健康福祉委員会は、今定例会のまとめをした後、またたくさんの議論をしていたのですが。


 


ホームレスの件の報告。


啓発活動として、来年の3月19日にゆめりあホールで、映画「あしがらさん」の上映をするそうです。


なんだい、私も来年の春くらいに上映会をやろうかと思っていたのに。ちぇっ。重なっちまったなあ・・・。まあ良いや。私も私なりに、ちょっと形を変えて何かやろうとは思っていますが。


どちらにしても、ぜひあしがらさん、見てみてください。


 


で、この委員会の際にも、今までもずーっとやり取りしている、「場所の選定のプロセスが悪かったんじゃないの」という質問をしました。


いい加減、この半年間、一つ覚えみたいに同じ質問しかしていないなあとも思いつつ、部長が「でも迷惑施設と言われる施設はこちらが決めるしか仕方ないんです」と、他の議員の意見に答弁しているのを聞いて、やっぱり一言、意見を言いたくなったのです。


前に書きましたけれど、小学校の統廃合みたいに、ある程度だれもが仕方ないと思っていることですら、区の説明の悪さのせいで対立を招いてしまっている場合がある。


ホームレスの件は結局最後まで、「住民参加のプロセスがない」と怒っている人と、それにまぎれてただ差別的に「ホームレスなんか救う税金がもったいない」という人が混在していました。


もし、プロセスを明快にしていれば、差別的発言での反対が紛れ込まずに済んだんじゃないかと思うのです。


そんな内容の質問をしましたが、「でも、しょうがないのです」という答弁が返ってきた。


「ホームレスの施設を作るといったときに、最初に出てきたのは、なんでホームレスなんかを助けなくちゃいけないのかという言葉だった。その次には、なんでこの場所じゃなくちゃいけないのかという言葉だった。そしてその次には、大泉学園高校で受けいれる代わりにこういう条件を実現して欲しい(例えば近隣の学校にクーラーを入れて欲しいとか)という話になった。それでも受け入れる気持ちになってくれたのがありがたいという状態だから、だから、場所の選定から区民と一緒にやろうなんて、無理なんです」と。


今までこの半年くらい、この件については何度も答弁いただきましたが・・・。


ほんとに丁寧に返事をしていただいて、ありがたいなあとは思いつつ、「理想は分かるけれど、世の中そんなに簡単にはいかないんだよ」という答弁だったかなあと思います。


福祉事務所の方も部長さんも、福祉に対する思いがあればあるほど、きつい作業だったんではないかと予想できます。誰もが幸せな地域を目指したいと思っているのに、もし地域住民から「ホームレスにかけるお金があるだったら俺達の生活をもっと充実させろ」と言われたとしたら、私が説明する立場にあったら「ふざけるな!ホームレスは怠け者がなるもんだというんだったら、ためしに一晩路上で寝てみろ!」と叫んでいたと思います・・・だから私は行政の職員にはなれないタイプ(^^;)


そんな時にも感情を顔には出さず、「ご理解ください」とひたすら言って、区役所に戻ってくると、20代のふにゃふにゃした議員(←私)から「もっとプロセスを大事にしたほうがいいと思います~」と言われて、そんなこたあ言われなくたって分かっているよと思いながら「おっしゃることは分かりますが、難しい現状があります」と答弁するわけですね、行政の担当の方は263


だからこの件については本当に、言いながらも私も胃の痛くなる思いがするのですが。「しょうがないんです」と答弁されると思わず、「うん、しょうがないですね」と答えそうになったり(笑)


 


だけど、世の中にはしょうがないことってたくさんあるけれども、「だからしょうがない」で済ませちゃダメなのですねえ。


答えは簡単には見つからないのだと思いますが。


今回、部長さんが答えてくださっているのを見て、ふと思い出したことがありました。


ニーズとデマンドについて、ということを、たしか学生の時に授業で議論したことがあったなあと。


福祉はニーズを充足させるためにあるのです。ニーズというのは生きるために必要なこと。誰かが支えてくれなくては、心が寂しくて死にたくなってしまう人とか。荒れた生活をなんとか直したいけれども、自分ひとりではどうしても立て直せずにいる人は、まずは「あなたの気持ちは分かるよ」といってくれる理解者が欲しかったりだとか。


福祉って意外と、金銭的な面よりも、「私は生きていても良いんだなあ」と思える環境づくりのほうが大事なんじゃないかなあと思います。


でも、それと、ただ「ほしい、ほしい」の欲望(デマンド)の見分けをできないといけない。


さらに、ただの欲望を訴える人を警戒するあまりに、ニーズを訴える人を見逃すことも気をつけなくちゃいけない。


質の低いヘルパーなんかは、「あのおばあさんはわがままで」と言ったりすることがあります。仕事でヘルパーをやっているくせに、利用者さんをわがまま呼ばわりするなんて、失礼な話なんですが。その欲求がただのわがままなのか、その裏に何か重大なニーズが隠れているのか、見分けるのが、専門職の仕事だと思うのですが。


 


私の以前の、ホームレスに関するブログに対して、「不審者に対する不安が強い。ホームレスに対する差別ではなく、男の人が学校の周りを歩いていても不審者と見分けられないのが怖い」という意見をもらったことがあります。


それは、ホームレスがどうかという以前に、「子どもの安全をもっと守って欲しい」という、別の次元のニーズだと思います。不審者のことは身近で起こると、被害者も身近にいるから大きな声では言いにくい問題だったりするので、問題そのものが隠れてしまいがちだけれど、今、ホームレスのことが出てきたことで表に出てきた「もっと不審者対策を考えて欲しい」というニーズだと思いますので、それはそれで対応しないといけないと思うのです。


でも、「ホームレスの施設を受け入れるけれども、近隣の学校に入学する子どもが減らないように、クーラーを設置して欲しい」という意見は、悪いけれど私にはさっぱり理解できません。私も学園町に住んでいて、ご近所さんがそう言っているんだからこんなことを書くのもドキドキですが、でもホームレスとクーラーとどういう関係があるんだかさっぱり理解できない。


どんな感情なんでしょうかね。分かる方がいたらぜひコメントをいただきたいです。障害者の施設も、高齢者の施設も、作らせてもらう代わりに、近隣にクーラーかなんかプレゼントしなくちゃいけないですかね。


そういう意見に対して、どう対応するべきなのか、青二才の私にはさっぱり分かりませんが、でも、そういう声の陰に、例えば上に書いたような「不審者が不安」という声だとか、「ホームレスの差別はいけないと頭では分かっていたけれど、たしかに自分の家の近くに来たらイヤだと一瞬思ってしまった。差別意識について考えなくちゃいけないと思った」というメールを私にくれた人がいたりだとか、いろんな人がいるわけですよね。


だから、欲求の強い声だけを見て、「だから話し合って場所を選定するのは無理だ」と言ってしまうのは、ちょっと違うなあと、思うのです。


すぐにどうしていいかは分からないけれど、でも、だからって、区民の自治の力を諦めないで欲しいなあと、思うのですよ、区の職員さん・・・。


かとうぎ桜子を育てる会

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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