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①前回ブログ・米原公民館についての補足 ②視察1日目

2泊3日の視察から昨日、無事に帰ってきました。

報告は、長くなりそうなので、1日ずつ区切って書きたいと思います。

前回ブログの、米原公民館についての補足

報告の前に、前回の米原公民館の話で1つ肝心なことを書き忘れました。

9月12日に、私は米原公民館の事例の話を聞いたんですが、話をしてくださった方は、元々米原市の職員をしていた方でした。今はNPOの理事だそうですが。

市の職員としてまちづくりに関わる中で、いろんな人と出会って、「一緒にまちを作っていきたい」ということで職員を辞めて、NPOに転職したようです。

この人の存在があるからこそ、米原公民館は指定管理者になってもスムーズな移行&新たな発想が生まれたのではないかと思います。

それで、なにも皆が皆、行政職員を辞めなくてもいいとは思いますが(笑)、今までまちづくりを担ってきた行政職員の皆さんが、もっと民間団体と温かい連携をすることができたら、面白いことは色々できるのではないかなーと思うのです。


視察1日目

さて、視察について。

2泊3日で九州に行きました。私は九州に行くのは初めて。

私は福祉は自分の専門分野ですけれど、例えば土木とか環境とかだったら本当に分からないので、もしそういう委員会に所属するようになったら皆で一緒に視察に行かないと何も分からないだろうなと思いますから、視察が意味ないなんて思わないのです。文字で見るだけでは分からない、その場所の空気や音、匂いなんかを感じる意義もあると思いますし。

今回視察で行ったのは、障害者施設と健康関係の施設、子育て支援の施設です。自立支援法の問題、介護予防や食育のこと、子育てのこと全国的に課題になっていることですね。

施設は良い施設だったけれど、全国的な課題である分、多分関東近県にも同じような施設はあったんだろうけれど、なぜあえて九州なんだろうか、みたいな素朴な疑問は持ちましたが・・・

1日目は、春日市にある、障害者の施設に行きました。1階部分は、地域の人が立ち寄れる喫茶スペースがある。そこで、パンや木のおもちゃを売っているのだけれど、それは2階で障害のある方が作っている。3階では、まだ小さい子ども達で、障害があるのではないかと心配なお子さんのご家族の相談に乗ったり、支援をする場所になっている。

そしてこの建物は、小学校と隣接していて、校庭から施設のほうにつながっているつくりになっている。

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この写真は、1階部分の喫茶スペース。


障害のある人のデイサービスもあるのですが、自立支援法ができたことで、悩んでいる点も多いようでした。障害の区分の軽い人は、ずっとデイサービスを使うのではなくて先々は就労するように、デイサービスの利用期限が決まっているのが新しい仕組み。

だけど、今までずっとデイサービスを使ってきた方で、身体障害と知的障害が重複してあるような方の場合、就労の方に移行できるのかどうか。今まで通いなれた場所から離れなくてはいけなくなるのかどうか。同じ施設内で就労支援をしているところにつないでいくことができれば、生活パターンを大きく変えずに済むだろうけれど、どうなるんだろうか、といった話を聞きました。

そして、福岡へ移動。

今回に限らず、練馬ではないまちに行く意義は、「そこにしかないもの」を知ることではないかと思っています。

例えば、「商店街の課題」と一言で言っても、新宿の歌舞伎町が抱える課題と練馬の商店街が抱える課題は同じではないはず。

そして、同じになる必要もないと思います。

良い部分も悪い部分も含めて、そのまちの個性でもあると思うのです。

だから、その「個性」を知るということが、違うまちに行ってみる意味だと思います。

ところが、駅を降り立ってすぐのまちは、たいてい全国どこへ行っても同じチェーン店があって、あまり区別がつかない。

屋根つきの商店街、なんていうのは、吉祥寺でも京都でも、今回2日目に行った熊本でも同じで、パッと見た感じ区別がつかない・・・。でも、その奥に絶対、そのまちにしかない特徴があるはずなんだと思うのです。

というわけで、みんなでの視察が終わって、空き時間ができると、目を皿のようにしてまちを見て歩きました。

福岡と東京のちがいは、まず、道幅が広い。

やっぱり福岡だからか、ダイエーがある。

うーんと、他には・・・と、ふと脇を見たら、「NPO」と書いた喫茶店があった。

ん?

近づいてみると、捨て犬・捨て猫の里親探しをしているNPOだった。

福岡どうぶつ会議所というNPO。 

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ここのところのブログでちょうど良い具合に、「地域の拠点」という話を書いていましたが、NPO活動の拠点に喫茶店を置いているというのは、うむ、これは地域の拠点の香りがする。くんくん。匂うぞ匂うぞ。・・・と思って中に入りました。


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しゃれたつくりの店内で、私みたいに「NPO」とか「動物」という言葉に引っかかるような人ではなくても、普通に入ってお茶を飲んで帰れるようなスペース。

そうそう、福祉なんかで「地域の拠点づくり」というのを始めたときに、意外と抜け落ちてしまいがちなのが「おしゃれなスペース」「居心地の良い空間」という部分じゃないかと思うのです。

誰でもが入れるようなふつうのおしゃれなお店という雰囲気でないと、よっぽど市民活動に関心がない限り敷居が高くなってしまう。


で、こういうおしゃれなスペースの片隅に、犬猫の里親募集情報が置いてあります。


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こりゃあ素敵だ。捨て犬・捨て猫が殺処分されるという社会問題について特に考えていなくても、お茶を飲んでいてふっと目をやって関心を持つことができる。その敷居の低さが、地域の拠点となり得る条件のひとつではないかと思います。

こんな取り組みをいろんな分野でできたら良いのになと思うのです。


おー、これはブログに書かねば、と思って、写真を撮らせてもらいたいと思って、お店の人に声をかけました。「私はかくかくしかじかでここに来たので、ブログに載せたいのです」と。

そしたら、懇切丁寧にNPOのことを教えてくださいました。


元々、ホームページ上で里親探しをやる活動をしていたけれども、それだと見に来てくれる人に限りがある。もっと気軽に、捨て猫・捨て犬のことについて考える機会を作る必要があるだろうということで、喫茶店と連携して活動を始めた、とのこと。


犬を連れてお茶を飲みに来ても構わないのだけれど、それは大々的に宣伝していない。「犬OK」を前面に出すと、お客さんは犬を連れている人が中心になってしまう。そうではなくて、誰もがふっと入ってきて、チラッと見たら「あら、こんな問題もあるのね」と気づくことができる、そんなスペースにしたいということでした。


すごい・・・私が欲しかった「地域の拠点」の理想だわ・・・と感動して帰ってきました。福岡に住んでいたら絶対活動に参加しちゃうところですねえ・・・。

9月2日の日経新聞にも載ったそうです。


もっともっとたくさんお話を伺いたいと思いつつ、タイムリミットで泣く泣く帰ってきました。突然お邪魔したのに丁寧に説明してくださった、喫茶店の店長さん、ありがとうございました。



その後、みんなで夕飯を食べに街に出ました。

店まで行く道も、変わったものを見つけなくてはと目を皿のようにする。


見つけた!

屋台だ!

なんだこれ!

DSCN2460.jpg DSCN2461.jpg
暗いからピンボケですが・・・。

えー屋台なんて、お祭りではない平時には東京にはないよねえ。そういえば、韓国に行った時にはあった。あら、韓国と同じだわ。やっぱり東京より福岡の方が韓国に近いから文化が似ているのかしら。道路許可はどうなっているのかしら。(私の韓国旅行についてのブログはこちら

・・・と、まくしたてるように、独り言のような言葉を、さかんに、隣を歩く共産党のかまたさんに話しかけました。かまたさんは優しく、「そうねえ。どうかしらねえ。うーん、そうねえ・・・」とおっしゃっていました(笑)


後になって、九州から練馬への帰り道に自民党の小泉さん(←九州のご出身なんだそうで)に聞いてみたら、福岡の屋台は昔からあるのだそうです。

小泉さん「道路許可があるんだよ」

私「やっぱり!やっぱり道路許可が!!」

そもそも、韓国旅行に行った時から、屋台の許可について誰かに聞きたくて仕方がなかったので、やっと答えが得られそうだと思ったら、練馬に着いてしまったので、そこで小泉さんとはお別れ・・・。うう。こんなことならもっと早く小泉さんに屋台の話をすれば良かったと、モヤモヤしながら昨日は家路に着いたわけですが・・・。

ちなみに、小泉さんは、そんなにいっぱいお話はしてないですけどなんだか優しい方で、私が一生懸命、屋台の質問をしている間に、「食べなさい・・・」とせっせと飴をくださいました(^^)


ところで、なぜ、私がこんなに屋台を気にしているかというと、ただ単に酒飲みだから(!)ではないのです。

今、地域の関係が希薄になっているという話題が出るときに、「昔は、縁側、縁台があって、地域の誰もがつながりを持つ機会があったのに、今はそんな気軽な場所がなくなってきている」という意見があるから。


どうぶつ会議所の喫茶店もそうですが、社会問題を難しく考えるのではなくて、自らの問題として考える仲立ちになるのは、「食べ物」だと思うんです。

道端に屋台があるというのは、その地域のつながり作り、活性化に貢献していると思うんです。


東京ではなぜ屋台はそんなにいっぱい無いのか、ということも不思議だし、どんな規制があるのか、なんていう研究をしてみたいなあと思っています(^^)


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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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