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ユニットケア

またしても大変間があいてしまいました。
夏風邪をひいて1週間寝込んでおりました。
胃腸に来る風邪がはやっているようです。熱だけならまだしも、胃腸は辛いので皆様もお気をつけください…

さて、練馬区内でやっていたセミナーについて、早くご報告したいと思いつつ…
6月27日、「ユニットケアの現状」という勉強会に参加してきました。
場所は練馬駅の近くにある ほっと・ハウス・豊玉
私は当日、ヘルパーの仕事をしていたので、遅刻しての参加になりましたが。

「ユニットケア」とは、一言で言えば、老人ホームの形態です。
「特別養護老人ホーム」(介護が必要で自宅での生活が困難な方が入所する施設)はもともと、4人部屋が中心でした。
生活する場所でありながら、病院のように4人1部屋で過ごさなければならないのです。
それを、1人1部屋とし、10人前後で1ユニットとして共有スペースを設けて生活するスタイルにしたものが「ユニットケア」です。

お話をしてくださった方は、親の家という武蔵野市の特別養護老人ホームで働いていた方でした。
「親の家」は、本当に普通の家のように、毎朝新聞が配達され、庭に花が咲く場所なのだそうです。上のHPを見ると、ほんとにそんな感じです。
食事をする場所は、「施設の食堂」ではなく地域の人に開かれた「レストラン」。


私は、初めて福祉の仕事をしたのが、家に訪ねて行って生活のお手伝いをするヘルパーの仕事でしたし、その後もずっと自宅に住んでいる方に関わる仕事をしてました。
施設については、実習や見学で行く程度の知識。
だからなのか、施設の話を聞くと、どうもピンと来ないというか、なんとなく違和感を感じてしまう不思議な感覚にとらわれます。
それはなんなのだろうか…といつも思っているんですが。

講師の方が言った言葉でなんとなく原因が分かりました。
「自分の家の壁に、折り紙で作った工作を飾りますか?」
そうなんですね。施設は、4人部屋というところからも分かるように、やはり病院の延長のような雰囲気があるのですね。その雰囲気を消すために精一杯工夫しているのが、折り紙の工作だったりするのですが。
でも、折り紙が壁に貼ってあったって、ホッとした気分なんかになれないですものね…。

同様に、施設には「地域交流スペース」という部屋があったりしますが、使われていなかったり、当然のことながら何もなければ地域の人が入ってくるわけもなかったりする…
「どう使って良いか分からないスペースを作るよりも、誰もが入りたいレストランを作れば、自然と人が集まる。利用者さんも、地域の人が集まる場所で食事をするとなれば、少しおしゃれをして食事に出ようと考えるようになる」。

制度では、ユニットケアは「新型特養」と呼ばれ、どんどん増やしていこうとされています。
4人部屋よりも1人部屋にするのは、まず最初の一歩。やらないよりは良いことでしょう。けれど、そこがゴールではなく、スタートでなくてはならないと思います。
「自分がそこで暮らしたとして、幸せに生活できるかどうか」。
関わるすべての人がそれを考えながらその場所を作っていかないと、せっかく個室にしても、「見えなくて不便だから」と開け放たれてしまえば結局は4人部屋と同じことなわけですし…。
「どうして個室にしているのか」を自問自答しながら、職員・ボランティア・地域の人・家族など、色々な人が関わっていかなくてはならないのだと思います。

私が施設の話を聞いて感じる違和感というのは、「自分だったらそこに住みたいと思えるか」という議論が抜け落ちてしまいがちだからではないかと思いました。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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