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この1週間の活動


最近あんまり書けなかったので、1週間分の活動をまとめて書きます。

★先週末、障害者の団体で活動している方のお話を伺いました。
障害者自立支援法は、障害者の就労支援に力を入れている。
障害の程度に合わせて、どのサービスを利用するかを考える。だから、障害の程度や発達状態でそれぞれの居場所が変わってくる。
そういう状況が、ご本人や保護者の方にとっては不安な状況なんだなと、お話を聞いて思いました。障害程度によっては、今までいた作業所にはいられなくなってしまうかもしれない。何年か経ったらまた違うところに行かないといけないかもしれない。

障害がなくても、自分の職場がどこになるか、それがいつまで継続できるのか分からない状態に置かれたら不安でしょう。
障害のある方が今、そういう状況に置かれてしまっているという現実を聞きました。

障害者自立支援法ができたことによって、今まで慣れ親しんでいた仕事場所を移動しなくてはいけないかもしれない。そして、いつになったら安定するのかもなんだかはっきり分からない。
保護者の方はただでさえ、「親が死んだ後に障害のある子どもはどうなるんだろう」と不安を持っているというのに、法律がちょこまか変わるから余計に不安になってしまっている。

私が議員になろうと思ったきっかけは、福祉の仕事をしているときに直感として「どうも制度は当事者の思いを汲み取っていないんじゃないか」と感じたからでした。
でも、議員になってみて改めて、まさかここまで当事者の思いが汲み取られていないとは思わなかったわ・・・という感じです。

自立支援法を設計した人に悪意はなかっただろうけれど、でも、それを作ったら当事者がどんな気持ちになるかというところまでは見られていなかったんだろうなと思うのです。

もう少し当事者の思いを汲み取るしくみを作らないとダメですね。

★土曜日には、大泉にできる予定の子ども家庭支援センター&障害者地域生活支援センターの説明会。
東大泉5丁目に、平成22年度にできる予定のもの。
今は普通のおうちがあって、桜の木がある、という場所を区が買い取って、桜の木も保存しつつ施設を作る予定。ただ、具体的なことはまだこれから決まるというところでの説明会。

まだ具体的に決まっていないだけに、施設に関する質問はあんまり出なくて、「桜の木の管理はどうするのか」というやり取りが中心でした。
「桜は1週間はきれいだけど、それ以外の時期は管理が大変なんだ」という近隣の方の声がぶつけられていました。桜、桜、と言われると、なんとなく私の名前が呼ばれているような気分になって、どうも落ち着かなかった(^^;)


施設に関しては建物のこととか、もう少し具体的になると色々とご意見が出てくるのかもしれませんね。それでも早めに説明会をするというのは、信頼関係を作っていくには必要なことなんだろうなと思います。

ちょっと思ったのは、「今回の説明会はまだこの程度の内容しか決まってない段階のものなんですよ」と事前にお知らせできないのかな、と。
以前、介護保険事業所で働いていた時に、介護保険の改正のための説明会が何度も何度も開かれました。開かれるたびに事業所のスタッフが参加していたんだけれど、国の制度改正の話だからあんまり早い段階に説明会を開いても、大して具体的な話にはならなかった。
今思えば、「それでも少しでも情報提供をしなくては」という行政側の配慮だったんだろうけれど、業務の合間に時間を作って説明会に出かける側としては「一体何のための説明会だったんだろう・・・」という感じだった。
だからって、やってもらえなかったらもっと不安にはなったと思うんです。説明会に行くことで「まだ自治体レベルで説明できないことばかりなんだなあ」ということだけは分かったわけだから、何も成果がなかったわけではない。
でも、そこでさらに「まだこの程度の説明なんですよ」ということが事前に分かっていれば、「じゃあ今日の説明会は行かなくても、次回に行けば良いかな」という判断材料になったなあ、と思うのです。

今回の大泉の説明会も、帰り道に参加者の声に耳を澄ませてみたら、「なんだかまだ具体的じゃないのねえ・・・」とおっしゃってた方がいたもので。「でも、慎重に進めようとしてくれてるからよね」とおっしゃってましたけどね。

★日曜日、区内のNPOの主催の講演会があると知って、出かけました。大阪ボランティア協会の早瀬昇さんの講演。
昨年の夏に、私は関西の大学でゲストスピーカーとして話をしましたが、そのとき一緒に話をした白井恭子さんが大阪ボランティア協会の職員。
それで、早瀬さんのことは色々なところで噂に聞いてましたが、実際にお会いしてお話を聞くのは今回が初めてでした。

私は、学生時代から、メモを取りながら話を聞くのが得意で。逆に言えば、メモをしないと頭がボーっとしちゃうんですが(^^;
隣の席に座っている子が「よくそんなにメモできたねえ」というくらい、早く書くのは得意なので、議会の会議中にも大体メモを取っています。
ところが、早瀬さんは早口すぎてメモが取れなかった(笑)
ああ、興味深い話だなあ、と思って頭の中で吟味しようとした瞬間に次の話に移っているので、頭の中にはなんだかボワーンと「へへへ、楽しい」という印象だけが蓄積されていくといった状態で。シラフで聞いているのにまるでお酒の席で話を聞いていたときのような状態になりながら、3時間、話を聞いていました。

そんなわけで、要約してどうだったということが書きにくいのですが(^^;

だから、特に印象に残ったお話だけ書きます。

阪神淡路大震災のときのことを例に挙げて、「なぜ行政はすぐに動けず、市民団体は機動力があるのか」という話をされました。
行政がなかなか動けないのは、怠慢だからではなくて、「全体の奉仕者」という役割が邪魔をしているのだろうと。
そこにいる住民全員にとって平等になるように考えるから、そのためにはまず全体がどうなっているのかを調査しないといけない。今、目の前に困っている人が来たからといって、その人が住民全体の中でどのレベルに位置づけられる人なのかがはっきりしないうちに、勝手に動いてしまうわけにはいけない。それに、何かをする決定には議会の承認が必要だし。そして、行政職員も被災者でもあるし。
だけど、大震災のように、大変なことが起こったときには「まずは全体を把握する」なんていうことはとっても時間がかかる。阪神の場合には、5000人を超える死者が出ているらしいと分かったのが発生から8日も経ってからだったそうで。
そんな中で、行政が動きにくかったということがある。

一方で、このときにボランティアの機動力があったのは、自分が考えついた中で何をやってもどこに行っても、今目の前に困っている人がいたらすぐに助けても、何をしても構わないからだろう、と。
「こんなことに困っているに違いない」という発想は、人それぞれに違うから、なかなか思いもつかないような支援ができる。

例えば、リスを飼っていて、リスと一緒に被災した人は、リスの餌に困るでしょう。救援物資にはヒマワリの種なんてないだろう・・・・と思ったら、そこに思い至ってヒマワリの種を送ってきてくれたペット会社があったらしい。

こういうとき、行政は、住民の安全確保や遺体の処理など、考えなくてはいけないことがいっぱいある中で、ヒマワリの種まではできないでしょう。

自分の思い至ることを、自分のやりたい場所でやるというのは、ある意味「不公平」が生じるということ。「あなたがいることが嬉しい」と、相手に愛情をかけるのは、誰を相手にしても言えることではない、不公平なものなんだ、と。
たとえて言うならば、すべての子どもを愛するのではなくて特に自分の子どもを大事に思うのは、全体に対しては不公平なことでしょう。
でも、不公平かどうか、なんていうことにとらわれずに自由にできるのが、市民活動の特徴なんだ、という話でした。行政にはその不公平が許されないから。

そうか~、「かけがえのない存在」と認め合う仲を作るというのは、不公平な状態になるということなんだねえ、としみじみ。前回のブログで「かけがえのない存在と認めてもらえれば心は蘇るかもしれないけど、そういう状態になれなければ・・・」という話を書きましたが、行政サービスだとか、制度の枠内のサービスだけではなくて、いかに多彩な人と出会えるかが、人の心を溶かすポイントなのかもしれませんね。


そんな話を聞いていて、いろんな機関がお互いの特徴を活かしあうのが「協働」の本来の意味なのかなあ、なんてことを私は思っていました。
そこで、ふと、「得意な部分を自由な発想でやるのが市民活動の長所ならば、行政の長所は何かなあ」と思いました。

全体を見ること、ということでしょう。つまり、市民活動や、営利を考える企業だけでは穴になってしまう部分の穴をふさぐことでしょう。

今、練馬区で行政のスリム化を図っているわけですが、その際に、スリム化した後も最後まで残さないといけない行政の役割は、区民が生きる権利の保障なんじゃないかと思うのです。
「経営」ということばかりを言うようになってしまうならば、いっそのこと(前にも書いたけど)部長とかそういうところから何もかも全部民間に委託をしちゃえば良いわけで。
だから、スリムにしたとしても行政を残していく意味は、企業や市民活動だけでは補えない部分に目を向けるということなのではないかなあと思いました。



それから昨日は、介護保険に関する国会集会に参加しまして、それについても書きたいのですが、いつものことながら文章が長くなってきたので、次回にします。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページは
こちら

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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