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介護保険の「給付適正化事業説明会」

大泉学園通りの、北出張所のあたりの桜が咲き始めましたよ。
この分でいくと、1週間後くらいが見ごろでしょうか。

一番最初の開花予想の頃には「今年はちょっと遅めで、入学式、始業式の時期まで持つかもしれない」と言っていたけれど、よっぽど寒くならないかぎり、無理かもねえ・・・。
4月10日の私の誕生日まで、今年こそは持つかしらとちょっと期待したのですが。。
私が生まれた頃には、10日には咲いていたのに。温暖化ですかねえ。
「葉桜子」だとか「散子」だとかに改名しないといけないのでは・・・


さて、19日の、介護保険の「給付適正化事業説明会」。

予算特別委員会に関する報告の中で、給付抑制のことなどを質問したと言う話を書きました。

それに対する答弁で、ケアマネの自己規制があるということ、それについては適切な指導をしたいという答弁があって、そのひとつが「給付適正化事業説明会」だったんですね。
見に来ても良いよと言っていただいたので、見学に行きました。

内容は、実地指導をした結果、注意しなくてはいけないと判明したことについての説明。例えば、管理者はちゃんと設置してますかー?計画はきちんと立てて、利用者・家族に見せてますかー?などなど。
そして、訪問介護のQ&Aが新しくなりました、という説明。一人一人の利用者さんの状況に合わせて判断をしてください、判断つきかねる場合は区役所に連絡をくださいね、なんていう説明があって。

区役所の地下の会場で開かれていて、満杯になるくらいで、100人以上の人がいたでしょう。
事業者は必ず出席してくださいと言われる種類の説明会だったんだと思います。

私は、介護保険の事業所の所属もあちこち転々としているので(^^;)、全部で4箇所の事業所に所属した経験があります。
説明会を見ていて、私がかつて所属した各事業所での上司のことを思い出していました。

絶対出なさいという説明会があると大体、「忙しいのに・・・」とぶつくさ言いながら出かけて行ってたなあ、と(^^;)
新しい情報を聞けるかもしれないというポジティブな気持ちよりも、どちらかというと受動的な感じの上司が多かったなあ、と。

そんなことを思い出していて、すごく気になったのは、今回の説明会でも、参加している事業者の意見や疑問といった「声」を聞く機会がないこと。

何を思ってここに参加し、そこで何を感じたんだろう。

「聞いてよかった」と思っているのか、「何を言われてるのか分からない」と思っているのか、「そんなこと言われたって人手不足なんだよっ」と思っているのか。

ヘルパーだとか配食だとかミニデイサービスだとかグループホームだとか、介護保険に位置づけられる前には市民活動の中でボランタリーに取り組まれていたものがたくさんあります。
それが、制度化されたときに、一定の保障はされるものの、以前はあったはずの「自発的な動き」が失われていくという問題があります。

地域の中に、近所の人に、困っている人がいるから、自分が何かしなくてはいてもたってもいられない。だから体が勝手に動いてしまって、ついついデイサービスを作ってしまった、とか。
地域の人をより良く支援するために、どうやって制度を動かしてやろうかと考える、とか。

「制度が整っていく中で、自分達の創意工夫で新たなことを考えるという動きが減ってきてしまったんではないか」という話を、ボランタリーフォーラムの中で、富士福祉事業団の枝見太朗さんがおっしゃってたことを思い出しました。

制度をよりよくしていこう、というよりも、制度の中だけでやるのが当たり前、できないのは制度が悪いから、という風に受身になってしまうのはなんでなんだろうかと、私は前からずっと考えていました。


それはもしかしたら、説明会ひとつとってみても、そのあり方が、受身な姿勢になるしかないからなんじゃないかと、ちょっと思ったのです。


担当職員さんたちは、「本来ならば質疑応答をやりたいところですが、あまりに人数が多いのでできなくてすみません」とおっしゃっていたけれど。

そして、担当課長さんは、「自己規制はしないでくださいね」「相談してくださいね」「一緒に、良くしていけるようにしましょうね」とおっしゃっていたんだけれど。

それを聞いて、事業者はどう思ったんだろう。それをディベートする機会は、作らなくてはいけないんじゃないでしょうか。
事業者にとって、今何が不安なのか。説明を聞いてどう思うのか。利用者により良い状況を作るために、事業者として何ができるんだろうかという悩みや迷い。
それを聞き、意見交換する機会を作って、介護従事者自体が意見表明をすることにもっともっと慣れていかないと、Q&Aを額面どおり受け取ってしまって、結果的に給付抑制を招いてしまうという状況を変えることができないと思う。

これは、練馬区だけの問題ではなくて、介護保険制度における集団指導のあり方はどうあるべきなのかということなのではないかと思いますが、そんな、根本的なところが気になったのでした。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページはこちら

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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