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養育家庭の勉強会

うちの近所の人にお誘いいただいて、日曜日に勉強会に出かけました。

東京都に、「養育家庭」という制度があります。

いろんな事情で自分のお家で育てられない子ども達を、代わりに預かって育てる仕組み。「里親」だけど、養子にすることを目的にするんではなくて、子どもが健全に育つように支援するしくみです。

今のNHKの朝のドラマでもやっていますね。

そんな、「養育家庭」をやっている人たちが勉強したり交流したりする集まりを、アン基金プロジェクトというNPOがやっている。

今回は、精神障害についての勉強会だというので出かけました。

会場に行ったら、社会福祉士の学校のときの同級生が受付に座っていて、「あら!桜子ちゃん!どうしてここへ!?」と目を白黒させていた。
まあ、世の中、狭いってことですね。

お話は、明治学院大学の村上雅昭先生という方のお話でした。

統合失調症の特徴とうつ病の違いを主に説明。

「ストレスがたまると、一番もろいところに出るんですよ。胃がナイーブな人は胃の中の化学物質のバランスが乱れて胃炎や胃潰瘍になるし、脳がナイーブな人は脳内の化学物質バランスが乱れて統合失調症などになる。」という説明。
そうか、それじゃあ私は胃腸がナイーブなのか・・・とお腹をさする私。。


養育家庭をとりまく人に限って見てみても、精神的な不調というのは、預かっている子どもの問題でもあるし、子どもの生まれた家の親の問題でもあるし、そして預かる側の養育家庭の人の問題でもあるんだなと、話を聞いて思いました。

さらに広げていけば、路上生活の問題にも、貧困の問題にも、DVや女性の問題にも、子育ての問題にも、全部共通してくることでもありますね。

例えばひとり親家庭のお母さんが、子どもを育てながら仕事もしないといけないことによってストレスがたまり、精神的な不調になるとする。そうすると、周りから見たら「早いうちに病院に行ったほうが良いな」と思うんだけれど、本人にしてみれば仕事を休んだら食べていけないから、物理的にも精神的にも自分の不調に目を向ける余裕がなくなる。でも、お母さんが不調だったら、子どもにも影響があるわけで。
こういう例を考えてみただけでも、これは、子どもの問題であり、女性の問題であり、貧困の問題、働き方の問題であると言えますね。

ふーむ・・・なんて考えていると、頭の中が「知恵の輪」みたいにこんがらがってきます。

この講演の中でも言われていたんですが、「何をストレスと感じるか」は人によって幅が違うんですよね。
そんな中で、不調に陥ったときに、「体調管理は自己管理だ」みたいな話にもなっちゃうんですが。
だけど、上に挙げた事例みたいに、もういっぱいいっぱいだと分かっていても働かざるを得ない状況というのが現実にはあるんですよね。
働きすぎて体調を崩しても「自己管理」、じゃあ自分のキャパに合わせて休んで生活ができなくなったら「自己責任」になっちゃうとしたら、どこに居場所を求めたら良いのか・・・。

これはやはり、狭い意味での福祉での対応ではなくて、一人ひとりに合わせた働き方、生き方が認められるような社会をどう作っていくかという、かなり幅の広がる話なんだろうなと思います。
一般質問で「ワークライフバランス」について言うために、国の動きなんかを調べていましたが、「ワークライフバランス」は子育てしやすくする働き方というだけではなくて、心身が健康な状態で仕事をできるということまで含まれるんですね。

いろんな問題で、「社会の中の居場所」と「働き方」というのが、解決の糸口なのかもしれないと思います。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページはこちら


3件のコメント

[C179] ワークシェアの必要性

 はじめまして。鎌倉市の社会福祉士,Maa-chanです。
 ブログでも主張していることですが,私は日本もワークシェアの導入をし,正規雇用・非正規雇用の給与差をなくし,全体として賃金をあげていく,それが景気回復につながるのではないかと考えています。
 母子家庭に限らず,社会福祉士全体も,収入は非常に低いのが現状です。
 少しでも変えていけるよう,先生のご活躍をお祈りします。また,政策面でご協力できることがありましたら,お申し付けください。開業社会福祉士なので,無料とはいきませんが,精一杯がんばります。
http://www1.kamakuranet.ne.jp/socialworker/index.html

 よろしくお願いします。

[C180] Maa-chan さん

コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまってすみませんでした。

ホームページ、拝見させていただきました。神奈川のほうでご活躍なんですね。
いつかぜひお会いしたいですね!

自分自身が疲れた時にも、「何がストレスや困難の原因なのか」という源を見つけるのってとても難しいですよね。
それを解きほぐしていくのが福祉の仕事なんですよね。

たしかに、収入は低いですよね(^^;
私もヘルパーをやっているときは、低かったですから・・・
特に、じっくりと向き合おうとすると、大変ですよね。
少しずつでも、変えていきたいですね。
  • 2008-07-09
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
  • URL
  • 編集

[C181] 余裕のない国

 お返事ありがとうございます。

 日本という国は,人を大切にしない国だなぁと,昨年1年間大学院で学び直し改めて感じました。
 特に,余裕がないですね。子育てしかり,高齢者介護しかり,です。そして何より,過労死する人や自殺する人がこれだけいるということも,余裕のなさですよね。

 ほんのちょっとだけ,余裕のある社会になってほしいと,願わずにはいられません。

 先生には政治的に,私は声なき声を聴くという形で,社会全体が余裕のあるように仕事ができればと思います。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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