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行政と市民の関係―練馬寮の見学から

少し休んで、少し元気が戻りました・・・ほんと、この10日ほど、ヨレヨレでした・・・

数日前に、練馬寮の見学に行った時のことを書きます。

大学院の仲間達と、そのまた仲間達とで総勢10人くらいになったかと思いますが、練馬寮(大泉学園町にある、路上生活者の緊急一時保護センター)に行きました。

私は開設前も含めたら今回で4回目だと思います。
施設の特性そのものに変化があるわけではないので、説明そのものというよりも、一緒に行った人たちから出る質問を興味深く思いました。

初めて施設に行った時に多くの場合出る疑問として、特徴的なものをいくつか挙げると、

・地域の人と継続的に交流できるようなしかけを作れないんだろうか

・定員が満杯ならば、もっと定数を増やせないんだろうか

・当事者が施設を出たあとのフォローまで継続的にやるべきではないんだろうか

・5年だけの施設なので、その後はこの場所はどうなるんだろうか。せっかく宿泊機能があるんだから、それを生かして福祉施設にできないんだろうか

といったところです。

特にボランティア活動の経験がある市民からすれば当然の疑問なんだけれども、行政からの委託を受けてやっている法人の現場の職員さんとそのやり取りをするというのは、どうもお互いにとって不毛だなあ・・・なんていうことをしみじみと感じたのでした。


どうしても、行政がやる事業は、イメージとしては 口 (箱みたいな、上下左右に壁があるもの)の中に収まるんですね。

でも市民が望むのは、 口 ではなくて、線や面なんだと思う。

だけど、もともと行政のしくみというのは、 口 を前提にしてできているんだと思う。

無理して 口 を線とか面にしようとすると、広く浅く薄く、ぺたんこな長方形みたいになっちゃうのではないかと。

ならば、 口 と 口 の間をうまくつないで、

口―口―口

となっていけば良いんじゃないかなと思います。
この、「―」を担うのが市民の力だと思うのですが。


まあ、こうなると、行政が言っている、「民間に任せられるものは任せる」と同じようなことになってしまうんですが、でも、それと私が思うところは似て非なるものだと思っています。

問題は、行政が 口 しか担えないことを自覚していないことだと思うのです。
口 の中にいるのに、なぜか、 ― の部分まで支配しようとする。

あるいは、 口 の外にあるものは、まるで初めから存在しないかのように切り捨てていく。

口 しかできないなら、それをきちんと認識した上で、 口 をきちんと全うすれば良いのになあ、と思うのです。
で、「私達には 口 の範囲でしかできません。」と情報公開すれば良いのではないかと。


そんなことを、しみじみ感じました。


※かとうぎ桜子のHPはこちら

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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