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大学院の授業から

★Tさんが亡くなって1週間が過ぎました。

ぼつぼつと、なんとか少しずつ気分が元に戻ってきました。
沼の中から、目のあたりまで地上に出た感じです(^^;
砂の中から一部だけ飛び出た、浜辺のアサリみたいな感じかな・・・

人が亡くなるというのは、生きていれば誰もが必ずぶつかる悲しみではあるのですが・・・

あの人が旅立つ前に 私が投げつけたわがままは
いつかつぐなうはずでした 抱いたまま消えてしまうなんて
(中略)
手をさしのべればいつも そこにいてくれた人が
手をさしのべても消える まるで淡すぎる雪のようです

(中島みゆき「」)

★6月1日から議会が始まりました。17日までです。
今回は、新しく所属する委員会を決めたりだとかの人事が中心になるので、議論をする時間は他の時期の定例会より少ないのですが、でも新しい会派での初めての定例会。楽しみながら新たなものを学びたいと思っています。

★大学院では、火曜日に、立花隆さんの授業を取っています。
昨日の授業では、平和教育について考えるということで、新たな試みをしている若い先生をゲスト講師に招いてお話を聞きました。

そのまとめで立花先生がおっしゃっていたこと。「歴史的な戦争と平和を振り返るだけではなく、例えば今、北朝鮮に対して私達がどういう態度を示すべきか、など、私達の身近にあって日々判断を迫られる問題にどう対処していくかを学ぶのが平和教育なんじゃないか」という趣旨のことをおっしゃいました。
それがとても、納得できた。

定例会に先立って行なわれた5月28日の臨時議会で、北朝鮮の核実験に対する決議を出しました。

核実験は、いけない。

私が10代だった頃、初めて社会問題に関心を持ち始めた頃に、フランスが核実験をしました。「なんじゃ!?」と思って、結構一生懸命調べてみたんです。

その中で感じたのは、とにかくどんな立場の国でも、どんな規模でどんな歴史的経緯のある国でも、どんな理由をつけたとしたって核兵器を持つ理由にはならないだろうということ。

核が良くないと誰もが分かっていても、それを正当化する理由をそれぞれの立場で言い合っていたのでは解決しない。それぞれの国が一歩ずつ歩み寄っていくしかないですね。

力に代わる方法としてはコミュニケーションによる歩み寄りしかない。

相手に近づいてきて欲しいならこちらからも近づかなくては。

そう考えると、今回、区議会で出した決議の文言には、引っかかるところを感じました。
というわけで、私の会派の3人は、核実験に対する抗議そのものには賛成だけど、決議文の提案者にはならない、という選択をしました。


こういう問題が起きたとき、私達一人ひとりがどう感じるか。
自分の身に起きる問題として、どう対処して行くか。

学校時代まで振り返ってみても、こうした議論の場を持ったことが、今まであったでしょうか。
議論の場を意識的に作っていかないと、何かが起こるたびに感情に任せ、報道されるままを信じてぐっと一方向へ振れる恐ろしさを感じます。


平和教育とは少し離れますが、新型インフルエンザの議論にも似たものを感じます。
国内で新型インフルエンザが発生した時の報道のされ方と、それに対する世の中の反応。
私は、ハンセン病の「無らい県運動」というのを思い出してしまいました。
昭和の初期に、「らい病」を根絶させるために、「わが県を「無らい」にしよう」と進められた動き。「らい病」ではないかと思われる人がいたら通報をして、隔離していく。

病気を根絶しようとするあまりに、病気である「人」まで追いやっていく空気。

自分の目の前からだけ問題を無くそうとすることは、現に存在するものをあたかも無いものであるかのように扱うことにつながります。それは、恐ろしいことですね。

自分の身に降りかかった危機に対して、自分はどのスタンスで対処していくべきなのか。
議論の場と、自らの考えに責任を持って発言をしていくための土壌を作っていくことが必要なのではないかということを感じました。

市民ふくしフォーラムでいくつか分科会を作ろうとしていますが、こうした、時事問題を議論する分科会というのも良いかもしれないと、感じているところです。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

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  • 2009-06-04
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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