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一般質問の報告⑤
定例会は今日で終了です。
なぜか体中が痛いです・・・
次の定例会は11月25日から。約1ヶ月のあいだ、地域に戻ってできるだけ多くの方と意見交換をし、次の議会でまた反映させていけるようにしたいなと思います。
区政報告&意見交換会のご案内。
10月31日(土)午後2時~4時@勤労福祉会館(大泉学園駅南口)
前回の報告会は5月でした。それから今までのあいだに私が試みた活動のことや、今回の定例会で議論されたことなどをご報告させていただき、参加者の皆さんとの意見交換の時間を持ちたいと思います。
今回は進行も私がやります(^^;
参加された方には、感じたこと、疑問点を付箋に書いて提出してもらう形にしようかなーと思っています。
無理やり指名してしゃべることを求めたりはしませんので(笑)どうぞお気軽にご参加ください。
さて、一般質問の報告もようやく終盤です。
バリアフリーについて。
バリアフリーを考える勉強会をやっていること、ブログでもご報告していますが、練馬区では今、「福祉のまちづくり推進条例」という、バリアフリーを推進するための条例を作る準備をしています。骨子案、というのが出されています。条例を作ったら、それを本当に実効性のあるものへと育てていかないといけません。
というわけで、これについて質問しました。
---------
(桜子)
福祉のまちづくり推進条例について伺います。7月に、この条例の骨子案が示されました。
バリアフリーを推進するための条例を施行する際に課題となるのは、高い適合率を維持することです。このために、たとえば、適合している場合には「適合証」を発行し、このラベルを入口等目立つ場所に貼りつけることで区民にとっても分かりやすくなり、事業者側の意欲も高められるという方法があると思いますが、区は普及促進についてどのように取り組まれるのでしょうか。具体的にお答えください。
区は、条例を作るにあたって、要綱では対応が難しい面が出てきたためということを理由に挙げて説明されましたが、今後、事業者側が途中で協議をやめてしまう事例や協議に応じない事例が起きた場合、要綱の時に比べどのようなことが、どの程度改善されると見込んでいるのでしょうか。お答えください。
条例を意義あるものにしていくためには、条例ができるまでのプロセスはもちろん、条例ができた後にも区民が継続的にチェックし、改善すべき点は改善していくことが必要になると思います。例えば入り口の幅員のような数字的な基準などは、具体的なことは施行規則で定めると思いますが、こうした実態部分こそ、区民の参加が必要です。条例本体に関してはパブリックコメントや説明会などでの区民意見の反映を行なうと思いますが、施行規則に定められる具体的な内容について、事業者、当事者を含む区民の意見を反映させるためにどんな工夫をされるのか、お考えをお示しください。
東京都の福祉のまちづくり条例や他区の条例を見ると、その前文に福祉のまちづくりを目指すための理念が書かれています。今回、骨子案にはこうしたものが出されていませんでしたが、より多くの区民がかかわることのできる条例にしていくためには、どんなまちを作りたいのかという理念を掲げた上でパブリックコメント等を行うべきではないでしょうか。今後、素案に向けて、条例の持つ目標をどう区民にお示しになるのか、方針をお聞かせください。
また、今後、骨子案から条例ができるまでの間に、どのような形で区民の参加の場を作っていこうとお考えですか。この条例は検討段階で区民が参加する懇談会や検討委員会を開いていましたが、条例が施行された後には区民がチェックする場は作られるのでしょうか。条例施行後の区民の参加についての方針をお示しください。
例えば実際に建築されつつある建物に出向き、トイレの手すりの位置は使いやすいのか、車椅子での移動にもっと工夫ができる部分があるのではないかなど、障害を持つ人が現場を見ることによって改善点が見つかる部分もあるはずです。当事者が直接現場を見に行き、使いやすさをチェックできるような場を設定することによって条例の実効性を高めていくことが必要と考えますが、方針をお示しください。
(都市整備部長)
私から、福祉のまちづくり推進条例の骨子案についてであります。
まず、普及促進についてであります。このたび改正された東京都福祉のまちづくり条例では、不特定多数の者が利用する場所のみならず、従業員のバックヤードについても整備を求めるなど、適合証を交付するに当たっては高水準なバリアフリー整備を必要としております。平成20年度の特別区における適合証の交付は59件にとどまっている状況です。この状況を踏まえ、区の条例骨子案では、個々のバリアフリー整備に応じた整備水準証を交付することで事業者のとりくみを評価し、事業者の意欲を高めることを考えております。あわせてバリアフリーに関する配慮の内容を記載した配慮書の概要を公表することも予定しております。こうしたことにより、施設のバリアフリー状況について広く区民に周知を図り、バリアフリー整備に関する普及促進を図ってまいりたいと考えております。
次に、事業者との協議についての実効性についてであります。平成5年に策定した練馬区福祉のまちづくり整備要綱に基づき、バリアフリー整備を事業者の協力のもとに進めてまいりました。このたび、条例を根拠とすることにより、その指導についても、要綱より一層の実効性を高められるものと考えております。さらに条例に、事業者への協議申請の義務付け、また勧告、公表を規定することで、実効性を確保したいと考えております。
次に、今後の条例案の検討にあたっての区民意見の反映の工夫についてであります。条例素案とともに、条例規則に定める予定の整備内容を分かりやすく公表し、区民意見反映制度により広く区民の方々からのご意見をいただく予定でおります。特に条例の内容を担保するためには、事業者のご理解が重要であると認識しております。各事業者団体には個別にご説明の機会を設け、整備内容についてご意見を伺う予定です。
次に、福祉のまちづくりの目標・理念についてであります。この条例は平成18年に区民参加で策定した福祉のまちづくり総合計画における考え方を引き継ぐものであります。条例骨子案では、だれもが等しく社会参加する機会を確保し、もって安心して快適に暮らし続けることができる地域社会の実現に寄与することを目的としています。また、福祉のまちづくり総合計画の基本姿勢である「共感」「協働」「推進」を基本理念として規定しております。条例素案においても、骨子案と同様な対応を行う予定であります。
次に、条例施行後の区民参加につきましては、一定規模以上の区立建築物または区立講演を新たに整備する際に、あらかじめ福祉のまちづくりの観点から高齢者や障害者等のご意見をいただく制度を規定する予定であります。これは、誰もが使いやすい施設整備を行なうために
設計の段階から区民等のご意見を伺い、個々の建物に合ったバリアフリー整備を行なうことを目的とするものです。より多くの方が使いやすくなるような工夫をしてまいりたいと考えております。このしくみにつきましては、すでに福祉のまちづくり総合計画における実行計画にもとづき、区立建築物の大規模改修において、現在試行しながら検討を進めているところであります。
------------
バリアフリーを進めていくには、まずはできることから始めていって、少しずつレベルアップをしていくということももちろん必要でしょう。ただ、そのときに絶対に忘れてはならないのは、実際にバリアを感じている区民にとって本当に使いやすいものになっているのかどうかです。
業者に理解をいただくことに重点を置いているようですが、どうすれば障害のある人や高齢者等にとって、本当に使いやすくなるのかということを、当事者の参加のもとに進めていくことが大事だと思います。
今後、条例の内容が具体的になる中で、よく見ていかなくてはならないと思っていますし、私がやっている勉強会でも、この点を議論していければと思います。
ちなみにバリアフリー勉強会、次回は11月15日(日)午後2時から私の事務所で行います。
※かとうぎ桜子のHPはこちら
なぜか体中が痛いです・・・

次の定例会は11月25日から。約1ヶ月のあいだ、地域に戻ってできるだけ多くの方と意見交換をし、次の議会でまた反映させていけるようにしたいなと思います。
区政報告&意見交換会のご案内。
10月31日(土)午後2時~4時@勤労福祉会館(大泉学園駅南口)
前回の報告会は5月でした。それから今までのあいだに私が試みた活動のことや、今回の定例会で議論されたことなどをご報告させていただき、参加者の皆さんとの意見交換の時間を持ちたいと思います。
今回は進行も私がやります(^^;
参加された方には、感じたこと、疑問点を付箋に書いて提出してもらう形にしようかなーと思っています。
無理やり指名してしゃべることを求めたりはしませんので(笑)どうぞお気軽にご参加ください。
さて、一般質問の報告もようやく終盤です。
バリアフリーについて。
バリアフリーを考える勉強会をやっていること、ブログでもご報告していますが、練馬区では今、「福祉のまちづくり推進条例」という、バリアフリーを推進するための条例を作る準備をしています。骨子案、というのが出されています。条例を作ったら、それを本当に実効性のあるものへと育てていかないといけません。
というわけで、これについて質問しました。
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(桜子)
福祉のまちづくり推進条例について伺います。7月に、この条例の骨子案が示されました。
バリアフリーを推進するための条例を施行する際に課題となるのは、高い適合率を維持することです。このために、たとえば、適合している場合には「適合証」を発行し、このラベルを入口等目立つ場所に貼りつけることで区民にとっても分かりやすくなり、事業者側の意欲も高められるという方法があると思いますが、区は普及促進についてどのように取り組まれるのでしょうか。具体的にお答えください。
区は、条例を作るにあたって、要綱では対応が難しい面が出てきたためということを理由に挙げて説明されましたが、今後、事業者側が途中で協議をやめてしまう事例や協議に応じない事例が起きた場合、要綱の時に比べどのようなことが、どの程度改善されると見込んでいるのでしょうか。お答えください。
条例を意義あるものにしていくためには、条例ができるまでのプロセスはもちろん、条例ができた後にも区民が継続的にチェックし、改善すべき点は改善していくことが必要になると思います。例えば入り口の幅員のような数字的な基準などは、具体的なことは施行規則で定めると思いますが、こうした実態部分こそ、区民の参加が必要です。条例本体に関してはパブリックコメントや説明会などでの区民意見の反映を行なうと思いますが、施行規則に定められる具体的な内容について、事業者、当事者を含む区民の意見を反映させるためにどんな工夫をされるのか、お考えをお示しください。
東京都の福祉のまちづくり条例や他区の条例を見ると、その前文に福祉のまちづくりを目指すための理念が書かれています。今回、骨子案にはこうしたものが出されていませんでしたが、より多くの区民がかかわることのできる条例にしていくためには、どんなまちを作りたいのかという理念を掲げた上でパブリックコメント等を行うべきではないでしょうか。今後、素案に向けて、条例の持つ目標をどう区民にお示しになるのか、方針をお聞かせください。
また、今後、骨子案から条例ができるまでの間に、どのような形で区民の参加の場を作っていこうとお考えですか。この条例は検討段階で区民が参加する懇談会や検討委員会を開いていましたが、条例が施行された後には区民がチェックする場は作られるのでしょうか。条例施行後の区民の参加についての方針をお示しください。
例えば実際に建築されつつある建物に出向き、トイレの手すりの位置は使いやすいのか、車椅子での移動にもっと工夫ができる部分があるのではないかなど、障害を持つ人が現場を見ることによって改善点が見つかる部分もあるはずです。当事者が直接現場を見に行き、使いやすさをチェックできるような場を設定することによって条例の実効性を高めていくことが必要と考えますが、方針をお示しください。
(都市整備部長)
私から、福祉のまちづくり推進条例の骨子案についてであります。
まず、普及促進についてであります。このたび改正された東京都福祉のまちづくり条例では、不特定多数の者が利用する場所のみならず、従業員のバックヤードについても整備を求めるなど、適合証を交付するに当たっては高水準なバリアフリー整備を必要としております。平成20年度の特別区における適合証の交付は59件にとどまっている状況です。この状況を踏まえ、区の条例骨子案では、個々のバリアフリー整備に応じた整備水準証を交付することで事業者のとりくみを評価し、事業者の意欲を高めることを考えております。あわせてバリアフリーに関する配慮の内容を記載した配慮書の概要を公表することも予定しております。こうしたことにより、施設のバリアフリー状況について広く区民に周知を図り、バリアフリー整備に関する普及促進を図ってまいりたいと考えております。
次に、事業者との協議についての実効性についてであります。平成5年に策定した練馬区福祉のまちづくり整備要綱に基づき、バリアフリー整備を事業者の協力のもとに進めてまいりました。このたび、条例を根拠とすることにより、その指導についても、要綱より一層の実効性を高められるものと考えております。さらに条例に、事業者への協議申請の義務付け、また勧告、公表を規定することで、実効性を確保したいと考えております。
次に、今後の条例案の検討にあたっての区民意見の反映の工夫についてであります。条例素案とともに、条例規則に定める予定の整備内容を分かりやすく公表し、区民意見反映制度により広く区民の方々からのご意見をいただく予定でおります。特に条例の内容を担保するためには、事業者のご理解が重要であると認識しております。各事業者団体には個別にご説明の機会を設け、整備内容についてご意見を伺う予定です。
次に、福祉のまちづくりの目標・理念についてであります。この条例は平成18年に区民参加で策定した福祉のまちづくり総合計画における考え方を引き継ぐものであります。条例骨子案では、だれもが等しく社会参加する機会を確保し、もって安心して快適に暮らし続けることができる地域社会の実現に寄与することを目的としています。また、福祉のまちづくり総合計画の基本姿勢である「共感」「協働」「推進」を基本理念として規定しております。条例素案においても、骨子案と同様な対応を行う予定であります。
次に、条例施行後の区民参加につきましては、一定規模以上の区立建築物または区立講演を新たに整備する際に、あらかじめ福祉のまちづくりの観点から高齢者や障害者等のご意見をいただく制度を規定する予定であります。これは、誰もが使いやすい施設整備を行なうために
設計の段階から区民等のご意見を伺い、個々の建物に合ったバリアフリー整備を行なうことを目的とするものです。より多くの方が使いやすくなるような工夫をしてまいりたいと考えております。このしくみにつきましては、すでに福祉のまちづくり総合計画における実行計画にもとづき、区立建築物の大規模改修において、現在試行しながら検討を進めているところであります。
------------
バリアフリーを進めていくには、まずはできることから始めていって、少しずつレベルアップをしていくということももちろん必要でしょう。ただ、そのときに絶対に忘れてはならないのは、実際にバリアを感じている区民にとって本当に使いやすいものになっているのかどうかです。
業者に理解をいただくことに重点を置いているようですが、どうすれば障害のある人や高齢者等にとって、本当に使いやすくなるのかということを、当事者の参加のもとに進めていくことが大事だと思います。
今後、条例の内容が具体的になる中で、よく見ていかなくてはならないと思っていますし、私がやっている勉強会でも、この点を議論していければと思います。
ちなみにバリアフリー勉強会、次回は11月15日(日)午後2時から私の事務所で行います。
※かとうぎ桜子のHPはこちら
2件のコメント
[C279] そうですよね
- 2009-10-16
- 編集
[C281] Re: そうですよね
chikaさん
コメントありがとうございます。
> 「~は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
いくら想像力を働かせようと思っていても、実際に日々、困難に向き合っている人を前にしたら全然違うのだと思います。
どんなに当事者の目線と思っていても、やはり実際に声を聞かなければ、知らず知らずに惰性的になってしまう危険があると思います。
条例や計画を作る前には、様々な会議が行なわれて、(それでも、代表者が参加する形になるので、多くの当事者は知らないままに終わってしまうこともあるとは思うのですが)声を発したり試行錯誤する機会は少しはあるけれども、完成した後はどうなんだろうか・・・そこをしっかり見ていかなくてはいけないなと思っています。
7月の私の勉強会では車椅子体験をしましたが、実はこれは不十分だと思っています。今回の会は、今のところまだ障害のある当事者が参加されていないからです。今後、そこは改善できればと思っていますが、車椅子であれ手話を習うのであれ、なんでもそうですが、そこに当事者がいなければ、ただツールを知るに過ぎないと思っています。
私の勉強会も少しずつバージョンアップしていければ良いなと思っているところです。
コメントありがとうございます。
> 「~は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
いくら想像力を働かせようと思っていても、実際に日々、困難に向き合っている人を前にしたら全然違うのだと思います。
どんなに当事者の目線と思っていても、やはり実際に声を聞かなければ、知らず知らずに惰性的になってしまう危険があると思います。
条例や計画を作る前には、様々な会議が行なわれて、(それでも、代表者が参加する形になるので、多くの当事者は知らないままに終わってしまうこともあるとは思うのですが)声を発したり試行錯誤する機会は少しはあるけれども、完成した後はどうなんだろうか・・・そこをしっかり見ていかなくてはいけないなと思っています。
7月の私の勉強会では車椅子体験をしましたが、実はこれは不十分だと思っています。今回の会は、今のところまだ障害のある当事者が参加されていないからです。今後、そこは改善できればと思っていますが、車椅子であれ手話を習うのであれ、なんでもそうですが、そこに当事者がいなければ、ただツールを知るに過ぎないと思っています。
私の勉強会も少しずつバージョンアップしていければ良いなと思っているところです。
- 2009-10-16
- 編集
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その声を聞きながら進めないと、私も意味が無いと思いますが・・・
前にも書きましたが、
「~は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
ですものね。
その方の立場になってみて、初めて分かる事があるんですよね。
実際自分自身も体験して、どういう思いをされているのか、
目で見るのも話を聞くのも大事ですが、
「体験する」と言うのも大事な事の1つだと、私は思います。