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近況と、小学校の跡施設のこと

前回、おばかなブログを書いて以来、しばらくご無沙汰して失礼しました(^^;

★なんかこの1週間くらい、胃腸の調子が悪くて。。体調が悪いと、なかなかブログを書く気力が出ないものですね。
別にストレスもないので、ただの食べ(飲み)すぎだと思いますが・・・痛かったー。

書きたいことがたまってきたので、数日は更新を連発する予定です。

★修士論文、一応なんとか「仮提出」はできたので、今のところ留年決定は免れているのですが、本提出は1月初旬なので、まだ予断を許しません(苦笑)

私の論文のテーマは、公立保育園の民営化について。
政権交代したので、小泉改革でめちゃくちゃになった保育施策も、行政と市民の関係も随分改善されるのではないかなと思い、なんとか今年度中に論文を仕上げて過去の整理をつけなくてはいけないと思っていたのです。

だけどなんとなく最近、「論文の結論を出すのはあと1年くらい延びても問題ないかも」という気がしてきました・・・な~んてね。
(以上、落語でいう「考えオチ」、のつもり・・・。意味が分かりますか? 分からなくても良いですが 笑)

★前、チラッと書いた話で、詳しく書きたいと思っていたことがあります。光が丘の小学校のこと。

来年の春、光が丘の地域にある小学校のうち8校が2つずつ統合して4校になる予定です。
それで、廃校になる4つの小学校跡施設についてどう活用するか、「活用基本計画(素案)」というものが9月に出ました。

そのうち2校は、介護人材育成・研修センターとか防災カレッジとか、子ども発達支援センターというように公共的な活用がされる予定。

しかし残りの2つの跡施設は、民間に貸し出すという計画です。
しかも、「住宅街なので音やにおいを出すようなものには貸しません」とはいうものの、特に業種も絞らず、一つの会社に校舎・グラウンド・体育館を一括して貸し出すということ。

具体的な内容は、公募をして業者から提案がなければ、何になるのか分からないのだと区の担当者は言うのです。

地域の人は、今まで住宅と公園や学校や病院といった公共的なものだけがあった光が丘の地域に突然、民間の会社が入ってくるかもしれない、しかもどんなものになるか想像もつかないという状況にとても不安を感じていらっしゃる。

小学校というのは、公立施設の中でも特に地域の拠点としての役割が強いと思います。
通っている子ども達とその保護者が地域のことを考える拠点になるというのはもちろんですが、災害時の避難場所として日頃から準備をしている地域の方がいたり、学校がないときにはスポーツ団体が活用したりしてきたわけです。

そこが突然、民間の会社になったら、使えなくなってしまうかもしれない。

それに、住宅街の中に、今まで想定していなかった民間の会社を新しく入れるということには都市計画の手続き的な問題も残っているのです。

地域の方がとても不安に感じる状況をなぜわざわざ作らなければならないのか。

区は、「光が丘の団地がこれから高齢化し、地域の力が弱まってしまうのを防ぎたい。企業を誘致すればそこで働く若い人がまちを往来し、そして住んでくれるかもしれないからやるんだ」と言います。

しかしそれならば、例えば、
・介護事業所など福祉関係の会社や、文化・教育など公共性の高い業種に絞って募集をする
・NPOなど、社会活動をしているけれども資金が不足して事務所を確保できない団体のために、小スペースに区切って事務所として貸す
・地域のサークルが活動できる場として、集会施設にする
等の方法でも、たくさんの人が集まり、地域を活性化することはできると思うのです。

それに、他の多くの議員さんも指摘しているところですが、待機児の多い保育園や、待機者の多い特別養護老人ホームなどを作る必要があるというのは、区としての課題です。だから、この跡施設を活用することもできるのではないかと思います。

民間にすべて任せてしまうということは、計画作りの段階では行政として「このまちをどうして行きたいのか」という姿勢がまったく見えない状態になってしまうのです。とても疑問を感じます。

9月下旬から10月にかけて、区が主催した説明会が3回行なわれましたが、参加者は合計で110人程度で、光が丘に住んでいてもこの問題を知らない人がたくさんいらっしゃると思います。

だから、例えば小学校区ごとに案内をしてきめ細かに説明会を開くなどの対応が必要なのではないかと思うのです。
9月の議会でそう言ったら、「区立施設の使い方は光が丘だけの問題ではなくて、区全体の問題だから、小学校区ごとというよりも、全体説明会にしたいんだ」と答弁されました。

どうも納得できないですね。だって、企業を誘致するのは光が丘の地域が高齢化するからという理由(つまり光が丘の地域性)だと言っているわけでしょ。じゃあ、光が丘の人がどう感じているかを聞く必要があるだろう、と言うと、「いいや、区全体の問題だから」と言う。
どっちなんじゃい、って感じですね。。
これはとっても、屁理屈というか、地域の人とともにまちを作っていくという姿勢が感じられないなと思うのです。


ちょっと話がずれますが、一緒の会派の北川さんが、いろんなことを教えてくれます。とても勉強になるのですが、ひとつ紹介すると、「区政を考えるときは、一般論じゃダメなんだよ。それに関わる区民の顔を具体的に思い浮かべて、その人の身に起きている困難を取り除くためにはどうしたら良いだろうかというところから出発しないといけないよ。頭でだけ考えていたのではダメだよ」と言われたのです。

当たり前のことのようでありながら、とても良い助言を貰ったなあと思っています。初めて遭遇する問題をどう理解するか、とか、判断に迷うような時に、この視点で考えていくと頭がスッと整理されます。パッと、視野が開いたような感じです。


人と人が議論をしていて、その議論が迷走するようなときって、個別具体的な話と一般論がゴチャマゼになっているときなのかもしれない、とも気づいたのです。

例えばものすごく卑近な例を挙げますと、私が恋人に、「あなたはいつになったら私と結婚するつもりなの?」と質問するとするでしょう。そのときに、「今は30代になっても独身の人が増えているんだから、まあ良いじゃないか」という一般論で返されたら、喧嘩になるでしょう(笑)
私が言っているのは一般論じゃなくて、個別の問題だから。


で、話は戻りますが、学校跡施設の説明のしかたも、これに似たものを感じるのです。光が丘のまちがどう変わるのかを、多くの住民が知ったうえでともに議論する必要があるというのに、そこで「区立施設は区民みんなの財産だから」というのは一般論でしかないわけですね。区立施設が区民みんなのものだなんて、言われなくたって誰だって知っているでしょ。

だけどそもそも区立施設は何のためにあるのか。その地域ごとに、そこに住んでいる人が生活し、活動する拠点となるためにあるのです。それならば、地域の人がともに活用方法を考える場を作るのは、区としてやるべき当然の仕事でしょう。



でも結局、3回にわたる説明会でも、9,10月の議会でのやりとりでもさっぱり埒が明かないので、今日、光が丘の住民でこの問題に疑問を感じた方が中心になって、改めて区から話を聞く会が開かれました。
私も傍聴に行ってきました。


基本的に区の方向性は現段階では何も変わってないのですが、参加者から出ていた意見で色々と思うところがありました。

まず、業種を絞らずにやるということに区民は疑問を感じていて、「こういうことをやっている例を把握しているのですか」という質問が出ました。
それに答えて課長が挙げた具体例のひとつが、新宿区の学校跡施設に吉本興業を招いた例。
これはずーっと前に私のブログでも書いた覚えがありますが(もともと新宿社協があったり、区民が使う会議施設として使っていたのに、民間誘致で議会はなんでOKしたのかしらねぇ・・・というようなことを書きました)
新宿でどんな議論があってこういう結果になったのかは分かりませんが、少なくとも光が丘とは比較できません。だって新宿の学校跡施設は、花園神社やゴールデン街のすぐ隣、歌舞伎町のご近所さんという、繁華街の中なんですもの。
こういう場所と、住宅街である光が丘を比較するなんて、いやん、課長さんったら、おばかさん(←きつい言葉を、絵文字でごまかす)

それから、区が「できれば入ってきて欲しいのは区内産業を活性化できるような企業・・・例えば、アニメ産業など」と言いました。それに対して参加者の中に、アニメ関係のNPOに関わる方がいて、意見をおっしゃいました。「アニメに関わる仕事をしている人は、とても食べていけないようなワーキングプアのような現状もあるから、ただ事務所機能として誘致するのでは意味がなくて、例えば働く人が安く住める場を提供するとか、跡施設を借りるだけのお金がないと思うから支援をするとか、様々な方法を考えなければ意味がない」と。

そこでハタと思い出したことがありました。
夏に行ったアメリカの視察のこと、途中まで報告して頓挫していますが(^^; 英語の参考資料を読まなくては続きがかけないので、修士論文が書き終わるまでご勘弁を)、シアトルで、学校跡施設を活用したアートの施設を見せてもらいました。

1階は、音楽をやるスタジオがあったり、様々な芸術活動ができるスペースや教室がある。そして、2階以上はそこで学ぶ若者たちが住める寮のようなものになっているのです。

DSCN3075_convert.jpg
(部屋の入り口の廊下。学校っぽいでしょう。ちなみに右端の人影は、同行した私の恩師です。。)

DSCN3076_convert.jpg
(お部屋の中を見せてもらいました)

これはまあ一例ですけれど、とにかく、本気で産業や文化の育成をするというなら、やはり本当にそこに携わる人が必要としているものをやらないと意味がないですよね。
アニメを活性化させたいということを区はよく言うけど、アニメの事業者や従事者の声って、聞いているのかしらね・・・??


それから、さっき書いたみたいに、多くの光が丘の住人がこの問題を知らないから、アンケートをして意見を集めてほしいという意見も出ていました。
これに対しては担当の課長が、「今まで何度も説明会をしたし、パブリックコメントでもたくさんの意見をもらって、この問題で考え得る意見はだいたい出尽くしたと思うから、改めてアンケートは必要ない」とおっしゃっていました。

これは、区民の意見を集める意味を捉え違えているように思います。

区としては、ある程度の声を集めて、想定できる疑問質問に答えればそれがゴールなのかもしれないけれど、市民参加やパブリックコメントの意味って、そういうことじゃないんじゃないかな。

意見を出せる場があれば、人は改めて問題と向き合うものです。それで、「うーんうーん・・・」と考えたり悩んだりして意見や疑問を出す。結果としてそれはもしかしたら、すでに出ている質問だったりすでに解決済みの問題かもしれないけれど、でも区民は一人ひとり、別人格なのです。それぞれが考えるプロセスをとることによって、ふだんは遠く感じられる区政を身近に感じるきっかけを持つことができるし、もしかしたら自分の力でまちを変えられるのかもしれないと思えるかもしれないのです。

課長はきっと頭がよくて、「一度出た意見はちゃんと受け止めているから、何人もから同じ意見を出してもらわなくても大丈夫だよ」と思ったのかもしれないけど、そういうことではないと思うんです。(ちょっとだけ持ち上げて、落とす・・・ 笑)

同じことを何度も繰り返して、説明会のたびに新しい参加者が来るから1から全部やり直して、とても非効率かもしれないけれど、その繰り返しの中で区民一人ひとりがまちを考える機会を保障していくのも、行政としての役割だと思います。それが、民主主義のプロセスだからです。

結局、まだまだ議論が尽きない中で今日は時間ぎれになりました。

計画そのものも疑問を感じるし、プロセスにも疑問を感じる問題です。これからもしっかり見て、意見を言わなくてはなりません。


・・・長文にお付き合いいただいてありがとうございました。読了、お疲れ様でした(^^;

※かとうぎ桜子のHPはこちら

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  • 2009-11-21
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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