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成年後見制度のシンポジウム

★11月26日の午前中に、区役所内で「成年後見制度」についてのシンポジウムがありました。手をつなぐ親の会と社会福祉法人が主催しているものでした。

「成年後見制度」というのは、障害があったり、高齢になって、自分で財産の管理や契約などが難しい人に対して支援をするしくみです。

多治見市というところで成年後見センターをやっている方と、千葉県で「どんな人の生活の相談も受ける」という活動をやっているという中核地域生活支援センターのセンター長さんが事例報告をしてくださいました。

★千葉のセンター長さんは朝比奈ミカさんという方なのですが、この朝比奈さんは5年くらい前まで違うところでお仕事をしていらっしゃった。私はその、朝比奈さんの前の職場でバイトをしていたのでした。

茗荷谷にある福祉の研修室ですが、私はそこはとても好きな職場でした。

その前職を朝比奈さんがおやめになってから私はまったくお会いする機会がなかったので、時々、「朝比奈さんは元気かしら・・・」と思っていたものです。

今回、たまたまシンポジウムのチラシを、同じ会派の北川さんからもらいまして。「お!朝比奈さんじゃないか!」と思って出かけ、実に5年ぶりに再会をしてきました。


朝比奈さんはいつもにこにこしていて、ぽーッとした感じなのに、その言葉に私はよくグサッと来た記憶がありまして(^^;
もう5,6年前なので、具体的にどうグサッときていたのかは思い出せないのですが・・・。


ひとつだけ覚えているのは・・・
私は当時、研修室の事務補助のバイトをしていたので、研修の資料のコピーをしたり、ホチキスで止めたりといった仕事をしていました。
あるとき、職員さんから、A4の紙に書いてある図を渡されて、「この図を、全体で共有したいので、模造紙に書き写してください」と言われました。

そう言われるまで自分でもあまり気づかなかったのですが、私はとても図工が苦手で(--;)、「まる」とか「やじるし」とかをフリーハンドで書けなかったのです。
でも仕事だし、なんとか頑張らなくてはいけない。苦手で困っていることを誰にもばれないように、なんとか乗り切らなくてはならない・・・と一人で冷や汗をかきながら、「まる」を書く工夫をしていました。

なんとかかんとかヘナチョコな図を模造紙に書き上げて、「ハイ、できました」と職員さんに渡しました。

よしよし、誰にも私の冷や汗はばれなかったに違いない・・・と思って何日かした後に、他の職員さんから「朝比奈さんが、『加藤木さんって図工が苦手みたいだよ』と言っていたよ。なんか、見ていて気づいたんだって。」と言われた・・・。


そうやって、なんか、「そこだけはつついて欲しくない」と思っているところを、まったく悪気なくつついてくださる方であるという印象があるのです。


★さて、シンポジウムはとても興味深かったです。
昨年の不況以来、朝比奈さんのところに来る相談がとても増えているということ・・・それは、不況のあおりで家を出なければならない人が増えていて、その中には高齢だったり障害がある人もいて、周りが見かねて相談してくれるケースが増えているということでした。

それで、成年後見制度を利用したケースについて、少し具体的に事例をお話してくださったのですが、例えば親が介護が必要になったために子どもに連絡を取ってみたら、その子に障害があると判明して支援につながったケースだとか、家族がいない一人暮らしで親戚も支援できないという人とよく話をしてみて障害者手帳を申請することになったケースだとか。

一人が持つ障害だけでなく、家族との関係などがものすごく複雑にからまっていて、制度の狭間に落ちてしまっている人がとてもたくさんいるのだろうと感じさせられるお話でした。


もう一人の多治見市の方も、そのまちで障害のある人が暮らしていけるようなしくみを整えなくてはならないという必要に迫られて活動を続けてきたというお話で、とても興味深かった。

これは次回のブログで改めて書きたいと思いますが、やはり、水俣についてのブログでも書いたように、日々、当事者とともにへとへとになって悪戦苦闘して活動を続けている人の話はとても魅力的です。


★それで、シンポジウムが終わってから朝比奈さんのところに挨拶に行きました。5,6年も経てばもう忘れちゃってるかしらと思いつつ。

そしたらちゃんと覚えていてくれて、

朝比奈さん「あら!久しぶり!選挙に出たって聞いたけど・・・」
私「そうなんです」
朝比奈さん「そうか~。それで、今は何をやっているの?」(にっこり)
私「・・・ えーと、議員をやってるんです。ここで。」
朝比奈さん「あ、そうなんだ、受かったんだ~」(にっこり)

・・・そうそう、こういう感じが、なんだかグサッとくるんだった。

朝比奈さん「でも議員さんになっても、全然変わってないのね~」(にっこり)
私「・・・ハイ」

これもまた、褒められているような、グサッとくるような、ちょっと複雑な気分になりつつ、またいつか会えたら良いなと思いながら、午後の本会議のために議会へと向かった11月26日(定例会2日目)でした。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

2件のコメント

[C292] あ~分かります

お気持ち分かりますよ。私も現在進行形で経験中ですから(苦笑)
本人には悪気はないんですよね。
でも、確かに言っている事は正しいのだけれど、
何故かストレート過ぎて、受け取る側はそれを受け止めきれない(苦笑)

例えると、松坂投手が投げる球を、素人がキャッチャーをつとめるみたいな。

私も現在受け止めきれておりません(苦笑)
さぁ~こういうタイプの方とはどう接すれば良いかと、
考えるのも又楽しみの1つですけどね(前向きな考えとして)
  • 2009-12-12
  • 投稿者 : chika
  • URL
  • 編集

[C295] Re: あ~分かります

chikaさん

だいぶ前にコメントいただいたままになっていてすみませんでした!
ようやくおととい、修士論文の提出が終わりましたもので・・・今年もよろしくお願いします。

chikaさんも同じようなことがあったんですねー。

面白いですけどね。
  • 2010-01-17
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
  • URL
  • 編集

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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