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近況など

★決して今年度中には書き終えられないのではないかと思っていた修士論文が、奇跡的に書き終わりそうな気配です(笑)
完成したら内容はまたご報告したいと思っていますが、現在4万字くらい。モジョモジョ修正しているうちに5万字くらいになって出来上がるんじゃないでしょうかね。というわけで、さすがに文字を書く気力がほとんどなくて、ブログが更新できなくてすみません。

★ご報告ができていなかったと思いますが、11月15日に「バリアフリー」の勉強会を開き、区内にお住まいの建築士さんからお話を聴きました。もともと、障害のある人等の住宅改修なんかの相談を受ける仕事をしていたということで、車椅子が通れる間口はこのくらいと設定されているんだよ、などのご説明をいただきました。

都には「福祉のまちづくり条例」があって、練馬区も今条例を作ろうとしている。
バリアフリーの難しさはやはり、どういう基準を作れば障害のある人にとってベストなのかということが、素人にはなかなか分からないことじゃないかと思っているのです。現状では、「福祉のまちづくり」とか「バリアフリー」という言葉が、漠然と「良いこと」として使われることはあっても、じゃあ具体的にどうすることが「福祉のまちづくり」なのかが語られない場合が多いように思うんです。

障害といっても人によって違うし、一方がよければ他の人が使いにくくなる可能性もあるから、色んな視点で見ていかないといけない。そして、完全にベストになることはなく、少しずつ良くしていかなくてはいけない。

この勉強会でお話を聴くことによって、今のルールはどんな理由で作られているのか、実感をもって知ることが出来ました。

一連の勉強会の内容は、来年、報告書としてまとめたいなと思っています。


★それから、11月29日には「高齢者の住まい」について考える勉強会で、私の事務所の近くにある大泉特別養護老人ホームを見学させていただき、職員さんからお話を聴いてきました。

参加者の皆さんは、福祉の仕事をしている人からまったく福祉のことが分からない人まで幅広かったので、実際に施設を見ることができて良かったと思います。

これも改めて報告書をまとめたいと思いますが・・・。

★この2つの勉強会でしみじみ感じたのは、現場を見てきた専門家の声というのはとても重く、そして聞いている私たちも実感をもって感じることができるのだということです。

それは、水俣の議員さんもそうだし、成年後見の話をしてくれた人達もそうだったのですが、つねに悩みながら携わっている人達の言葉を聴くと、私たちはふだん、報道等で「分かったつもり」になっていただけだったんだということが突きつけられるようです。

バリアフリーの課題だって、高齢者介護の課題だって、水俣病の問題だって成年後見制度のことだって、私たちはいつも新聞やテレビで「なんとなく」は聞いているじゃないですか。
だけど、こうして現場で頑張っている人からお話をいただくと、「なんとなくわかっている」気になることほど、当事者に対して失礼なことはないということに気付き、見の引き締まる思いです。


だけど、福祉の仕事や地域の仕事をしていれば必ずそういう専門性を身につけられるかというと、そうじゃないんですよね。

議員になったばかりのことだったと思いますが、他の自治体の議員さんと話をする機会がありまして。
その議員さん、ひたすら、「自分はあの議員とも知りあいなんだ」「あの人のことも知っている」ということだけを言い続けていらっしゃったんです。
それで、だから何なんだろう・・・ととても違和感を持ったのです。誰と知り合いであろうが、そこで何かしら地域課題の解決に役立てていなければ何の意味もないでしょう?

でもこういう感じって、議員だけじゃなくてどんな仕事でも、陥りがちなところかなと思うんです。
私は大学で国文学でしたが、そういう場では「私はあの本もこの本も読んだ」とか「あの先生ともこの先生とも知りあい」という人もいますしね。それでその本をどう解釈したかを論じることのほうが大事なはずなのに。

福祉でも、大学の先生とか研修の講師をやっているような、有名な先生の名前をたくさん挙げながら「こんなに知り合いがいるんです」という人もいるんです。

自分が何を為すかではなくて、誰と知り合いか、何を知っているかを言いたくなってしまうのは、人間の性なのでしょうかね。

けれども、それではせっかくその仕事に携わっていても、何も深みは生まれないし、言葉に重みも持たないのだろうなと思うんです。

私は福祉の仕事も議員の仕事も、始めてそんなに年月がたっているわけではないけれど、10年後には言葉に重みのある人になれるように、この陥りがちな罠に落ち込まないように、しっかりと自分の立ち位置を見ていかなくてはならないなと思う今日この頃です。

この11月12月は、上に書いたように、反面教師ではなくて、目標にしたい人生の先輩と何人も出会えたので、良かったなと思っています。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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