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働き方
★今年は暦のうえではあっという間に正月休みが終わりましたが、皆さんは何日からお仕事でしたか?
私は4日から駅でレポート配りをしていましたが、4日はまだ人が少なかったですね。
ぼつぼつ、今週の後半から日常生活が戻ってくる感じでしょうか。
私は、初日の出を見に行った以外は、4日から配るレポートを作ったり修士論文を書いたり、日常と変わらぬあわただしさを繰り広げながら今日に至ります。
★昨年12月の区議会の定例会で練馬区の新しい基本構想の議決が行なわれました。
10年後の練馬区がどんなまちであってほしいか、目標を定めたものです。
この1年ほどの世界的不況や、日本の中でも広がる貧困問題など、切迫した問題がたくさんあるのに、それがほとんど触れられていないことや、まちづくりを「区民と協働でやっていく」というけれども、それは一体どういう意味なのかがほとんど分からないという点に疑問を感じる内容だったのが、基本構想でした。
それで、この基本構想を受けて、その下位にある行政の長期計画というのがこれから定まります。
今年最初の定例会では、この長期計画についても議論をすることになるだろうと思います。
そんなわけで、1月4日から配り始めた区政レポートでは、この長期計画のことを書こうと思いまして、年末年始に改めて、素案の冊子(PDF版がネット上に載っています。こちら)を読んでいました。
そこで、ムムッ!!と思った一文をご紹介します。「社会の動向」という項目の「少子高齢化の進展」というなかに書かれています。
生産年齢人口の減少に伴い、労働力人口は高齢化しながら減少していくと予想されることから、若年者、女性、高齢者などの就業の促進や、仕事と生活との調和(ワーク・ライフ・バランス)を図りながら労働生産性を高める取組が必要となっています。
この文章、「働ける人口が減っていくから、その分、若者も女性も高齢者も働けよ」っていう意味でしょう。
それって、なんか違うんじゃないのかなあ。
「働くこと」は、どう生きるかということに直結していると私は思います。
仕事をするってことは、単にお給料をもらうという意味ではない。その人の生き方、価値観とつながるものだと思います。
年齢が高齢になっても働きたいと思う人もたくさんいる。だけど、現状では年齢だけで排除されてしまうこともある。
女性が働きやすい環境も、まだまだ足りない。女性であるがゆえに壁を感じることがある。
若い人は、その人の能力に見合った教育が不十分であるために、ぴったり合う仕事を見つけられないことがある。
それぞれ、現状の壁を取っ払うことさえできれば、もっと自分らしく、主体的に生きることができるかもしれない。阻む壁があるならば、それを取り除くのが公共の役割だと思います。
性別・年齢に関係なくその人らしく働ける場を保障することは、それぞれの生きる権利を保障することに直結すると思うのです。
それなのに、長期計画の文章を見て御覧なさいよ。
働き手が減るから、若者も高齢者も女性も働け、っていっているわけだ。これは、権利の保障とは程遠い発想ですよね。
区が書いたこの一文は、私にとっては時代劇なんかのイメージで・・・悪政を行なう人がおっかない顔をして、「人手が足りねえんだ、女も子どもも年寄りも働け!」とムチを振り回している・・・という図が私の頭の中に浮かびました。
このイメージ図は、区民と行政が対等な立場で課題解決をするという「協働」ではないですよね。。ある意味、今の練馬区らしい一文だと思いました。
※かとうぎ桜子のHPはこちら
私は4日から駅でレポート配りをしていましたが、4日はまだ人が少なかったですね。
ぼつぼつ、今週の後半から日常生活が戻ってくる感じでしょうか。
私は、初日の出を見に行った以外は、4日から配るレポートを作ったり修士論文を書いたり、日常と変わらぬあわただしさを繰り広げながら今日に至ります。
★昨年12月の区議会の定例会で練馬区の新しい基本構想の議決が行なわれました。
10年後の練馬区がどんなまちであってほしいか、目標を定めたものです。
この1年ほどの世界的不況や、日本の中でも広がる貧困問題など、切迫した問題がたくさんあるのに、それがほとんど触れられていないことや、まちづくりを「区民と協働でやっていく」というけれども、それは一体どういう意味なのかがほとんど分からないという点に疑問を感じる内容だったのが、基本構想でした。
それで、この基本構想を受けて、その下位にある行政の長期計画というのがこれから定まります。
今年最初の定例会では、この長期計画についても議論をすることになるだろうと思います。
そんなわけで、1月4日から配り始めた区政レポートでは、この長期計画のことを書こうと思いまして、年末年始に改めて、素案の冊子(PDF版がネット上に載っています。こちら)を読んでいました。
そこで、ムムッ!!と思った一文をご紹介します。「社会の動向」という項目の「少子高齢化の進展」というなかに書かれています。
生産年齢人口の減少に伴い、労働力人口は高齢化しながら減少していくと予想されることから、若年者、女性、高齢者などの就業の促進や、仕事と生活との調和(ワーク・ライフ・バランス)を図りながら労働生産性を高める取組が必要となっています。
この文章、「働ける人口が減っていくから、その分、若者も女性も高齢者も働けよ」っていう意味でしょう。
それって、なんか違うんじゃないのかなあ。
「働くこと」は、どう生きるかということに直結していると私は思います。
仕事をするってことは、単にお給料をもらうという意味ではない。その人の生き方、価値観とつながるものだと思います。
年齢が高齢になっても働きたいと思う人もたくさんいる。だけど、現状では年齢だけで排除されてしまうこともある。
女性が働きやすい環境も、まだまだ足りない。女性であるがゆえに壁を感じることがある。
若い人は、その人の能力に見合った教育が不十分であるために、ぴったり合う仕事を見つけられないことがある。
それぞれ、現状の壁を取っ払うことさえできれば、もっと自分らしく、主体的に生きることができるかもしれない。阻む壁があるならば、それを取り除くのが公共の役割だと思います。
性別・年齢に関係なくその人らしく働ける場を保障することは、それぞれの生きる権利を保障することに直結すると思うのです。
それなのに、長期計画の文章を見て御覧なさいよ。
働き手が減るから、若者も高齢者も女性も働け、っていっているわけだ。これは、権利の保障とは程遠い発想ですよね。
区が書いたこの一文は、私にとっては時代劇なんかのイメージで・・・悪政を行なう人がおっかない顔をして、「人手が足りねえんだ、女も子どもも年寄りも働け!」とムチを振り回している・・・という図が私の頭の中に浮かびました。
このイメージ図は、区民と行政が対等な立場で課題解決をするという「協働」ではないですよね。。ある意味、今の練馬区らしい一文だと思いました。
※かとうぎ桜子のHPはこちら
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