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バリアフリー勉強会(4回目)

★おととい、ようやく修士論文を提出しました・・・。最後の最後までひいひいでしたが。あとは月末に先生と面接をしておしまい。
しみじみ、もう二度と論文なんて書きたくないと思う今日この頃です
たくさんの方にヒアリングをさせてもらって書いたのですが、突然のお願い、日程の迫ったお願いなどを、皆さん嫌な顔もせずに受けてくださって、本当にありがたかったです。

書いている中で色々思うこともありましたので、追々ご報告していきたいと思います。


★論文提出を終えて半ば呆然としながら、昨日は地域の勉強会をやりました。
「バリアフリーを考える」会の4回目。

TOTOのショールームの見学です。

11月下旬に建築士さんに来ていただいて、バリアフリーの制度的な部分についてお話を伺ったのですが、そこで、TOTOのバリアフリーブックが良いと紹介してもらいました。

そこで調べてみたら、TOTOは随分古くから(1960年代から)障害のある人のための商品の開発をしていて、今はユニバーサルデザイン研究所を作っているとのこと。
区内にショールームがあることが分かったので、お願いをして話を聞かせてもらいました。

障害のある人とかだけではなくて、健康な人でも誰でも使いやすいものが「ユニバーサルデザイン」。

DSCN3493.jpg
たとえばお風呂場で、浴槽に入るときに、あまり意識はしていないけど、浴槽のふちっこを手でつかんで入っている。だから、このふちの幅をつかみやすい幅にして、中にも手すりをつけておくと、入りやすい。
高齢者の方はもちろんだと思いますが、たぶん、私くらいの若い人でも使いやすくなると思います。(ショールームで私がためしに出入りしてみたら、使いやすかったので。)

DSCN3491.jpg

これは、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、シャワーのところ。お湯を出す蛇口が、ひねったりするのではなくて、ぽんと押せば出るようになっている。指を使わないでも、てのひら全体とか肘とかで押しても出る。
これは、細かな指の作業が難しい人(小さい子どもとか、障害のある人とか、高齢者とか)にとっても使いやすいけど、健康な人でもシャンプーなどで泡だらけになっているときには、ポンと押して出るほうが使いやすいですよね。



DSCN3492.jpg

浴室と外の床の段差が5ミリしかないそうです。
段差がある程度なければ、外に水が流れ出てしまいそうなものですが、それが5ミリで大丈夫なしくみになっているとか。
(以前、この浴室を採り入れている福祉施設の人に聞いた話では、浴室のとびらの下の所に小さな排水口があって、外に水が出るのを防いでいるとか。)



DSCN3501.jpg

こういったトイレットペーパーのケース(? ←紙巻機というらしいです。昨日知りました。)をよく見かけると思いますが、この、上の木目調の部分、平らになっているでしょう。これ、手すりがわりに体を支えるのに使えるらしいですよ。
他にも、トイレの中で、脇にちょっとした台のようなものがあるときがあるでしょう。ウォシュレットのリモコンが置いてあって、お店なんかだとちょっとお花とか飾ってあるようなやつ。あれも、手すりがわりに使うためのものなんですって。
なるほど、そのつもりで手を置いてみると、体が安定して楽になります。


帰り道に参加者の皆さんとしみじみお話していたのは、障害があるから、とか高齢だから、ということで特別に配慮をするのではなくて、誰にでも使いやすいものがあるっていうのはとても大事だなあということでした。特別の配慮ではなくてそれが当たり前になれば、わざわざそのためにお金をかけなくてはいけない(お金のある人しか使えない)ということもなくなるし、デザイン性も高いものであれば誰もが採り入れやすいし。

TOTOが研究、開発してきたものが、今の日本の社会の中でバリアフリーのしくみを作るときに参考にされている部分も多いようです。


今回は、いつものバリアフリー勉強会の一環として、2,3時間で行って帰ってこられるような場所にしたので、区内のショールームにお邪魔しましたが、桜新町や茅ヶ崎にはさらにいろんなユニバーサルデザインの商品があるということでした。

1日がかりになりますが、改めて、みんなで出かけるツアーを企画してみても良いなあと思ったところです。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

7件のコメント

[C298]

私は、へそ曲がりです。真直ぐ物を見られないのでゴメンなさい。
ユニバーサルデザインは、私も商品開発を担当しているので他人事ではなく、付加価値をつけ商品を売る。売るために付加価値を付ける。結局売り上げ向上のためか・・・。
う~ん。障害を持った方に「便利」には拍手です。でも、健常者(私はこの言葉に違和感)にはどうなんでしょう。。。

紐が結べない。カッターが使えない。危険予知が出来ない。
そんな新入社員を眺めている今、何でも便利が怖いです。
お風呂に手すりがあるというのは賛成。でも蛇口は回せよって考えです。(ゴメンなさい)
シャンプーが目に入る。次からは入らない方法を考える。危険予知をする。
こんな考え方はどっか違っているかもしれません。
トイレに入ったら自動で蓋が開き、立ったら勝手に流れる。
本当にこれでいいのかと思っちゃいます。
会社で自分で考えたり、危険を察知したり、物を探すことが出来ない人が多くなっています。便利な物は、適材適所でお願いしたい。本当に必要な人だけでよいのでは・・・?
リハビリでわざわざデイケアに行くのも専門の方の指導があっていいのですけど
凄く負担にならない程度に日々の生活でリハビリになる位の便利さに留めて置いた方がいいと思うのです。
スポーツクラブでエアコンの効いた部屋でランニングマシーンに乗るより外走ったら・・・って思うのです。
すれ違う人や環境に目が行くかもしれないし・・・ほどほどの便利さがいいな。

[C299] コメントありがとうございます

はぁりいさん
コメントありがとうございます!

そうですねぇ・・・バランスは難しいところですけどね。

ユニバーサルデザインとはちょっと外れて、「文明の利器」(?)の話なのですが、私が小さいころは駅の改札は駅員さんが立っていたし、人に連絡をするときは手紙か固定電話でしたね。
だから、待ち合わせをするときは事前に厳密に場所を決めておかないと会えなかった。

今じゃあ、携帯電話があるからそんなに厳密に約束しなくても会えるし、年賀状は書かなくてもメールで済むし、パソコンや携帯があって手紙はほとんど書かなくなりましたね。駅の改札は自動でピッ、だし。

これだけ便利になったのは私が中学か高校くらいのときなので、私くらいの世代まではかろうじてもう少し不便な社会も記憶にあるんです。
「ああ、便利になった分、ずいぶんと無精者になったものだ・・・」などと思っているわけですが。
でも、今の子どもたちは生まれたときから携帯やパソコンがあるのは当たり前なわけだから、おそらく、根本的な価値観が全然違うのではないかとも思います。

そういう文明の利器を超える、人と人との関係だとか社会のあり方とかいうことは、今まで以上によくよくコミュニケーションをとっていく必要があるのかもしれません。


そんな風に考えると、便利になることは人の力を奪っていくという面もありますよねー。


ただ、そんな負の側面もありながらも、ユニバーサルデザインが大事だなと思う面があります。
それは、障害がある人や高齢者が感じるバリアのうち、かなりの部分は心のバリアじゃないかと思うからです。

私の祖母は今80代ですが、一昔前までの日本の社会って、あんまり障害などに理解がなかったですよね。今以上に、特別な扱いがあったというか・・・。
祖母はそろそろ介護が必要だなという状態になっているのですが、今までの自分自身のなかに障害に対する無理解があるせいか、介護を受けるということにとても抵抗があるようです。

差別の意識は自分自身の生き方に跳ね返ってきてしまうものなんだなあ・・・なんて思ったりもしますが、ユニバーサルデザインを進めることによって、使いやすさが「特別な配慮」ではなくなることは、ある程度は必要なのかなとも思います。

企業が自社の利益になることを考えて商品開発するのはしかたないことですね。企業の社会的責任という視点を持ってはいると思いますが、そうはいっても利益にならなければ継続できないわけですから。
利益を得るための新たな商品開発をするのが企業。
そして、非営利の民間団体は、利益にならなくてもそばにいる困っている人をどうしても見過ごせないという思いで動く。
動機は違ってもこうした民間の力が革新的な変化を生むのは間違いないと思います。

だけど、利益が中心になる企業では、はぁりいさんの言うように、ちょっと過ぎたサービスも生まれるかもしれない。非営利の団体では、社会全部を支えることはできないかもしれない。それらを検証して、誰もが使いやすいものに標準化していくのが公共の役割なんだと思います。

そんな意味でも、より良い公共を目指して、それぞれの特性を生かした役割分担はできると思うけど、公共をまるごと市場化してはいけないんだということを思います。
  • 2010-01-18
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
  • URL
  • 編集

[C300] 1度

桜新町にあるそのTOTOに、インタビューと言いますか、
ある経験をされた事がある方限定のに参加した事があります。
どういう風な時に困ったとか、こういうのがあると便利とか、
色々お話させて頂いた事があります。
  • 2010-01-20
  • 投稿者 : chika
  • URL
  • 編集

[C301]

私の父はALSで人工呼吸器をつけたまま在宅24時間介護(いやぁ~壮絶でしたよ)でしたし、
ヘルパーの資格を持っていたんで、それ以前から在宅介護のボランティアをしていました。
ですから介護中はもっとこんなところに便利な物があったら・・・なんて思うことはたくさんありました。


ただ、企業は使う人を考えないで商品開発もします。
これを使用者がドコまで使いきれるかなんて考えないで目一杯の機能を付けて他社との違いをアピールし購買意識を刺激します。
結局、利用者の方に見極める力が必要になります。


さて、「便利」は必要な方・場所へと思う気持ちは変わりません。
ただ、あまり便利(過保護)の中で育つと「想像力」が低下するんだと感じる今日この頃・・・(´~`;)
その行動をすると何が危険なのか。カッターで指を切ると痛い。
雑巾をどうやって絞るか聞かれた日には・・・・(-_-#)社会人の話です。

商品開発は「想像力」と「危険予知」が必須だと思います。(一般職が偉そうに ^^;)
でも、会社は労災が怖いので、必要以上の保護具で危険回避をします。
怪我回避は必要だけど・・・過剰保護具で危険を呼び込むこともあるのに。
管理職はそれを着けるとどうなるか知らないし、労災が起こった時の言い訳でもありで・・・

そんな中、まったく雑巾も絞ったこともなく、カッターを使ったこともない、いわば痛みを知らない人がどうやって商品改良をするんだろう・・・
与えられたことを忠実にこなしはするが、自分で考えて行動するのがイマイチ。
職場のお局の愚痴ですね・・・(〃^∇^)o_彡あははははっ♪

痛みを知らない怖さ。
それが事故・事件に繋がったり、不便を知らないと 人への気遣いも気薄になりがになると、お婆は心配です。
なんか話が変に広がりそうなので、ひとまずここまで。
失礼しました。


[C302] Re: 1度

chikaさん

またお返事が遅くなってごめんなさい。

そうなんですか!桜新町に行ったことあるんですね~。
商品のユーザーから声を聞く機会もたくさん作っているようですものね。
私も行ってみたいです。
  • 2010-01-27
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
  • URL
  • 編集

[C303] コメントありがとうございます

はぁりいさん

コメントありがとうございました。

お返事が遅くなってごめんなさい。

不便なときには、あえて配慮しないと利用できない人への思いやりがなくなることがある。
便利になれば、本来の動物的な(?)生きる力が失われてしまう。

小さい頃からトイレのふたが勝手に開いて水が勝手に流れたら、一般的なトイレの使い方が分からなくなってしまうかもしれない懸念があるから、子どもが大きくなるまでその機能は使わないとか、そういう工夫が必要になりますよね。

結局は、モノを使う人の知恵ですよね。便利になるほど、それに増すコミュニケーションと選択の知恵が必要になるのだろうと思います。
  • 2010-01-27
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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  • 2010-01-30
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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