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いただいたご意見に対して

民主党の離党のこと、多くの方にご理解をいただきました。

ただ、これは会派を離脱する頃から時々ご心配いただくことなんですが、「多数派にならなければ実現できないじゃないか」というご意見を今回もいただきました。

結局その後のやりとりで、ご意見くださった方も私の思いをわかってくださったのですが、上記のご意見に対する私の考えをここにも書いておきたいと思います。

どんなに正しいと信じていることを言っていても、それが私一人で終わってしまって他の人へと広がっていかなければ、独りよがりでしかないと思います。ですから、「少数になったらだめじゃないか」とおっしゃる気持ちもよく分かります。

ただ、それは一般論としては分かるんだけれど、じゃあ具体的にどんな場面なのか?というのが私には分からないのです。

たとえ多数であっても、思いを共有している多数でなければ意味が無いし、言うべきことを言うことができない多数だったら何も役に立たないからです。


それから、物事を変えていく力は2種類あると思います。
まず、今まで誰ひとり注目していなかった問題を、「こういう問題があるんだよ」と声をあげて俎上に載せていく力。
それから、俎上に載ってきたものをみんなで議論して、みんなで変えていく力。

後者は、多数の力によって変えていくことが必要だけど、前者は一人でもできるものです。

修士論文の報告のときにも書きましたが、「公共とは何か」というのは時代によって変わっていくものです。今まで、公共の課題として捉えられていなかった問題で、実はとても重要な社会問題というのはたくさんあると思うのです。そういう問題をまずは俎上に載せていくという仕事は、多数によって行う仕事と同じくらい重要なことではないかと思います。


私は、制度の中に収まっていない課題というのがいつも気になるのです。
それは、やはりハンセン病問題に関わったことが影響しているのかもしれません。
今でこそ社会福祉士会がハンセン病問題に取り組んだりしているけれど、たぶん私がハンセン病療養所に通っていた頃は福祉的なかかわりをしている専門職がほとんどいなかったんじゃないかなと思います。

医療的なケアはあっても、当事者の人生や生活の支援という視点が少ないんじゃないかと、(当時私は福祉の勉強を始める前だったので、気付いていないだけで、既にあったのかもしれませんが)感じていました。

ハンセン病問題に関わる人といえば、国賠訴訟の支援をしている市民が中心になるから、あふれる思いをもってどーんとぶつかってくる支援者達の調整を、なんとハンセン病の当事者の人たちがやらなくてはならないような状況を見て、私は子ども(?)心にも「うーん・・・」と思ったものでした。

だから、狭い意味での福祉の枠内には入っていない問題でも、人と人とが出会う問題はある意味すべて福祉であり、より良い方策を考えていかなくちゃならないんだろうと思うのです。


私は福祉の勉強をしたといっても、社会福祉士の養成校に行っただけですから、本当に基本的なことしか教わらないのです。
生活保護のことも、制度上どうなっているのかということくらいしか教わらないんだけど、「受給できるかできないかギリギリの人はどうするんだろう」とか、「客観的に受給できる状況にありながらしない人にはどう支援するのか」とか、路上生活の問題とか、なんだかとても気になったのがたしか2004年くらいでした。
まだ日本国内の貧困問題というのがあまり注目されていませんでした。
でも、生活保護のワーカーさんとか、路上生活の支援をしているボランティアさんは、当時からすでにいろんな課題を感じていたわけです。


私が気になるくらいだってことは、やっぱり同じように気になっている人は、社会の中に点在しているんですよね。たとえその時点ではマジョリティーではなくても。
その「なんか、気になるなあ・・・」という一人ひとりのボソボソのつぶやき声が線になり面になり、つながったときに、ぐっと世の中が動くんだろうと感じます。
ハンセン病問題も、貧困問題も、そうやって動いてきたんだと思います。

ちなみに今、私が気になっているのは、自殺予防(保健の視点ではなくて、社会的・福祉的な視点からの)のことと、性暴力被害の問題です。
両方とも今はまだ福祉の視点から語られることが少ない問題だと思います。貧困問題もそうですが、「本人の問題だろう」と突き放されがちな問題だからですね。
でもそれでいいの?と声をあげていくことは必要なことだと思うし、私が議員として声をあげていくことも、大事なことだろうと思っています。

そして、一生懸命声をあげれば、共感してくれる人は必ずいるとも思っています。

以上は、区政とは少し離れた事例で説明しましたが、区政においても私はできるだけ、まだだれも俎上に載せていない問題があるのではないかという視点から活動するようにしています。

多くの人が突き放したとしても、まずはせめて私は気づきたい・・・そんな思いを大切にしながら、活動を続けていきたいなあと思っているのです。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

4件のコメント

[C319]

shogoです。

『それから、物事を変えていく力は2種類あると思います。
まず、今まで誰ひとり注目していなかった問題を、「こういう問題があるんだよ」と声をあげて俎上に載せていく力。
それから、俎上に載ってきたものをみんなで議論して、みんなで変えていく力。

後者は、多数の力によって変えていくことが必要だけど、前者は一人でもできるものです。』と言う点に共感します。多数派と少数派は、今の社会構造の上で、色々な場面で必然的に生まれますね。「支配」と「被支配」・「資本家」と「労働者」・「行政」と「住民」・「与党」と「野党」・「先生」と「生徒」・「監督」と「選手」・「上司」と「部下」などなど。
それぞれの関係が相互理解と思いやり精神で共存していける関係であれば、争いは起こらないのでしょうが、世の中そうはなっていないことのほうが多い。
「女性センターの名称変更」や「名誉区民」などのことで加藤木議員が不思議に思ったことは、最もだと思います。政治問題や区政において小事であっても、小事を問題にできない政党(会派)に大きな仕事は期待出来ないと思います。

支離滅裂ですが、『少数派』でも良いから、社会で弱い人・困っている人のためになる政治活動を頑張ってください。

  • 2010-04-22
  • 投稿者 :
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[C320] 当たり前の声を

政治家の人の言い分って、私たちの思いとかけ離れていると思います。

なんだか人間じゃないみたい。

共感できる人がいないから、誰に投票してよいかわからない。

かとうぎさんは一人になっても良いから、今まで通りの感覚で、私たちの思いを議会で発言してください。

  • 2010-04-22
  • 投稿者 : ねりま大根
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[C321] コメントありがとうございました

shogoさん

コメントありがとうございました。

現状を良くするための手段として多数になる道を探るのならば良いのですが、だんだんと、多数になることそのものが目的になってしまう危険をはらんでいるように思っています。

どんな仕事でもそうですが、気をつけないと手段と目的が混同してしまう場合がありますからね。

頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
  • 2010-04-23
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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[C322] コメントありがとうございます

ねりま大根さん

コメントありがとうございます。

私の感覚が、「当たり前の感覚」なのかどうかというチェックは、自分自身いつでもやっていかないといけないなと思っています。

「(悪い意味で)いかにも見るからに政治家」という雰囲気の人間にならないように、アンテナを張っていきたいなと思っています。
  • 2010-04-23
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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