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区長のつどい

先週受けた研修の報告を書きたいのですが、先に書きたいことが次々と出てきてしまったので、研修のことはちょっと置いておいて、この次にまわします。

今日は区長のつどいのことを書きます。

土曜日に大泉の勤労福祉会館で「区民と区長のつどい」というのがあったので、見に行ってきました。

今年度は福祉のまちづくり推進条例ができたので、「福祉のまちづくり」というのが今回の会のテーマでした。

会場が大泉なので、外環のこととか、関越の高架下に高齢者センターを作るという計画が心配だ、というような参加者の意見が出ていました。


今、練馬区は関越の高架下(大泉学園町の地域)を活用して、あいている空間に建物を建ててリサイクルセンターや高齢者センターにしようという計画を出しています。

地域に住んでいる多くの人は、突如出された計画にびっくりして不安を感じています。

「なんで高齢者を高速道路の下に入れるのか」という不安や心配だとか、「高架下をふさぐことによって見通しも風通しも悪くなる」という不安などが出ています。

あいている空間を活用するにしても、そもそもどんな方法があるのかをみんなで話し合うべきだと私も思います。
今は空間に入れないようにネットが張ってあるけれど、それによるメリットとデメリットは何なのか。
どういう使い方をしたら安全で快適なのか。
などなど、まずは現状の課題の整理から地域住民と話し合う必要があるはず。

そんな経過が背景にあって、参加者から出た質問がありました。

参加者の方は、「練馬区は区民の参加・参画、協働というけれど、いつも計画を決めてから出してきて「理解しろ」という。本当に区民と対等な立場で政策を決定していくならば、まったく白紙で【これからどうしていこうか】というところから地域住民と話し合うべきでは」という趣旨のことをおっしゃいました。


それに対して区長の答えは、
「まったくの白紙のうちに話し合いを持ったら、大変なことになってしまいます。」と。

具体的に何がどう大変なのかはおっしゃらなかったけれど、とにかく何の案もないのに話し合いをしてもどうしようもないから、行政がある程度の計画を出してから説明会などをするんだということです。

でもそれならばその計画は完全にたたき台という位置づけで、住民の意見が出る中で大きく変更もあり得るのならばまだしも、だいたい今まで、一度行政が出してきたものが大きく転換をしたことはほとんどないと思います。

結局のところ、区民は行政が出してきたもののレールのうえに乗れる範囲で「協働」をしてほしいということなんですよね。


しかし、白紙から議論することによって生じる「大変なこと」って、具体的にはいったいどんなことなんでしょうね。乱でも起きるってことかしら(^^;
区長の頭のなかでどんな事態が想定されているのかはさっぱり分かりませんが、いずれにしても「白紙の状態で区民と話し合ったら大変なことが起きる」と思っているというのは区民を信頼していないということなんだろうなと思います。対等な立場の相手に言う言葉でもないですしね。


区長は議会でほとんど言葉を発しないので、ふだん何を思っているのかなかなか知る機会がなかったのですが、そうかー、こういう風に考えていたんだなあというのは、発見でした。

保育園民営化でもなんでも、ドンと計画を出してぐいぐい進めて、区民がとてもついていけない状態になるということがとても多いので、なんでなんだろうとずっと思っていました。

市民参加で区政を作るのはたしかにとても難しいと思うのです。
行政の人も議員も、お給料をもらって仕事として、時間をしっかり確保して区政に関わっているから、時間を割いてじっくり考えることができる。
でも市民はみんな自分の仕事は別に持っていたり、現に困っていることがあって区政にアプローチしてくるわけだから、時間的な余裕ということだけ考えてもなかなかじっくり時間をかけて区政に向き合うことは難しいでしょう。

私もいろいろ地域で勉強会を企画してみていますが、なかなかみんなで政策提言をまとめるというところまでは至らないのです。まずはともに課題について勉強をするところから、試行錯誤しながらいろいろ取り組んでみるしかないと思って、いろんな方法を悩みながらやっています。

だけど、市民ひとりひとりが区政(もちろん都政や国政も)を自分のものとして考えて、少なくとも自分の生活に関わる部分(たとえば子育て中の人ならば子育て政策)だけでも自ら決定していく社会を目指したいと思っています。


だから、たとえすぐにうまくはいかなくても、みんなで築く社会を目指して頑張ってみるしかないと思うのです。

それなのに、まず最初から「計画を立てる前の段階から区民が関わったら大変なことになる」という考えが前提で取り組んでいるんだとしたら、絶対に、決して、今以上の発展はしないでしょうね。


今までも、いろんな問題を見る中で感じてはいたことだったけど、改めてはっきりと区長の口から言葉で聞くと、あーあ、がっかりだね、って気分です。


※かとうぎ桜子のHPはこちら

2件のコメント

[C339] それは・・・

記事を読んでいて、私も同感です。
区民の声はどこまで届くのかな?と思います。
全部が全部そうではないと思いますが、
(聞いてくれてすぐ動いてくれる方もいるので)
その意見を言われた方に拍手です^^
  • 2010-08-02
  • 投稿者 : chika
  • URL
  • 編集

[C340] Re: それは・・・

chikaさん

いつもコメントありがとうございます。

> 記事を読んでいて、私も同感です。

現状がうまくいっていなくても、将来的にでもしっかり区民と向き合うために試行錯誤しているならば良いんですが、全然そうじゃないんだなと思うとがっかりですよね。
たしかに担当者のなかには本当に一生懸命、少しでも区民の声を取り入れようと努力されている方もたくさんいるけど、なんせ一番上の上司(区長)がこれじゃあ、一人ひとりの職員の努力だけではどうしようもないこともあるのではないかと思います・・・。
  • 2010-08-05
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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  • 編集

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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