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手と心

今日、近所を走り回っていたら、ご自宅で手作りのバッグを販売している方に出会いました。


幼稚園の子が通園に使うようなバッグ。一つ一つ丁寧に作られていて、可愛らしい絵がついている。


挨拶に伺ったんだけれど、あんまり可愛らしい雰囲気に惹かれて、中までお邪魔しました。


作っている女性が、一つひとつの作品に対してとっても愛情を持った接し方をしていて、すごく大切そうに説明してくださる。それを買ってくれる方、使ってくれる子ども達、訪れる人々についても、愛情を込めて説明してくださる。


その方の体全体に愛情が満ち溢れている。その温かさが作品にも家全体にも漂っている。「心のふわふわ」をいただいてきました。


自分の手で何かを大切に作っていくということは、心の充実につながるのかもしれないと思いました。


私はそんなに素敵なものは作れないけど、でも例えば忙しくて心がガサガサしてくるとそれに比例して部屋が汚くなってくる(^^;)だから逆に、イライラしがちなときに部屋を掃除したり洗濯をしたり、それから文章を書いたりすると、それとともに頭の中が整理されて心も落ち着いてくる気がします。


手を使うことというのは、心に直結しているのかなと。


最近、近所にあるいろんなお店で夕飯を食べることが多くなりましたが、そういうお店も同じかもしれない。ちゃんとそこに腰をすえてやっているお店で食べると心が満ち足りてくる気がします。


そういうのに慣れちゃうと、たまにチェーン店の飲食店に入ると物足りないですね。味も雰囲気も、店員がマニュアル通りにしかしゃべらないのも。


これもまた、きちんと自分の手を使って大事に食べ物を作ったかどうか、ということに関係しているのかもしれません。


 


そう考えると、今の社会がどこかギスギスしていたり人と人がつながり合うことが難しくなっているのは、自分の手を使って何かを大切に作ること、それを誰かにあげること、そういう機会が減っているからなのかな、なんていう気がします。


今日出会った女性のもとには、手作りの品に惹かれていろんな人が立ち寄るそうです。子どもも、高齢者の方も。愛があるところに人は自然と寄って行くのでしょうね。可愛らしいバッグを見ているだけで、なんだかほっとした気持ちになりました。


「地域の拠点」を作るには、立派な施設を作ることが必要なのではなく、愛情の満ちた場所を増やしていくことだと思います。


今日は私はお金を持たずに走り回っていたので、とても可愛いバッグを一つとっておいてもらう約束をしました。


また行く日が楽しみです。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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