Entries

2,30代の雇用と健康の問題

前回のブログに書いた、友人のお通夜に昨日、行ってきました。

同級生たちと思い出を語り合ってきましたが、悲しみを表に出すのって、難しい・・・。悲しいということを口に出したら心がぱんとはじけて崩れてしまいそうで、みんな、いつもどおりに楽しい風で話をしていました。

悲しい思いがうまく発散できません。夏の酷暑の疲れとあわさって近いうちに体調を崩すのではないかという予感がしますが、定例会が終わるまではなんとか気力で乗り切りたいと思います。

死んでしまったNさんと一緒に増上寺を散歩したこととか、慶応の隣にあるひどい大量のラーメンを食べたこととか、Nさんとの個人的な思い出を心に浮かべて悲しいのはもちろんありますが、それ以外にも悲しいような悔しいような怖いような、そんな理由が2つあります。


1つ目は、仲間同士の支え合いがNさんの健康を守れなかったこと。

今回のことではっと思い出したのですが、私の母は典型的に地域とも友達とも家族とも制度とも関係が切れているようなタイプの人でした。
あまり体が丈夫ではなかったので、一人の子どもだけ出産して専業主婦をしていました。
子ども(私)に対して干渉をしすぎる。子育てのことを自分の親に頼れない。地域でもちょっと関係がこじれるとすぐ付き合うのが嫌になってしまう。短大時代の友達のことは大事に思っていたけど、友達はみんなお仕事をしているのでだんだん話題も会える時間もずれてしまって疎遠になってしまった。
体調が悪いのに「寝ていれば治る」と言って病院に行かなかった。
もっと早く病院に行ったり周りに相談していればたぶん死ななかったと思うのです。

母が人に相談することもできず孤立するタイプの人だったことが、私が福祉の仕事、議員の仕事をするようになったきっかけだったのではないかということに、今ハッと気が付きました。
それだから私は、仕事では「孤立しがちな人が相談できる体制を作りたい」と思ってきたし、プライベートでは一度親しくなった友達とのつながりを極力切らないようにしてきたんだなあと。

「誰にも相談できない」ということは、人の命に関わることがあるから。
時々、友達なんかと連絡が取れないときに、「死んじゃったのかと思って心配した」と言ってしまうことがあるのですが、それは悪い冗談で言ってるわけではなくて、本当に、親しい人が死んでしまったらどうしようといつも心のどこかで思っているからなのです。


大学のゼミでは私が代表をしていることもあって、とにかくゼミのメンバーは卒業してからこれから先もずっとつながりが続くようにという思いで、交流のイベントを続けてきたつもりだったので、そこで死んでしまう人がいたこと、そして死ぬまで不調に気づかなかったことが本当に悔しいです。

しかもNさんは、私達のような友人との関係だけではなくて家族との関係も切れてはいなかった。だったら一体どうすれば良かったんだろうか・・・と思ってしまう。



それから2つ目に悲しく感じたのは、20代、30代の人が、年齢の近いNさんの死に触れた時に、なんとも言えない独特な感情を持っているように感じたことです。
私は悲しみを自分の体に溜めこまないために、このことについてできるだけたくさんの人と話したほうが良いように思って、周りの人にも話したし、ブログにも書いたのですが。
それに対する反応が、2,30代の人とそれ以上の年代の人と、少し違うような気がしたんです。

Nさんが死んでしまった話をしたときに、2,30代の人たちは、「私たちは健康や命が日々蝕まれている」という感覚を、他人事ではなく「自分にも起こり得る」深い痛みとして感じ取っているような気がしました。具体的にどういう感じなのか、うまく言葉にはできないのですが。
それはNさんとは直接の知り合いでない人であっても同様でした。

そこで感じたこと。
一般的に若い人たちは非正規雇用の人が多くなっていると言われていますが、一方で正規の仕事を得た人たちは自分の健康を侵しながら走らざるを得ない環境にあるのではないか。
普段、若い人たち同士で酒を飲んで馬鹿話をしていれば難しい話はしないけど、Nさんの死にふと、自分自身が普段感じている不安を投影するような気持ちが働いたような気がします。

これは直接に言葉として表現されて現れ出たわけではなくて私が感じただけだし、ましてや数字で測れるものではありません。
だけどそんな思いがひたひたと若い世代に影のように広がっているとしたら・・・と想像すると、なんだか怖いなと思ったのです。「それ」がジワリと広がり社会全体に広がる大きな影になってしまっているとするならば、「友達とのつながり」といったようなものだけでは防ぎようがないですから・・・。

いったいどうしたらいいんだろうかと絶望的な気持ちになってしまいますが、ひとまず来週の決算特別委員会での質問では、2,30代の雇用と健康の問題について質問をしたいと思っています。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

1件のコメント

[C345] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2010-09-26
  • 投稿者 :
  • 編集

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://sakurakohappysociety.blog56.fc2.com/tb.php/495-c904d17f
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

桜子のツイッター

プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

過去ログ