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ドメスティックバイオレンスへの対応(総務費の質問)

先週の金曜日に、予算の総務費の質問をしました。

事務局から未定稿の議事録が届いたので、紹介します。語尾とか助詞とか、分かりづらいところは私が少し手を入れていますが・・・。

ドメスティックバイオレンス(DV)への対応について。

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かとうぎ桜子
DVの被害にあった方の緊急一時保護は区内の3施設で4部屋を確保しているということで、実績を資料でいただきました。
保護は母子で行われる場合と単身の場合があるそうですが、母子の場合、子どもの年齢の上限はあるのでしょうか。

課長
当該事業につきましては練馬区女性および母子緊急一時保護事業実施要項がございまして、その中で対象者要件を定めています。
子どもの年齢ですが、16歳を超える男子は対象としない。女性に関しては18歳未満まで許されるということになっております。

かとうぎ桜子
高校生になる男の子の場合には、子どもが母親とは別に保護されるということかと思います。
たとえば児童養護施設であるとか、そういった形で別々に保護されるということだと思いますが、児童虐待防止法ではDVの被害も児童虐待と位置づけられています。お母さんと一緒に保護されたときに、年齢によって親と別々に保護されなければいけないという環境は、一定の年齢であったとしてもかなり精神的な負担が重いのではないかと思います。
そういった意味ではすごく課題が大きいと思いますが、区としてはどのようにお考えになっているのでしょうか。

課長
15歳を超えて、母親と子どもさんが分離されることについては、いろいろ問題があるのではないかというお話でございます。
要綱だけの話をしますと、男子は15歳以上については母子分離という形になっていますが、ただ内容的には・・・女性の場合についてはかなりの程度でよろしいわけですが、男子の場合にはどんな事由があるのかはケースバイケースだとは思いますが、そのあたりは関係先との協議のなかで一定の方向づけがされるものと思っております。

かとうぎ桜子
たとえば、お子さんに障害があるとか、なんらかの配慮が必要な場合もあると思うのです。そうすると年齢だけで区切るのではなくて、母子で保護をするということが両方にとっていいこともあると思います。しっかり個別のケースによって対応していっていただきたいと思います。

それから緊急一時保護は原則1週間以内と聞きました。緊急一時保護が終わった後は、他の施設で保護されるとか、自宅―自分で地域で自立をして生活を始めるといったことが考えられると思います。
緊急一時保護のあとには女性が自立して自分らしい生活を取り戻すことがすごく重要なことで、その場合には、子どもと一緒に生活できるということが目標になると思います。緊急一時保護のなかでも「子どもとの生活への支援」といったところをしっかりとらえて取り組んでいただきたいと思います。


それから、予算の内訳を資料でいただいたのですけれども、緊急一時保護の1部屋当たりの委託料を来年度からあげるということでした。この理由を教えていただけますか。

課長
今現在の練馬区の単価は1カ月3万5500円で確保しています。これは平成11年から変わらない数字です。他区の様子を見ますと、5万とか4万5千とかいくつかございます。その中で施設からの要望等もありまして、総合的に判断して、このたび値上げをしたということでございます。

かとうぎ桜子
他の区の状況であるとか、施設からの要望があったということですが、委託料のことでも、先ほどの母子の問題も含めて、現場にはさまざまな課題があると思います。
そういった課題についてしっかり意見を聞いて、「個別に要望があったから」ということだけではなく、「DVの被害者に対する支援をどのようにやっていくのか」の検証が必要だと思います。
現場の意見聴取はどのように行っているのでしょうか。

課長
練馬区でDV関係の連絡会議を設けていまして、関係課長および3警察署の署長、緊急一時保護施設の所長、それとその上の段階でドクター、弁護士などを含めた会議を設けておりまして、その中で施設長からのいろいろな意見であるとか、現場からの意見等もお伺いして、次の対応につなげています。

かとうぎ桜子
個別のケースに対する課題が様々あって、内部の会議等で対応されているということだと思います。
DVの問題に関わって支援している方々から私もお話を聞くことがありますが、先ほどの親子関係の問題のほかにも、たとえば緊急一時保護の施設にはDV以外の理由で施設に入所されている方もいらっしゃるので、そういった状況の違いに合わせた支援のしかたがなかなか難しいということ。それから、退所した後、自立して生活していくときに、精神的な傷はなかなか癒えるものではありませんから、地域で孤立することがないように、被害者が居場所となる場を確保していくということなど、そういった課題は様々あると思います。

ただ一方で、当事者の保護をしなければいけないということがあるので、そういった様々な課題を社会全体で共有しにくい部分があると思います。
議会で議論するにしても、なかなか当事者の状況が見えてきづらい部分があるかと思います。

ただ、児童虐待の問題もそうですけれども、命の危険があるときに救うということだけではなくて、救われた後にその人が自分らしい生活をどう取り戻していくのかということも含めて、継続的な支援が必要だと思います。長期にわたる支援をどのように行うのかということに私たちの関心も移していかなければならないのではないかと思っています。

施設職員や相談員とか、そういった方々での検討や意見交換の場はあるということですけれども、個別の支援のことだけではなくて、DVの問題全体にわたる課題を現場の声から吸い上げて検証し、また議会も含めて多くの社会の方々にわかるような形で報告をまとめていくという、実態調査も必要なのではないかと思うのですけれども、お考えをお聞かせください。

課長
練馬区は平成21年3月に配偶者暴力防止および被害者支援基本計画を作っています。その計画を作る前に、保健相談所、男女共同参画センター、福祉事務所等の職員からいろいろ聞き取りをして、その中で「今こういう課題がある」ということ、また「対象者はこのくらいいる」ということで、基本計画を立てました。またそれにあわせて窓口の職員のための職員ハンドブック等も渡して対応しています。
個別のケースについては、日頃から仕事の中で保健相談所と男女共同参画センターの専門相談員が連携するといった形で行っています。

かとうぎ桜子
計画を作る際に様々取り組みをされたということですが、計画を作ったあとにどのように状況が変わってくるのか。制度として課題が残されているものもたくさんあると思いますので、ぜひ、今後の検証も検討していただければと思います。
それにあたっては、国で今、DV対策について地方の取り組みを支援する交付金が創設されたと聞いていますので、こういったものの活用も含めて、さらにDVに対する支援を充実させていっていただきたいと思います。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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