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議会最終日、補正予算の反対討論

ご報告が遅くなりましたが、14日(金)で議会の定例会が終了しました。

議会の最終日は、その定例会に出された議案のうち、賛否がわかれた案件について討論がおこなわれます。

私は、補正予算に対する反対討論をしました。

今回の補正予算は、こちらの区のHPから、PDF形式で概要版を見ることができます。

当初予算を審議する定例会は、今年の3月11日まで開かれていました。つまり、当初予算は震災前に作られたものであり、震災の影響に対する対応策は今回の補正予算に初めて入れられるものです。

ですので、他の自治体では積極的な放射線対策などを入れていますが、練馬区はあまり目立ったとりくみがされていません。

討論では、そうした課題を指摘しました。

以下、討論の内容です。

--------------
生活者ネット・市民の声・ふくしフォーラムを代表して、議案第74号平成23年度(2011年度)練馬区一般会計補正予算に反対の立場から討論をします。

今年度の当初予算は3月11日の震災前に編成・審査されたものでした。今回は震災をふまえた初めての補正予算です。

3月11日の震災とそれによる被害は、私たちの初めて経験する大きなものであり、今まであたりまえのように受け止められてきた社会のあり方・生き方を見直さなければならないと、改めて考えさせられるものでした。

東京にいる私たちも、東北の被災地にいる人たちのために何ができるか今後も継続的に考える必要がありますし、福島第一原発の事故による放射線の被害は、特にお子さんのいる区民の方に大きな不安を与えています。

また、東京のような電力消費量の大きな都心部にいる私たちの生活を支えるために、地方に原発がつくられ、今回のような事故によって住み慣れた地域で生きる権利を奪われる人が出てしまったことは、私たち自身が自分の問題として捉え、ひとりひとりが生活の中のエネルギーの使い方を見直す必要があることを改めて考えさせられました。


区は、これだけ大きな社会のあり方の転換をせまった震災を踏まえた補正予算を作るべきでしたが、対応が十分であるとはいえません。

まず、区は放射線量の測定について、プールの水中の測定、12ヶ所の空間線量測定、保育園等の簡易測定を進めていますが、いま、多くの区民のみなさんが不安に感じているのは子どもが口にする食材の安全です。杉並区では給食の食材の測定をする機器の購入を補正予算に入れたと伺っていますし、他の近隣区でも測定を予定している自治体が増えてきています。
練馬区は出荷された食材は安全との立場で、食材の測定には消極的ですが、牛肉からセシウムが検出された例もあり、今後どのような形で放射性物質の影響が及ぶかも未知である状況の中では、区民に身近な自治体として、区民の不安に寄り添う姿勢を示すべきです。

都内でも高い放射線量が測定される例も見られるため、区内の測定箇所をより充実させる必要もありますし、モニタリングポストの設置も早急に検討すべきです。

被災地への支援については、職員派遣など被災地に対する長期的視点に立った支援が必要ですが、それだけではなく、練馬区内に住むことになった避難者へのきめ細かな対応をもっと充実させるべきです。今、区は避難者登録をした人に対して区からのお知らせを郵送し、またご相談があるときには区役所等で受けているということですが、区として受け身の姿勢ではなく、アウトリーチをすることも必要です。
社会福祉協議会が孤立予防の事業を始めたと伺いましたが、区が把握している避難者と社会福祉協議会がつながるまでには個人情報の課題があります。かといって郵送で事業のご案内をするだけでは本当に困っている人の目には届かない可能性もあり、十分ではありません。慣れない土地での生活でお困りの方を見逃すことがないよう、まず区の職員が訪問する、あるいは区から社会福祉協議会にアウトリーチを委託するなどの形で個人情報の問題をクリアする方法を検討し、積極的な支援を進めるべきです。

震災に関連する施策・事業の他にも、区民とともに区政を進めるためには課題が多くあります。

日大練馬光が丘病院はこの間の経過を7月中旬まで明らかにしなかったこと、また、いまだ公表されている資料は十分でなく、区民への説明会が開かれていないことは問題であると考えます。これまでの日大との交渉の経過と後継の医療機関の選定経過についても早急に詳細な情報公開をして、区民の皆さんとともに地域医療を築く土壌をつくるべきです。

練馬駅北口区有地は、民間の事業者任せでその内容を決めるやり方は、区の責任のあり方として問題があります。この土地は50年間の定期借地権方式ですが、30年の契約を途中で破った日大を見ても、施設を整備・管理する事業者の撤退や施設内に入るという病院が撤退するようなことが起きたらどうするのかなど、その安定性に疑問がありますし、今回の震災の状況を見ても、駅直近にある区有地はひろばとして整備し災害時の対応の拠点とすべきです。
ここがひろばとして整備されることは、ふだんの区民のつどう場を駅近くに作るということにもなり、工場のあった土地を地域の環境改善の観点から購入した経過から考えても、区の姿勢として評価されるものになるはずです。

以上、述べましたような点から、震災以降に特に見えてきた様々な課題や区民の不安に応えていない今回の補正予算に反対を表明し、討論とします。

※かとうぎ桜子のHPはこちら

2件のコメント

[C399] 不思議な区ですよね…。

「練馬区は出荷された食材は安全との立場で」←典型的な責任転嫁の思考です。
  • 2011-10-25
  • 投稿者 : レイジー
  • URL
  • 編集

[C402] Re: 不思議な区ですよね…。

レイジーさん
> 「練馬区は出荷された食材は安全との立場で」←典型的な責任転嫁の思考です。
ほんとですよね。よくもそんな対応ができるもんだと思います。
  • 2011-10-26
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
  • URL
  • 編集

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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