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自殺予防対策について(予算質問⑤)

(かとうぎ桜子)
自殺予防対策費について伺います。
この予算書にはゲートキーパー研修が記載されていますけれど、ゲートキーパーの研修の最近の状況と、そのほかの自殺に関しての相談体制なども含めて、区として取り組んでいる自殺対策についてまずはお聞かせください。

(保健予防課長) 
まずゲートキーパーですが、地域や職場において自殺のサインに気づき、見守り、必要に応じて専門相談機関につなぐなどの役割を期待されている方です。
平成19年からゲートキーパーの養成をやっていまして、毎年200人前後、現在では1000人弱の方が講習を受けていただいた状況です。
もう数年たっていますので、例えば今年は2回目に受けられる方などを対象に、もう少し実際的なロールプレーであるとか、実際の相談に乗るような勉強を始めたという状況でございます。

もう1点、練馬区における自殺対策です。練馬区の自殺対策、3本柱です。
一つは、自殺予防についての普及啓発およびキャンペーンということで、これは全国的ですが、この3月が自殺予防の月間になっておりますので、さまざまなポスターですとか、アトリウムでの啓発をさせていただいたりをしています。それともう1点がご質問のゲートキーパーの養成。さらに心の健康づくりとうつ病の予防ということで、これは実際には6保健相談所における精神保健相談などの取り組みを通じて、自殺予防について練馬区として対策をとっています。

(かとうぎ桜子) 
わかりました。先日、今年の2月13日に人権トークということで、練馬公民館でライフリンクの清水康之さんによる自殺問題の講演がありまして、私も参加いたしました。
そこで清水さんがおっしゃっていた内容として、自殺に至るまでにはさまざまな複合的な問題が重なっていることが多いということ。だれにでも起こり得る仕事のトラブルであるとか、借金の問題、健康の問題、そういったことに伴って家族関係や人間関係の問題、こういったものがいくつか重なることによって自殺が起きるという可能性が高いということとか、あと「その地域によって自殺をされる年齢、性別、職業などに特性があるので、それぞれの地域に合わせた相談体制が必要である」というお話をいただきました。

今、内閣府が市区町村別の自殺者数の統計を出しておりますので、私もそれを見て自分なりに分析をしてみました。
昨年2011年の練馬区の自殺者が141人で、年代が一般的に言われるように4、50代が多くて41%と。それ以外に20代や30代といった若い世代や、60代も多くて、20代、30代、60代の合計で約40%という。 20代から60代の方が比較的多いというのがわかりました。(※こちらにグラフを載せています。)

それから職業に関して言えば、勤め人であるという方が27.6%で、なかなか分類しがたい無職という方、学生、主婦、失業、年金受給などには当てはまらないその他の無職というのが一番多くて34%ということでした。その他ということなので、なかなか対策もとりにくいとは思うのですけれども、路上生活の方なども含むというのがこのその他の位置づけなようなので、継続的な貧困状態にある人も多いのかなということも想像できるところです。(※グラフはこちら

そういった内容を考えてみると、働いている方々に対するケアをどうやって行っていくかということと、それから継続的な貧困状態にある方へのケアが必要ではないかと思いますけれども、こういった区としてはこのような統計、今、私は去年のことを申し上げましたが、それ以外も含めて統計の結果を受けてどのようにお考えになっているかをお聞かせください。

(保健予防課長)
実際国が自殺対策に力を入れ始めまして、この2、3年になってやっと職業別でありますとか、年齢別の統計があらわれるようになってまいりました。
最初に21年に統計があらわれたときは、練馬区においては実は専業主婦が飛び抜けて多いのではないかという報道がなされたことがありました。
それを受けて、心と命のハンドブックなどにはわざわざ女性のうつ対策ということで、女性特有の、例えば産後でありますとか、子育て中のストレス問題などを通じた対策をとったこともございました。
ただ、年によって、やはり練馬区ぐらいの数ですとばらつきが出るのです。幸いなことにその後は逆に専業主婦は少なくなっていたりとか、それから働く方々も多いとき、多くないときがあったりします。それに合わせて、例えばゲートキーパー研修のときには商工会を通じて聴講を呼びかけたりとか、そういう形をさせていただきました。 
さらに、自殺対策ということでしたら、どうしても私ども、保健医療、精神医療だけでは解決するものではございませんで、さまざまな庁内の各関係課、あるいは消防ですとか、警察の方も入ったような会を年に1回行っています。精神保健福祉連絡会と称しますが、その中でもメーンテーマを自殺予防にすることで、練馬区における自殺の特徴でありますとか、どういう対策をしていくか今後検討していくなど、さらに進めてまいりたいと思います。

(かとうぎ桜子) 
本当にさまざまな課題が重なって起きるということや、また年によっていろいろな課題が見えてくるということもありますので、連携を図りながら対策を進めていただきたいと思います。
相談しやすい体制ということを考えると、保健相談所での相談を受けるというお話もありましたが、駅の近くの施設でときおり行うとか、それから夜間の時間帯に行うとか、そういったさまざまな工夫も考えていただきたいと思います。ひとまずは、練馬区が現在起きている自殺の状況についてしっかり分析、対応方法の検証をしていただければと思います。

それと、足立区がさまざまな自殺に対する取り組みをしているということで、ホームページ上でもかなり詳しくわかりやすい形で、その足立区の統計の報告とか、相談会の日程を示したり、またゲートキーパーというのはどういうものであるかとか、家族会の活動の周知とか、そういった点も充実させています。
ぜひ練馬区としてもホームページをさらに充実させていただきたいということ。あとNPOで「いのちと暮らしの相談ナビ」というホームページをつくっていまして、困っている問題とか相談に行きたい時間帯、場所などを自分で選ぶと。そこで自分が一番相談しに行きやすい場所が検索できるという仕組みをつくっているホームページなどもありますので、こういったところを区のホームページからも見にいけるようなリンクをはるなどの工夫もしていただきたい。ホームページの啓発をさらに充実させていただきたいと思いますけれども、この点についてお考えをお聞かせください。

(保健予防課長) 
自殺対策については、2年前から独自のホームページをつくりまして、さまざまなリンクがはれるようにしております。委員ご指摘の足立区でございますが、足立区の特徴としまして、人口は練馬区よりも少ないにもかかわらず自殺者が多いとか、非常に自殺対策に熱心に取り組んでいる区かと私も存じております。
さまざまな民間団体でありますとか、新しい状況をホームページに新しく盛り込んでいくなど、今後も自殺対策を進めてまいりたいと存じます。

(かとうぎ桜子) 
ぜひよろしくお願いします。

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「いのちと暮らしの相談ナビ」のHPのリンクは早速載せたようです。
でも、やはり足立区のHPと見比べると、練馬区のはまだ見にくいんですよね・・・。皆さんもぜひ見比べてみてください。練馬区のHPにはまだまだ工夫の余地があると思います。
せっかくリンクした相談ナビも、練馬区のHPだけ見ると何のことだか分からないですものね・・・。
ぜひ、さらなる改善を求めたいところです。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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