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生活保護を受けている人への支援(予算質問⑥)

今までブログでも何度かにわたって特集した貧困問題ですが、予算委員会では特に子どもへの支援と、つながりが切れてしまいがちな大人への支援について、質問をしました。

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(かとうぎ桜子)
子どもの健全育成支援事業について伺います。これは生活保護の世帯のお子さんへの支援事業と伺っていますけれども、どのような成果があるのかをお聞かせください。

(練馬総合福祉事務所長) 
今の事業についてですが、平成22年度から開始したものでして、2年間のモデル期間を経てきているものです。
貧困の連鎖を断ち切るということを目的として、子どもたちに対する効果的な支援を模索してきているところです。
まず、貧困の世帯ということで、なかなか経済的な視点をなかなか持ちづらいという状況もあり、まず家庭に入って関係性をつくる、ここから始めます。
それで外出することを促したり、楽しいイベントや勉強会などにも参加するような取り組みを行ってきています。現在、小中学生を中心として、22年度には70名弱、今年度はこれまでにも90名弱ということで、事業への参加があったところです。

親との関係形成、学校などとの関係機関との連携、こういったような事例でございますが、概ね70%ぐらいの割合で事業が進捗しているというところです。

(かとうぎ桜子) 
生活保護の世帯のお子さんが、社会とのつながりを持っていく支援をするという意義があるかと思いますけれど、これまでの取り組みを踏まえて、今後、どのような対応をされていくのかお聞かせください。

(練馬総合福祉事務所長) 
これまでの2年間、今申し上げた成果は着々と進んできていると考えています。
今後、2年間で獲得した個別支援の関係性を生かして、グループ化ということでの支援というふうにも進めたいと考えております。
また、関係機関との連携の中で、段階的に社会とのつながりということを強めてまいりたい、このように考えています。
今回の予算の中でも増額ということでお願いしているところです。

(かとうぎ桜子) 
ぜひ対応を充実させていっていただきたいと思います。

関連する内容でもありますけれども、就労サポート事業について伺いたいと思います。
これは生活保護の世帯の大人の方に対する支援ということで、今までなかなか対応できなかった人への働きかけということ。寄り添いを専門職がしていき、ケースワーカーのスキルアップにもつなげていくというお話が先ほど他の会派の質疑でもありました。
子どもの健全育成事業もそうですが、生活保護の世帯の方の経済的な自立というところだけではなくて、「社会的つながりを持っていく」という視点からの「自立」もすごく重要なところだと思います。

今まで、例えば、障害があるけれどもそれが理解されずに周りとの関係を築けなかったとか、障害が見つかっていないとか、一生懸命仕事をしようとしても、なかなかうまくいかない、蔑まれてしまう、そういった体験を繰り返す中で社会とのつながりが切れてしまっているという方もいらっしゃるかと思います。
そういう意味では、先はどの事業と同様に自立支援をしっかり図っていただきたいと思います。

この事業をこれから始めて、見えてくる実態であるとか、課題をしっかり分析して検証し、社会の理解を広げていただきたいと思いますけれども、どのようなお考えで取り組まれるのかをお聞かせください、        

(練馬総合福祉事務所長) 
私ども、生活保護の運営という中では、自立という概念が経済的自立ということにとどまりませんで、その前提とも言える社会的な自立、それから日常生活の自立ということも大切な達成目標と認識しています。
現在、子どもの健全育成事業や就労サポート事業、これ以外にも精神的なものも含めて、全部での自立支援プログラムを用意して運営しているところでございます。
課題の解決、それから取り組み、こういうものを通じて人のつながり、再生の広がりというものを期待しているところです。

(かとうぎ桜子) 
さまざまな生活保護の世帯の方の課題に合わせた取り組みを進めていっていただきたいと思いますけれども、ただ一方で、やはり生活保護は基本的にはケースワーカーの方が対応をするという基本があるかと思います。
適正な配置と対応、またケースワーカーの質の向上というところもあわせて必要ですし、現状ケースの数がとても多いというのは、やはり大きな課題であると思います。今お話しした就労サポート事業などの結果を踏まえて、ケースワーカーとしての適切な対応をつくっていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしようか。

(練馬総合福祉事務所長) 
地区担当、いわゆるケースワーカーの質の向上、それから組織としての課題解決能力、これの向上については大きな課題と考えています。現在もさまざまな非常勤職員の配置、委託の手法等をとる中で、そういうことも図っていく。
また今後、年代が重なっていく中で、再任用職員の活用、研修等々、日ごろの中でのスキルアップという仕組みも踏まえてやっていきたいと考えています。

(かとうぎ桜子)
ぜひ、生活保護を利用する方々の課題の把握とともに、対応する側の課題というものも整理して改善させていっていただきたいと思います。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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