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NPOの勉強会と福玉バッグ
昨晩は、NPOなどに関わっている比較的若い世代の方々が集まった勉強会に呼ばれて行ってきました。
スピーカーは私を含めて3人。かつてNPOで働いた経験があり、今はNPOをやめて別の仕事をしている人が、NPOではどんなことをしていて、NPOについてどんな課題があると考えているかを話すという会でした。
私が働いていたNPOは、路上生活を経験してきた人のことも偏見なく受け入れることのできるデイサービスでした。そういう点に共感をして就職したのですが、私が就職した頃には開設当時の「熱い思い」がずいぶん薄まってしまっていて、むしろいかにして赤字状態をなくすか、安定させるかということが中心になり、発想が後ろ向きになりがちでした。
介護保険からの収入のあるデイサービス事業でいかに経営を安定させるかということが毎日の愚痴のネタでした。
私は、それならばヘルパーの事業を始めるとか、介護保険事業とは別の収益のあがる事業を考えるとか工夫をすることと、せっかくNPOなのだからお金のことばかりじゃなくて高齢者の生活全般を考えられるようなとりくみもすべきなのではという提案をしたのですが、できない理由を言われることばかりだったので、改善させることはあきらめて退職して議員を目指しました。
そんな体験談をお話しした後、参加者と意見交換をしました。
経営を安定させて継続して運営するということだけに重きを置くのならばNPOである必要はなく、その事業の特性に応じて株式会社や社団法人を作るという選択肢もあるだろう、という意見も出ました。
NPOは、「この課題を解決したい!」という思いがあることが大前提であり、それを実現するためにいかにして持続可能な組織作りをするかという両輪のバランスが必要だろう、ということです。
興味深いなと思ったのは、「思い」と「持続可能な体制作り」のバランスは、いろんな分野で共通しての課題であるということです。
議員も同じだと思います。
「これを実現したい」という思いをもって議員になった人も、さらに活動を継続するためには選挙を経てまた当選する必要があります。
でも議員が当選するために、できるだけ簡単に多くの人の支持を得るために「思い」よりも「一見したわかりやすさ」を追い求めるようになってしまえば本末転倒になります。
また、昨日参加した方のお話の中では、環境や健康に配慮した商品を販売するようなお店であっても、お客さんがより便利にその品物を買えるようにするためには販売員を大幅に増やさなければならず、そうなると販売員ひとりひとりが本来そのお店がもっていたはずの「環境を大切にする」などの理念を必ずしも共有できないままになりがちであるという話もありました。
より多くの人に知ってもらい、継続的な活動につなげながら、しかも設立当初の思いを持ち続けるということが、いろいろな社会活動における課題だなあということを改めて思いました。
終了後に懇親会をしましたが、私は誕生日が近かったのでお祝いをしてもらいました。

左手に持っているのは「福玉バッグ」というもので、福島県双葉町から埼玉県加須市に避難をしてきた人たちが新聞で作ったバッグだそうです。

福玉バッグができた経緯について、詳しいことはこちらに載っていました。
中には、埼玉県内の障害者の作業所が作った、いろいろなクッキーが入っています。
スピーカーは私を含めて3人。かつてNPOで働いた経験があり、今はNPOをやめて別の仕事をしている人が、NPOではどんなことをしていて、NPOについてどんな課題があると考えているかを話すという会でした。
私が働いていたNPOは、路上生活を経験してきた人のことも偏見なく受け入れることのできるデイサービスでした。そういう点に共感をして就職したのですが、私が就職した頃には開設当時の「熱い思い」がずいぶん薄まってしまっていて、むしろいかにして赤字状態をなくすか、安定させるかということが中心になり、発想が後ろ向きになりがちでした。
介護保険からの収入のあるデイサービス事業でいかに経営を安定させるかということが毎日の愚痴のネタでした。
私は、それならばヘルパーの事業を始めるとか、介護保険事業とは別の収益のあがる事業を考えるとか工夫をすることと、せっかくNPOなのだからお金のことばかりじゃなくて高齢者の生活全般を考えられるようなとりくみもすべきなのではという提案をしたのですが、できない理由を言われることばかりだったので、改善させることはあきらめて退職して議員を目指しました。
そんな体験談をお話しした後、参加者と意見交換をしました。
経営を安定させて継続して運営するということだけに重きを置くのならばNPOである必要はなく、その事業の特性に応じて株式会社や社団法人を作るという選択肢もあるだろう、という意見も出ました。
NPOは、「この課題を解決したい!」という思いがあることが大前提であり、それを実現するためにいかにして持続可能な組織作りをするかという両輪のバランスが必要だろう、ということです。
興味深いなと思ったのは、「思い」と「持続可能な体制作り」のバランスは、いろんな分野で共通しての課題であるということです。
議員も同じだと思います。
「これを実現したい」という思いをもって議員になった人も、さらに活動を継続するためには選挙を経てまた当選する必要があります。
でも議員が当選するために、できるだけ簡単に多くの人の支持を得るために「思い」よりも「一見したわかりやすさ」を追い求めるようになってしまえば本末転倒になります。
また、昨日参加した方のお話の中では、環境や健康に配慮した商品を販売するようなお店であっても、お客さんがより便利にその品物を買えるようにするためには販売員を大幅に増やさなければならず、そうなると販売員ひとりひとりが本来そのお店がもっていたはずの「環境を大切にする」などの理念を必ずしも共有できないままになりがちであるという話もありました。
より多くの人に知ってもらい、継続的な活動につなげながら、しかも設立当初の思いを持ち続けるということが、いろいろな社会活動における課題だなあということを改めて思いました。
終了後に懇親会をしましたが、私は誕生日が近かったのでお祝いをしてもらいました。

左手に持っているのは「福玉バッグ」というもので、福島県双葉町から埼玉県加須市に避難をしてきた人たちが新聞で作ったバッグだそうです。

福玉バッグができた経緯について、詳しいことはこちらに載っていました。
中には、埼玉県内の障害者の作業所が作った、いろいろなクッキーが入っています。

- 2012-04-12
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