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私の病気体験談⑦ 入院2日目(3月15日)手術の日
病院では、朝は6時起床、8時に朝食が出ますが、この日は手術なので、飲み食いができません。お水も飲めないというのはなかなか辛いもの。口をゆすいでごまかして過ごしました。
朝からすでに、手術のための服を着て待っています。ガウンのようなものです。
8時前に研修医の人が来て、点滴をさしていきました。一日食事がとれないので、栄養と水分を補給するためのようです。
私の手術は開腹はせず、膣から器具を入れてレーザーのメスで切除するというものなので、体への負担も少ないようですが、それでも万一のときのためにと家族が呼ばれて、手術にあたっての説明を受けます。
昼前に父がやってきて、お医者さんの説明を聞きました。
レーザーの手術というのは、血も出ずにピッと切れるので、縫う必要もなく、その場では出血もしない。でも、治る途中に出血する可能性がある・・・といった話を聞きます。
説明のあとはひたすら呼ばれるのを待ちます。手術室の空き具合によって手術となるので、時間はぎりぎりにならないと分かりません。
午後4時前に看護師さんがやってきて、「4時10分になったら手術室へ移動しましょう」と言われました。
時間になると看護師さんと一緒に、点滴をひきずりながら歩いて手術室前まで移動します。
頭に使い捨ての帽子のようなものをかぶって、髪をしまって、待っていると、ストレッチャーがやってきました。ここに横になり、ここから先は横になったままで手術をする部屋まで運ばれていきます。
横になっていると、天井と壁しか見えませんが、運ばれる側ってこんな感じなのか、と思いました。車椅子を押すことはあっても、押される側に立つことは今までありませんでしたから・・・(体験としてやってみることはあったとしても、それは「ためしの体験」であって「実体験」ではありませんから。)
「手術の部屋に入る時には、頭のほうから入りますからね」と、押している人が声をかけてくれます。これからどういう動きをするのか、声をかけてくれることはとても安心感につながるということをしみじみ思いました。
手術の部屋に入ってストレッチャーが定位置に固定されると、2,3人の人が近づいてきて、血圧の機械、心電図の機械、そして足には、マッサージの機械(今後しばらく動かなくなるため、血栓を予防するためだと思う)をつけていきます。血圧の機械は、定期的に作動して、継続的に測定ができるもののようです。定期的に腕に圧がかかります。「何度も締まるから、痛いかもしれないけれど、だんだん慣れてきますからね」と教えてもらいました。
そうそう、私の手足には猫にひっかかれたひどい傷がたくさんあるから、それをスタッフの人たちに伝えておかなければ、手術中に「いったいこの人はなんでこんなに傷だらけなんだ」と心配されるのではないか、と思うのですが、緊張してそれを伝えられません(^^;
「これから、点滴に麻酔を入れていきます。腕が痛くなると思いますが、それは麻酔のせいなので、大丈夫ですよ」と声をかけられました。
なるほど、たしかに腕が痛くなってきました。まるで、強くつねられたような痛みが腕を襲います。いってってー!!と腕を抱えたい気分になっていると、「これからだんだん眠くなりますからね」との声。
眠くなるって言ったって、腕はこんなに痛いし、さっき手術の順番を待っている間に居眠りしちゃったから全然眠くないし、薬を入れたからってそんなにすぐ眠るもんか・・・と考えている数秒の間に意識がなくなって眠っていました。麻酔、おそるべし。
次の瞬間には「終わりましたよ」と肩をとんとん叩かれていました。
口にはいつの間にか人工呼吸器が差し込まれていました。もごもごしながら「あれ!いつの間に!!」と叫びました。
麻酔から覚めた直後はなんだか酔っぱらったような感じになっていて、「実は私の手は猫にやられて傷だらけでー!」など、べらべらしゃべっていた記憶があります。
それでも若干、朦朧とした状態でストレッチャーで病室に運ばれました。
ベッドでは枕はせずに横になります。
腕には点滴、尿は管で外に出されるようになっていて、足には血栓予防のマッサージがついたままです。口にはマスク型の酸素吸入のための機械もはめられています。身動きが取れません
そのとき、時間は5時20分。先ほど病室から移動をはじめて1時間弱ですべてが終了したようです。
父は、帰ってきた私を見て、「やれやれ終わった、お腹すいたから帰る」と帰っていきました。
それにしても、いろんな管をつけて仰向けになり天井を見て寝ているだけというのは、体が痛くなるものです。
看護師さんが来てくれたときに、「どのくらい動いていいですか?」と確認。「ベッドの上でゴロゴロ転がるのは大丈夫ですよ」と許可をもらいました。
管がついているので、思いっきり寝返りはうてません。そろそろと横向きになります。
私が介護の仕事をしている時に、病気で寝たきりの状態になっている人を定期的に寝返りを打たせることをやっていましたが(体位交換といいます)、いやほんとに、自らの意思で自由に寝返りを打つことができないと背中がバリバリになるということが分かりました。
それから、トイレに行かなくても尿が排泄できるように、管が入れられているのですが、膀胱に管を入れているせいか、なんかずっと「トイレに行って出してしまいたい」という感覚があって、嫌でした。
しばらくゴロゴロ体位を変えていましたが、それもだんだん飽きてきて、点滴を眺めて1時間ほどすごします。
次に看護師さんが来たときに、「あのう、テレビとか本とかはダメですか?」とおそるおそる聞いてみました。
すると看護師さんはにっこり、「いいですよ。21時になったら酸素のマスクも外しますし、22時からはお水も飲めますよ」。
その答えに思わず「えへ!」と言ってしまいます。水飲んでテレビ見て本読むなんていうことが、こんなに嬉しいとは思いませんでした。
21時に酸素マスクを外して口のまわりはすっきり。
就寝時間で、病室は暗くなります。うつらうつらしていたら、22時過ぎに看護師さんがやってきて、お茶を飲ませてくれました。1日ぶりに飲むお茶は、おいしかった!
朝からすでに、手術のための服を着て待っています。ガウンのようなものです。
8時前に研修医の人が来て、点滴をさしていきました。一日食事がとれないので、栄養と水分を補給するためのようです。
私の手術は開腹はせず、膣から器具を入れてレーザーのメスで切除するというものなので、体への負担も少ないようですが、それでも万一のときのためにと家族が呼ばれて、手術にあたっての説明を受けます。
昼前に父がやってきて、お医者さんの説明を聞きました。
レーザーの手術というのは、血も出ずにピッと切れるので、縫う必要もなく、その場では出血もしない。でも、治る途中に出血する可能性がある・・・といった話を聞きます。
説明のあとはひたすら呼ばれるのを待ちます。手術室の空き具合によって手術となるので、時間はぎりぎりにならないと分かりません。
午後4時前に看護師さんがやってきて、「4時10分になったら手術室へ移動しましょう」と言われました。
時間になると看護師さんと一緒に、点滴をひきずりながら歩いて手術室前まで移動します。
頭に使い捨ての帽子のようなものをかぶって、髪をしまって、待っていると、ストレッチャーがやってきました。ここに横になり、ここから先は横になったままで手術をする部屋まで運ばれていきます。
横になっていると、天井と壁しか見えませんが、運ばれる側ってこんな感じなのか、と思いました。車椅子を押すことはあっても、押される側に立つことは今までありませんでしたから・・・(体験としてやってみることはあったとしても、それは「ためしの体験」であって「実体験」ではありませんから。)
「手術の部屋に入る時には、頭のほうから入りますからね」と、押している人が声をかけてくれます。これからどういう動きをするのか、声をかけてくれることはとても安心感につながるということをしみじみ思いました。
手術の部屋に入ってストレッチャーが定位置に固定されると、2,3人の人が近づいてきて、血圧の機械、心電図の機械、そして足には、マッサージの機械(今後しばらく動かなくなるため、血栓を予防するためだと思う)をつけていきます。血圧の機械は、定期的に作動して、継続的に測定ができるもののようです。定期的に腕に圧がかかります。「何度も締まるから、痛いかもしれないけれど、だんだん慣れてきますからね」と教えてもらいました。
そうそう、私の手足には猫にひっかかれたひどい傷がたくさんあるから、それをスタッフの人たちに伝えておかなければ、手術中に「いったいこの人はなんでこんなに傷だらけなんだ」と心配されるのではないか、と思うのですが、緊張してそれを伝えられません(^^;
「これから、点滴に麻酔を入れていきます。腕が痛くなると思いますが、それは麻酔のせいなので、大丈夫ですよ」と声をかけられました。
なるほど、たしかに腕が痛くなってきました。まるで、強くつねられたような痛みが腕を襲います。いってってー!!と腕を抱えたい気分になっていると、「これからだんだん眠くなりますからね」との声。
眠くなるって言ったって、腕はこんなに痛いし、さっき手術の順番を待っている間に居眠りしちゃったから全然眠くないし、薬を入れたからってそんなにすぐ眠るもんか・・・と考えている数秒の間に意識がなくなって眠っていました。麻酔、おそるべし。
次の瞬間には「終わりましたよ」と肩をとんとん叩かれていました。
口にはいつの間にか人工呼吸器が差し込まれていました。もごもごしながら「あれ!いつの間に!!」と叫びました。
麻酔から覚めた直後はなんだか酔っぱらったような感じになっていて、「実は私の手は猫にやられて傷だらけでー!」など、べらべらしゃべっていた記憶があります。
それでも若干、朦朧とした状態でストレッチャーで病室に運ばれました。
ベッドでは枕はせずに横になります。
腕には点滴、尿は管で外に出されるようになっていて、足には血栓予防のマッサージがついたままです。口にはマスク型の酸素吸入のための機械もはめられています。身動きが取れません

そのとき、時間は5時20分。先ほど病室から移動をはじめて1時間弱ですべてが終了したようです。
父は、帰ってきた私を見て、「やれやれ終わった、お腹すいたから帰る」と帰っていきました。
それにしても、いろんな管をつけて仰向けになり天井を見て寝ているだけというのは、体が痛くなるものです。
看護師さんが来てくれたときに、「どのくらい動いていいですか?」と確認。「ベッドの上でゴロゴロ転がるのは大丈夫ですよ」と許可をもらいました。
管がついているので、思いっきり寝返りはうてません。そろそろと横向きになります。
私が介護の仕事をしている時に、病気で寝たきりの状態になっている人を定期的に寝返りを打たせることをやっていましたが(体位交換といいます)、いやほんとに、自らの意思で自由に寝返りを打つことができないと背中がバリバリになるということが分かりました。
それから、トイレに行かなくても尿が排泄できるように、管が入れられているのですが、膀胱に管を入れているせいか、なんかずっと「トイレに行って出してしまいたい」という感覚があって、嫌でした。
しばらくゴロゴロ体位を変えていましたが、それもだんだん飽きてきて、点滴を眺めて1時間ほどすごします。
次に看護師さんが来たときに、「あのう、テレビとか本とかはダメですか?」とおそるおそる聞いてみました。
すると看護師さんはにっこり、「いいですよ。21時になったら酸素のマスクも外しますし、22時からはお水も飲めますよ」。
その答えに思わず「えへ!」と言ってしまいます。水飲んでテレビ見て本読むなんていうことが、こんなに嬉しいとは思いませんでした。
21時に酸素マスクを外して口のまわりはすっきり。
就寝時間で、病室は暗くなります。うつらうつらしていたら、22時過ぎに看護師さんがやってきて、お茶を飲ませてくれました。1日ぶりに飲むお茶は、おいしかった!
- 2012-04-22
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