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DVの問題に取り組んでいる知り合いに、「性暴力や性的搾取の問題について偏見が起きないように伝えていくのって難しい」という話をしたら、外国で作られている、とても良い動画を紹介してくださいました。

こちらからご覧ください。

女の子への教育の支援をしている活動のようですが、なぜ女子への支援が必要なのかをとても素敵な動画にまとめています。

あえて言葉にすることは少ないけれど、性暴力や性的搾取の危険性は、すべての女性にとって身近な問題ではないでしょうか。
混んだ電車で継続的に通学・通勤したことのある女性ならばほとんどが痴漢の被害の経験を持っているのではないかと思いますし、成長とともに性的な好奇の目にさらされる不快感を味わったことのある女性も多いのではないかと思います。

私は中学生の時から電車で通学していましたが、中学の頃がもっともたくさん痴漢の被害にあいました。
警察の人に相談したら、なんと「スカートを短くしているとか、刺激的な服を着ないことだ」と、まるで被害に遭う方が悪いような言い方をされてびっくりしました。

ちなみに私が中学時代に痴漢にあったときは、制服を着ていて、スカートの丈も膝くらいで長かったのです。

つまり、どんな服を着ているかというように被害者側に責任があるのではなくて、抵抗できなさそうな人を狙ってくるという加害者側の卑劣な考えによって起こっているのが痴漢という性犯罪であるということです。


そういった、性犯罪・性的搾取から逃れて女性が健全に生きるために必要なことは、「自分の身体は自分のものだから、自分の意に反して他人に触られることは嫌だと言って良いのだ」と知ることができる教育を受けること。そしてその時々の成長にあわせた形で親など周りの大人から守られること。


でももしそうした環境が「貧困」によって奪われるとしたら・・・というのが、ご紹介した動画の内容です。

12歳をすぎると、女の子は「女性」として好奇の目で見られる。
その中に放り込まれた女の子は、10代のうちに望まない妊娠にいたるかもしれない。
子どもを産んで生きていくすべが見つからなくなれば、自分の体を売るしかなくなるかもしれない。
そうすると、HIVなど健康を奪われる事態にさらされるかもしれない。

こうした事態を避け、女の子を魔の手から守るために、女の子が教育を受けられる環境を作り、定期的に婦人科検診を受けて自分の体を知ること、自分自身で職を持って生計を立てていくこと、年齢や環境など準備が整ったときに子どもを産むことができるようにしていくことが大事である。そうすれば、その子も、その孫も、同じように守られた環境で幸福な人生を歩めるようになるから。

・・・これが、動画の趣旨です。

これは海外でのみ起こっている課題ではありません。
日本で、性産業で働く女性たちも、様々な困難を抱えてそこに至ったという人も多いと聞きます。
偏見で見るのではなく、正確に実態を伝え、啓発をし、社会が共通認識をもって事態を改善させていくために、日本でもこのような質の高いわかりやすい映像が作れたらいいのになと思います。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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