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施設見学で思い出したこと

区内視察で特養などの見学に行き、自分の原点を思い出しました。
私は高齢者のヘルパーを半年強、デイサービスで一年、保育園の短期アルバイトを一ヶ月、あとは難病の方のヘルパー(これは病気の方なので高齢者とは限りません)をやって計四年福祉の仕事をしていますが、やはり色々な活動を始めた原点は高齢者福祉だなと思い出しました。

ヘルパーをやってると、施設に行ったり他の職種の人とも話す機会もありますが、そんな中で高齢者の方に「今困ってることは?」と聞くと、多くの場合「こんなに良くしてもらってありがたい。何にも困ることはありません」とおっしゃる。今回の視察でもそうおっしゃった方がいた。

団塊の世代の方が介護を受ける時代が来たら、かなりはっきり意志を表明するんではないかと思うのですが、今の高齢者の世代の方はそうではないんだと思います。
だから、「ありがたい」と言ってくださるその言葉に、介護に携わる者は甘えてはいけないと考えながら仕事をしてきました。

介護というと、大手の介護会社や有料老人ホームの宣伝なんかで、介護職員と高齢者がさわやかに笑顔を見せてるイメージなんかがあって、デイサービスなどでは「利用者さんに笑顔で過ごしていただきたい」なんて言ったりしますが、ひねくれ者の私としては、笑顔だから幸せだなんて限らないじゃないかとも思っていました。

私自身は、腹が立ったり嫌いな人としゃべってる時も笑ってますし(笑)
逆に本当に安心した時はそんなにニッコニッコと笑ってはいないように思います。
感情は複雑なものだと思います。
お葬式では本当に近い身内よりもちょっとご無沙汰してた知人の方が激しく泣いてたりする。

目に見える表情と心の奥の感情は必ずしも一致するわけではないと思います。

では、人が幸せになるのはどんなときなのか。誰かが幸せになるために周りは何ができるのか。
表情で判断できないなら永遠の課題です。

この人との関わり方は本当にこれで良かったのかと、常に問うていかなければならないのが福祉の仕事ではないかと思っています。

議員になることは、人の幸せを探求するための手段であり、議員になることそのものが目的ではないとも思っています。

今日はこれから久々に福祉の仕事をするために、移動中に書いています。

手段と目的を混同しないために、初心を失わないために、これからも、支障のない範囲で福祉の仕事と勉強を続けたいと思います。

2件のコメント

[C57]

私も福祉には興味をもっていますが、今は全く他の仕事をしております。今後、高齢者の方が増えるにあたって当然、福祉に従事する方も増えなければならないと思いますが、仕事が給料のわりに業務がキツすぎたりする為か、すぐに辞めてしまう人も多いと聞きます。勿論、福祉という以上、ボランティア的な意識も必要なのかも知れませんが・・・。そこでお伺いしたいのですが、良い人材を確保するには、どのようにすればよいのでしょうか(以前に高齢者を虐待するニュースもありましたし)。他にも定年退職後の方を活用したり、学校教育の一環とする方法などもあるかと思いますが・・・。私の希望としては、地域コミュニティーの一つとして、あらゆる年代の方が関われる形態がとれればなぁ・・・と素人ながらに思います。今後、桜子さんは区議として関わられていく中で、問題点や改善する具体的な方法。勿論、進捗状況もお知らせいただければと思います。私もなんらかの形で関われたら・・・と考えてる人も私だけではないはず!私の認識に間違いなどあれば指摘してくださいね!(^o^;
  • 2007-05-26
  • 投稿者 : はち
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[C59] コメントありがとうございます

はちさん
いつもコメントありがとうございます。
私は、ずっと在宅の高齢者、障害者の仕事をしてきました。施設に行くこともありましたが、正直やっていけないだろうなという、ちょっと逃げのところがあると思います。
体力的にきついから、ということではなくて、精神的に辛そうだなと。一人ひとりに合わせて、その人の思いに耳を傾けるということではなく、いかに早くオムツを交換できるか、いかに早くシーツを敷けるか、時間のない中ではそういった技術的な部分が重視されてしまう悲しさを感じました。

人手不足等どんな事情があれ、どんなに辛かったとしても虐待は言語道断だと思います。介護疲れで家族が虐待に至ってしまうならばいざ知らず、専門家として関わっている者が虐待するというのは、質が低いとしかいえないと思います。
人手不足は人数の不足だけではなく、質の不足も深刻だと思います。

今の状態で私が在宅しかやらなかったのは逃げでしかないかもしれませんが、私が目指すべきと思うところは、誰もが在宅でいられる状態を作ることだと思っています。
ただ、昨日テレビで現状を聞いてびっくりしたのですが、最近は介護保険は家族がいるとヘルパーを使えないこともあるとか。介護保険始まった当初の理念が根底から崩れていてまったく意味がない状態になってるのかと腹が立っています。

人材確保のためにはお給料のこともありますね。私もヘルパーをやっていて、今まで年収200万円くらいでしたから、これが家族を養う状態になったらとんでもない、という感じです。

高齢者が安心して暮らせるために、在宅の充実、家族が「在宅では困る」という場合なども考えて在宅と施設の中間的になるようなグループホームのような施設を増やすこと、それと職員が安心していつまでも福祉の仕事を続けられるような環境づくりの両面が必要だと思います。

また、他の仕事をしている人がもっと気軽に関われるようなしくみもあるといいですよね。会社によっては、ボランティア活動をすることも仕事の組み立ての中に入ってるなんて話を聞いたこともありますが、イベント的にやるのではなくて日常的に関わりを持てると良いですよね。
会社の職員と施設の職員の「交換留学」みたいなのはどうなんだろう…全然具体的に考えてませんけど、もしできたら面白いだろうなと。最近、学校教師が一般企業に研修に行くっていうのがありますよね。そういうのを福祉でもできないのかなと。福祉の仕事しかしてない人って(私も含めて)ちょっと独特な雰囲気がありますから、一般社会を経験した方が良い気がしますし(^^;)、逆に会社で働く人たちも仕事として深く関われたら、もっと良くしていくために一緒に知恵を出し合う基礎になるのかなあ、など思いました。
  • 2007-05-27
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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