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「文化交流ひろば条例」の修正案

ご報告が遅くなりましたが・・・

区議会・第三回定例会で、賛否がわかれた議案については会派ごとの情報が区議会HPのこちらのページに載っています。

この中の第88号に「文化交流ひろば条例」という新しい条例を作る議案がありますが、私の会派ではこの条例を修正する案を出しました。

この議案は、光が丘で統廃合になった旧光が丘第五小学校の跡施設に「文化交流ひろば」というものを新しく作るというものです。

この施設を作るために、区は「文化芸術振興・多文化共生支援施設整備計画」というものを作っています。

詳しくはリンクから本文を見ていただければと思いますが、内容としては、

①文化芸術振興について
青少年を中心とする音楽活動などの文化活動は今、南大泉と春日町にある青少年館でおこなわれているが、さらに場の確保をして文化芸術の振興をする必要がある。
また、地域に伝わる民俗芸能を青少年に伝える場も必要である。

②多文化共生について
練馬区の外国人住民が地域で暮らすためには、区民同士が理解を深める場が必要である。具体的には、
・日本語を学習する場
・相互理解・国際交流を深める場
・情報提供・情報交換の場
といったものを作る必要がある。

ということが計画には書かれています。

外国人住民のニーズとしては、日本語を学ぶことだけではなくて偏見・差別をなくすこと、交流することが必要だと感じているという意識・意向調査の結果も出ています。


さて、今回の定例会でこの計画に基づいた具体的な施設の条例案が出てきたときに、二本柱の一つである「多文化共生」の文字が施設名と設置目的から消えてしまいました。

この議案は私が所属する区民生活委員会に付託されたので、委員会の場で私は、「なぜ施設名に【多文化共生】が無いのですか?」と質問したのですが、担当課長は「多文化共生という言葉はまだなじみが薄く、十分な説明をするには文字数も多くなってしまう。でも一方で十分な説明をせずに文言を入れてしまえばかえって誤解を招いてしまう危険性もあるので、施設名からは省きました。ただ、事業としては当然、国際交流の部分は入れてありますので、ご理解ください」という趣旨の答弁をしていました。

しかし、一般的に理解されていないものであるならばなおさら、しっかりと啓発していくのが区の役目なのではないでしょうか。
実際、外国人住民の方も、意識・意向調査の歳に偏見・差別をなくすことが重要であると答えてもいるのですから・・・。

そこで、私の会派では、施設の名称、そして施設の設置目的に多文化共生のことを明記した修正案を提出しました。

また、区民生活委員会の質疑の中でもう一点気になったのは、文化振興にしても国際交流にしても、現段階ですでに活動をしているグループ(たとえば音楽のグループとか、日本語教室をしているボランティア団体とか)に対する「貸し館」であることが中心で、区として積極的に文化振興をする事業、国際交流を進める事業をしていくといった姿勢が見られないことです。
もちろん、場を確保することですでに活動している団体がより活躍できるように支援をしていくことは大切ですが、民俗芸能の普及や国際交流・差別の撤廃といった部分には区としてしっかり専門職を配置してやっていく必要があるのではないかと思います。

今回私の会派が出した修正案は残念ながら否決されてしまいましたが、今後、施設が充実したものになっていくように引き続き指摘を続けていきたいと思います。


以下は、私の会派の幹事長である菊地靖枝さんが代表して修正案の提案理由説明をしてくれた内容を掲載します。

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グローバル化の進展、外国人居住者の増加、人口減少傾向などを勘案し、外国人住民施策が全国的な課題になっていることから、多文化共生の地域づくりを推し進める必要があると、国は「地域における多文化共生推進プラン」を2006年に示しました。

2012年1月1日現在、外国人居住者は13,017人で区民全体の1.84%、国籍は100か国を超えています。練馬区でも国際交流の推進と外国人・日本人区民が地域で共生する多文化共生社会の実現を目指した「練馬区国際交流・多文化共生基本方針」を2012年3月に策定しました。

震災時には、正確な情報が提供されることや地域住民同士が日常的に交流していることが重要であると再認識され、地域コミュニティ活性化プログラムにおいても多文化共生は取り組むべき課題です。

このような状況の中、新たに設置される文化振興・多文化共生施設の設置条例には、多文化共生の地域づくりに資するための施設であることを明記する必要があります。しかし、区は区民にわかりにくいとの理由で、施設名に多文化共生を入れませんでした。設置目的にある「多様な文化」という言葉では、外国人も含めた異なる文化であることがはっきりしません。

第3条に多文化共生の事業について載せているとも説明していますが、名称や設置目的にないため施設の性格もわからず、事業も形骸化してしまいます。

「多文化共生」は外国人も地域社会の構成員であり、支援される対象にとどまることなく、地域社会を支える主体であるとの認識を持って地域づくりに参画してもらおうとするものです。勝手の分からない日本社会で困っている外国人を助けてあげようとする考え方では、単なる「外国人支援」にとどまってしまいます。

また、国籍や文化の違いを越えた信頼関係を築くことが世界平和に貢献するという「練馬区国際交流・多文化共生基本方針」の理念に立ち返るべきです。

よって、施設名は「練馬区立文化交流・多文化共生ひろば」に変更し、設置目的に「国籍や民族などの異なる区民が互いの文化的違いを認め合い共に生きていく地域社会を育てるとともに区民相互の交流を図ることを目的とする」と明記し、多文化共生の地域づくりをすすめる施設であることを明らかにするべきです。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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