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「福島県動物救護本部」にボランティアに行ってきました。

昨年末から、仕事の合間を見つけて、色々なボランティア活動をしています。
頭で理屈として「大事なことだ」と分かるのと、実際に体験してみて感じることは違うと思うので。
議員の仕事というのはよほど意識的に気をつけていないと、頭で考えることが中心になりかねないので、それは避けたいと思って、色々な活動を始めたというわけです。

たとえば、介護関係、あるいは女性からの(暴力被害などの)電話相談を受けている非営利団体にいくつか関わりを持つようになりました。また、たまに路上生活の人への支援などにも関わっています。
個人情報やその団体の活動内容に関わるので、私がやっている詳しい活動内容はあまり書けないのですが、活動で見えてくる課題を議会での提言の中で生かしていければと思っています。

それで、最近ふと思ったのは、東日本大震災の被災地の応援について、宮城は宿泊じゃないとちょっと遠いけど、福島なら日帰りで行かれるんじゃないかということです。
大泉から郡山あたりならば車で3時間くらいで行かれます。3時間といえば、都内で渋滞に巻き込まれたり迷子になったりすればすぐに経ってしまうような時間でしょう。日帰りで行かれるならば、ちょくちょく行かれるのではないかと思ったわけです。

そう思っているところに、たまたま福島県動物救護本部についての特集の記事を見つけて読んだため、行ってみようと思ったのです。
(救護本部のHPはこちら

ここは福島県といわき市、郡山市、福島県獣医師会、動物愛護ボランティア会が運営している、被災した動物のシェルターです。原発事故の警戒区域で保護された子も多いようです。
HPによれば、8月6日現在、犬36匹、猫153匹を預かっているそうです。


私は小さいころから動物が好きで、動物に関わる仕事ができたらいいなと思っていた時期もありました。そんなこともあって、ボランティアという形で動物と関われるというのもとっても良いなと思い、連絡をとって、8月20日に出かけることになりました。


当日、私は猫の担当になりました。

猫の部屋は、1匹ずつがゲージより大きい「個室」を持っている部屋と、ワンルームの部屋に10匹くらいが一緒に暮らしている部屋がありました。詳しいことは聞かなかったけれど、たぶん、その子の性格(他の子と仲良くできるかどうかなど)や慣れ具合によって、その子がストレスを感じない方の部屋に入れているのではないかと思います。

「個室」がある方の建物には40匹くらいの猫が暮らしていて、スタッフとボランティアの活動はそこでお皿の回収、部屋の掃除、トイレの掃除、食器洗いをしてえさやりをするというものでした。

私が人生でいっぺんに飼った猫の最大数は3匹ですが、(当たりまえですが)その10倍の数の猫の世話をするのは本当に大変でした(+_+)

皿の回収もトイレ掃除も、かがんで続けるからまず腰痛がするし。

掃除とえさやりで半日が過ぎ、一通り終わったらまた掃除とえさやり…という感じでした。

これだけの数の猫の世話をするのは初めての経験なので、とにかくもう必死で黙々とトイレ掃除。
それで、たまにふと顔をあげるとだいたい何匹かの猫がこちらを眺めています。「あれ、猫がいる…どうしたの?」と声をかけてハタと、ああ、そりゃそうだ、ここは猫の部屋なんだもの…としみじみ気づく、というまぬけな出来事もありました。一瞬、猫の部屋にいることさえ忘れるくらい大変。なにせ、一言で「皿を洗う」といったって、40匹分で80枚(餌用と水用)ですもの…。


毎日関わっているスタッフの方は、作業をしながら1匹1匹の猫の名前を呼んで声をかけていました。「この子は、初めて来た頃はすごくおびえていたけれど、最近ずいぶん慣れて、甘えん坊さんになったんですよ」というエピソードなどもお聞きしました。

大変な作業の中でも、日々、信頼関係を作っていく楽しみがあるのだろうなと思いましたが、それにしても毎日のお世話、大変だろうなと思います。
家で猫を飼って、のんびり交流して癒される、というのとは全く違って、まずは何十もの猫の衛生状態、栄養状態をきちんとしてあげるということをやっていかなくてはならないわけですから。

重労働であるだけではなくて、もし飼い主との再会や里親との出会いがない場合はこれからもずーっと続くことである、というのが、気持ちの上でもすごく大変だと思います。動物好きであるほど、大変だろうなと。

だからこそ、ボランティアに行くとか、カンパをするということは私たちにできるとても大事な関わりではないかと感じました。
ほんとは、犬や猫たちの里親になって、それぞれの動物たちがゆったり過ごせるお家を提供してあげられたら一番ですが、それができなかったとしても、「私たちもずっと気にかけているよ」というメッセージを届けることが必要だなと思います。



今回は慣れない作業に四苦八苦しましたが、たくさんいる猫それぞれの個性を感じたことは、面白かったです。

最初、私が入って行ったら、大体の猫は「だれ?(°_°)」という顔をしていました。ああ、目がまんまる…。

でも、中には最初から寄ってきて、「あんた新人?あたし、この中のことは大体分かるから、もし分からないことあったらなんでも聞いて。あたしの頭、撫でても構わないし」と、ずーっと頭を差し出しながら、私と掃除用具の間をウロウロ、ニャーニャーしていた子もいました。

半日いて、少し私のことを見慣れてきたら、作業をする私の手にそっと近づき猫パンチをする子もいます。
作業中の私の背後からこっそり近付き様子を見に来るものの、私がふり返るとあわてて逃げていく子も。

餌をあげた後にそれぞれの個室のお水を注ぎ足していると、餌がまだ残っている部屋を脇からのぞいて、「あれ、残すんだったら俺が食べてやるよ」と顔をつっこんでくる子がいたり。。(「よその子の餌だよ」と連れ戻しましたが 笑)


午後まで掃除等の作業をしたところで、スタッフの方から、「サロンのほうを見てきても良いですよ」と言っていただきました。

「サロン」というのは、少し広い1部屋にキャットタワーなどがあって、たくさんの猫がのんびりと伸びている部屋でした。
たぶん、個室がなくて他の子と一緒にいてもストレスを感じない子が暮らしているのだと思います。
人にも慣れているようで、入っていったとたん、私の右手と左手に別々の猫が頭をすりつけ始めました。「おお、ここは天国か…」としばらくぼんやりと猫の頭を撫でて過ごし、帰ってきました。

1匹でも多くの子に、新しい飼い主が見つかるといいなとしみじみ思いました。


どんな活動でも同じかもしれませんが、やはり、平日のボランティアの手が足りないようです。ボランティアがいないときは、少ないスタッフですべての作業をやっているそうです。
HPにボランティア募集のページがありますので、ご関心のある方は見てみてください。

私は、議会のない時期には月1回くらい行けたらいいなと思っています。

写真は、ここで販売している缶バッジ。
kanbajji.jpg

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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