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この数日は色々と意見を言ってみました

昨日は常任委員会、私の所属は健康福祉委員会に参加。その後は「全員協議会」。すべての委員会で扱う議案についての説明と質疑でした。


今日は特別委員会。私は総合計画等特別委員会。今度、練馬区の基本構想を見直すということです。私は新宿のNPOで働いていた時に、新宿区の基本構想を見直すための区民会議に参加していたので、せっかくだからそのとき勉強したことを生かそうと思いまして、この委員会に所属。


委員会と全員協議会は本会議と違って自由に質問して良いってことなので、とりあえず感じたことを質問。もしかしたら的が外れてるかもしれないけど、でもまだ始まったばかりの今は仕方ないから今の私が率直に感じたことを聞いてみようかと思っています。どうせ若くて女性で初当選という今の状況若干馬鹿な質問をしても失うものは何もない、とやぶれかぶれ。


質問したことについてはまた改めて書きますが、もう少しつめた質問にしていかなくてはいけないとは思うけども、一番私が気になるのはやはり縦割り行政ということ。他との連携について聞いてみたいなあというのがあります。


 


そして今日の午後は、会派の中で、気になっていることについて担当の職員さんに来ていただいて説明をしていただき、質疑をしました。


同じ会派で同じ大泉地域にいらっしゃる三戸さんが、地域住民の立場で大泉学園高校跡地にホームレスの支援施設を作ることについて聞きたいとおっしゃって担当の方をお呼びになった。私は前にも書いたようにホームレス支援の立場なので、せめて会派の人たちがホームレス支援の気持ちになってくれると良いなあと内心ドキドキしながら説明の場に臨む。


担当の方が「かとうぎさんのブログを読みました。あしがらさん(←前のブログに書いた、ホームレスのドキュメント映画)も見たことがあります」とおっしゃったので、「そうか、私のブログなんか読んでる人がいるのか・・・」と改めて感じてしばらく動揺しました(^^;


でもなんだか、その一言を言っていただいたおかげでその後話していても、「委員会の中だとか本会議の中だとかではちょっと壁を感じていたけど、結局同じ福祉職(?)の悩みがあるわよね」という共感を覚えることができて嬉しかったです。


以下は、説明を聞いたからということではなくて、若干でもホームレス支援に関わったことがある私がしみじみ思ったこととして書きます。


ぜひ皆さんにあしがらさんを見てもらいたいです。(ホームページはこちら


前にも書いたように、ホームレス問題の辛さは、家がないということではなくて社会的に排除されるということです。


今度大泉学園高校跡地にできる施設は5年に限った「一時保護施設」。今は同様の施設が板橋にあるそうですが、外に出る時間を制限したり、洗濯物を外に干さないでほしいという住民の声にこたえたり、病院に行く時は他の人と会わないように車で連れて行ったり、という形で「折り合いをつけている」のだそうです。


それは、「折り合いをつけている」のではなくて差別を助長してるんじゃないか、と思うんですが。


でも、そんなにでもしないと施設を作れないという現実は確かにあって、そうでもしないとどうしようもないという行政の担当者の痛みもひしひしと感じたりして。


ホームレスはどんな人がなるのか、ご存知ですか?


多重債務の問題もあります。出稼ぎで東京に出てきて、不況で肉体労働しかなくなったけれども高齢化や健康問題で仕事ができなくなってアパートから出ざるを得ない人もいる。一度出てしまうとなかなか入れない。


私たちも引っ越しをするとき、現住所を書くでしょう。つまりは現住所がなければ、なかなか新居の承認が得られないのです。


ホームレスなんて、怠惰だからなるんだろう、っていうのが一番の差別の元だと思います。でも、怠惰でホームレスになれると思いますか?怠惰でなれると思うならば、ためしに毎晩外で寝てみてください。どれだけ辛いか。私なんか選挙の寒い時期に朝2時間駅で立っているだけで病気になりそうだったけれど、ホームレスの人は寝てる間中ずっとそんな中で、ホッとする時間なんてないのです。寝ていたらいきなり殴られたり放火されたりすることもあるのです。怠惰でホームレスにはなれません。


今度大泉学園高校跡地にできる施設は、そんな状態の人を保護して、まずは体力を回復させて、新しい住まいや仕事について考えるための施設なのです。


 だけど、反対をする人たちの声は強烈で、多重債務も体を壊すのも全部自己責任だ、自分達には関係ない、という声が出てきてしまう。


こうやって書いてみると「なんてひどい差別意識だろうか」と腹が立つけれど、そういう気持ちが自然に起きてしまうのも間違いないことで、だから心が痛いです。


差別はなくすべき、ホームレス問題は人権の問題だ、なんて言うけれども、人の感情はもっと醜かったり汚かったりする。そのドロドロについて何ができるのか、と思うと心が痛いです。言うことはいくらでもできるけど、私にも何もできないから。


私がハンセン病問題やホームレス問題に関わる機会があったのはなぜかというと、多分私自身の中にも拭いきれない差別意識がある、その償いなのだと思います。


今の私は、例えば熊本であったハンセン病に対する差別問題があったときに、差別をした人に対して「こんな奴が生きてるなんて許せない」という怒りを感じてしまう。だけど、それって、差別をしている人に対して私が差別をしていることにもなる。私は選挙で「すべての人が幸せになる地域づくりをしたい」って言ってたけど、「すべての人」の中には差別をされている人だけではなくて差別をしている人も含まれるわけでしょう。そうなってくると福祉って一体なんだろう、と頭の中がごちゃごちゃになってきます。


結局のところきっと反対運動がある中で、無理矢理施設を作る形でしか進まないことになってしまうんでしょうけど、どの立場の人もお互いの心の痛みを少しでも分かち合える状況を作っていけたら良いのに、と思ってしまうのはやはり、私が福祉の世界しか知らない甘っちょろい考えなのでしょうかね。


練馬はホームレスが少ないからこの葛藤状況はなかなか大変だと思うのですが、ホームレス支援の経験豊かな自治体や、新宿・台東・横浜の寿町なんかで頑張っているNPOの人々にも協力してもらいながら地域の中の合意形成をしていくことができないのかなあと私は思います。


せっかく施設に入ってもう一度人生をやり直そうとしている元ホームレスの方々が施設に入ってもまた嫌な思いをするというのは悲しいです。


NPOと協力できないの?という私の質問に、練馬区の担当者の方は「でも、この事業に関しては区が責任を持つべきなのです。NPOをそこに巻き込むのは、違うと思うんです」とぼそっとおっしゃった。そうか、区の持つべき責任と、NPOの豊かさを分けて考えてくれているのね。


私が練馬区で働き始めてから初めて区の職員さんの本当の声が聞こえてとても嬉しかったです。まずはそれが嬉しかった。そして、絶対に責任を果たさなくてはと思っていらっしゃる姿は本当に素晴らしいと思った。これは区の職員としてというのもそうだけど、福祉の仕事をしてきた者として、素晴らしいと思った。


でも、そこまで区が責任を抱え込むべきなのかなあ。せっかく民間に力があるのに。こんなときこそ「協働」じゃないのかしら。


とりあえず私は、私の立場で、「あしがらさん」の上映会を、やりたいなあ、と思います。あしがらさんの監督とか、ホームレス支援のNPOに呼びかけて企画したいです。だって、私の住む大泉学園町の人たちが、私が福祉の活動をするきっかけになったホームレス問題についてネガティブな意識を持ったままなんて、悲しいですから。


頑張るだけ頑張ってみても差別意識に勝てなければまたここで報告しますが、できれば良い形で協働していきましょうね、区の福祉関係の皆様。

2件のコメント

[C74] 管理人のみ閲覧できます

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  • 2007-06-20
  • 投稿者 :
  • 編集

[C75] 管理者のみ閲覧できるコメントでしたが

近くに学校があるから、学校選択性の中で不安を感じている、というコメントをいただきました。ありがとうございます。
近くに施設ができたらその学校に行きたくない、という状況をまずはなんとかしていかないといけないはずだと思うんですけどね。
そのためには、近隣の住民だけではなくて、練馬区全体の人がホームレスに対する差別意識をなくしていかなくてはいけないと思います。

そうはいってもなかなか難しいというところも分かるから、悩んでしまいますね・・・。
コメントをいただいた方は大泉学園町にお住まいということなので、一緒になってどういう風にしていったら良いかを考えることができたら良いですね。ぜひまたご意見をください。私がやった方が良いことがあったら動きますので。
  • 2007-06-20
  • 投稿者 : かとうぎ桜子
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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