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児童館条例への反対討論

今日までで区議会第2回定例会が終了しました。

最終日は議案の結論を出すのですが、その中で、児童館条例の改正に反対し討論しましたので、以下にご紹介します。

議案第63号 練馬区立児童館条例の一部を改正する条例に反対の立場で討論します。

この議案は新たに平和台児童館、東大泉児童館を指定管理者による管理運営とするため条例の改正をおこなうものです。
2013年度、区内17カ所ある児童館のうち2か所にはじめて指定管理者制度を導入しましたが、今回はさらに2か所の指定管理となります。

厚生労働省が示す「児童館ガイドライン」には児童館の役割として、
・子どもと長期的・継続的に関わり子どもの発達の増進を図ること
・家庭や地域の子育て環境の調整を図り、子どもの日常生活を支援すること
・子どもと子育て家庭が抱える可能性のある問題の発生の予防、早期発見
・子育て家庭に関する相談・援助
などが挙げられています。

児童館はボランティア・協力者としてつながりを持つ地域住民も含め、さまざまな生活背景を持つ人の「地域の拠点」となる施設です。
中には貧困・虐待など様々な事情で家庭や学校にいづらいという思いを持つこどもたちもいます。児童館職員がこどもたちと遊びや日常生活の会話を通じて長期的・継続的に信頼関係を築く中でこどもの声に耳を傾けること、こどもから発せられる言葉の奥にある背景や気持ちを受け止め信頼関係を維持しながら課題解決に向けたサポートをしていくことはとても重要な役割です。
これは、その子が今後の人生において人に対する信頼感を持ち、必要な時にはSOSを出しても良いのだと思えるようになり、どんな課題に遭遇しても、たとえ失敗することがあったとしても、自己肯定感をもって生きていけるようになるための重要なポイントです。
児童館職員がこどもの置かれた立場や思いに寄り添い、こどもの視点に立って活動していく中では、ときに関係機関との調整は厳しいものになるかもしれません。成果が来館者数など目に見える指標で測られることの多い指定管理者制度はこうした性質の事業にはそぐわないと考えます。

今回の指定管理者導入にあたって区は、初回の2館の状況をふまえ、引き継ぎの充実や区としての巡回によるサポートなど、一定整理された部分もあると説明されました。
しかし、そもそも区として「こどもの声をいかにしてキャッチしていくか」という点の整理ができていないと考えます。
数値としての成果には見えづらい要保護児童への対応などについて、児童館が果たすべき役割はなんなのか、児童館の専門性をどのように維持・向上させるのか。児童館ガイドラインに基づき区としての考え方を整理すべきですし、その上で児童館にとって指定管理者制度がなじむのかどうか、区としても改めて検証する必要があります。
児童館という施設そのものの意義、また児童館における指定管理者制度の検証は一般的なモニタリング等の評価とは別に福祉の専門的な視点から行う必要があることを指摘して、議案に対する反対の討論とします。

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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