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ホームレスの一時保護施設の説明会に行きました

今日は、大泉学園高校跡地の向かいにある、新座市の栄小学校で行われた説明会に行きました。


また長い文章になりますので、まず先に私の考えを書いておきます。ブログに対していただいたご意見、区の職員さんの説明、今日の説明会のやり取り、その後近所の人としゃべってみたことを総合した私の考え。


ホームレスの施設には賛成。だけど、「どこの場所に施設を作るのか」など区民とともに決めるプロセスがあまりにもお粗末なので、その「過程部分」には反対。


法律にも、内容について決める法律と、手続きについて決める手続き法がありますけど、「手続き部分」についての反対ということです。多分、多くの住民の意見もそうなんじゃないかな。


 


説明会は、区・都の職員さんが10名くらい、住民の方の参加は80名前後だったと思います。


場所は栄小学校の体育館。


20070701214314.jpg


(※図をクリックすると大きくなります。図の右下にimg01.jpgこういうマークが出るので、それをクリックすると鮮明になります。)


中の配置はこんな感じ。学校の生徒と先生との関係みたいなものです。前にずらっと職員が並び、対立する形で住民が並んでいる。


・・・この椅子の並び順からして対立構造になってることは、もっと工夫すれば良いのになあ。
人数的に難しいかもしれないけど、車座みたいに、お互いがお互いの顔が見えるような形になるとか。そのほうが緊張がほぐれて心からの意見が出やすいから。


14時~16時20分くらいまでやってましたが、ずーっと平行線でしたね。


区の職員さんは、「ホームレスに対する差別があるだろうから、決定を動かせないくらいギリギリに説明しないといつまで経っても用地が決まらないと思って、ギリギリに決定・説明する形にした」という。


住民は「施設そのものに反対してるわけじゃなくて、なんでこんなギリギリになって説明するのかについて怒っている。決定してからの説明では意見交換にはならないじゃないか」という。


かみ合ってないんですよね。


区の決定の仕方は、「住民は自分の住んでいるまちの利益のことしか考えていなくて、福祉のことは考えていない」ということが前提になってしまっているように思います。もう少し住民自治の力を信じないといけないんじゃないですかね。


どの区でもそうやって決めてるんです、というの、なんとなく納得がいかないのでもう少し調べてみたいと思います。


近隣に通う学校にお子さんがいらっしゃる方の不安というのは、私宛てにご意見もいっぱいいただきましたが、今日改めてお話を伺う中でちょっと整理してみました。


その不安は、ホームレスそのものに対する不安というよりも、施設の管理運営に対する不安というところから来るんではないでしょうか。プールの事故やエレベーターの事故、絶対安全だと信じていたところで子どもが事故に巻き込まれてしまったことが記憶に新しいと思います。だから、「大丈夫です」なんて言葉で言われただけじゃ信じられない、という思い。


それは、福祉関係者の弱さもあると思います。例えば障害者が何か事件を起こしてしまった時。それは障害者が事件を起こした、とセンセーショナルな取り上げ方をするマスコミの問題もありますけれど、福祉関係者は「今回は支援体制が薄かったり特別な問題があったから起きただけで障害者全般が悪いわけではない」と考える。私もそう考える。でも、そんな言葉じゃ、福祉関係ではない一般の人々には納得できないはず。


ホームレスだからって何か特別なことがあるわけじゃない、と福祉関係者は思う。私も思う。だけど、「だってそう思うんだもん」って言うんじゃまったく説得力がないわけで・・・。説明責任は行政にも福祉関係者にもあるんだということは認識しなくてはいけないとしみじみ思いました。福祉のことをやっているから、良いことをしているから、というのは免罪符にはならないし、それを免罪符にしてしまったらかえってあらぬ差別を助長すると思います。


 


「施設コンフリクトというのがあるよね」という話を、あしがらさんの監督とメールでやりとりしていました。障害者の施設なんかができるときに、近隣住民の反対運動が起きること。誰もが、必要な施設だ、良い施設だとわかってはいるけれど、自分の近くにはできてほしくないということ。


だけど、大泉学園高校跡地の場合、手続き部分があまりに不透明で、施設コンフリクトにすらなりえていないように思います。それ以前の問題というような。


決定には議会は経ていないし、近隣の住民も最近知ったこと。区長が責任者だといわれているけど、まったく説明には来ない。話し合いの端緒にすらついていないから施設コンフリクトにもなり得ない状態。


だからホームレスがどうか、という以前の住民自治の問題をまずは解決していかなくてはいけないと考えました。この問題は人権問題が絡んでいるからとてもややこしくなってますけど、人権問題以前の住民自治の問題だということをまず、賛成派も反対派も整理していかなくてはいけないでしょうね。ホームレスについて知るというのはまた別次元の問題だと思います。


そんなわけで私は当面、区民の自治を支える立場でやっていこうと思っています。どんな形であれ、決着がついたらまた改めてホームレス問題について皆さんと考える会、やりたいと思います。まずはどこにどんな形で施設を作るのか、本当に大多数が納得した形にしなければ、来る予定の元ホームレスの人にとっても可哀想ですしね。


 


ところで、これは素朴な感想。


区の職員さんの言葉遣いって、独特ですねえ。しみじみ。全然分からん。


それでもだいぶ議会で慣れたけど、今日の説明会を見ていて、住民の皆さんと区の人の会話を聞いていて「とても同じ日本人同士の会話だとは思えない・・・。通訳が要るんじゃなかろうか」と(^^;


区の人は、最初は「わざと分かりにくいしゃべり方をしてるんだろうか」と思ったけど、あれはもう癖になっているんでしょうか、「~でございます」「~につきましては」「ご案内の通り」などなど。その言い回しを聞いているだけで気が遠くなりそう。そして、実際の運用を聞いているのになぜか理念から話し始めることもある(笑)


NPOの立場にいて、行政との協働が大変、という話をよく聞いていたけど、団体レベルではなく市民が一人、行政に意見を求めるのもとても大変ですね。行政の人はまったく理解ができない言葉でしゃべってるのに、自分が相手に伝わらない言葉を使っていることにそもそも気づいていないんでしょうかね。それとも、わざと?


 


直接、行政の方が説明しているのをあまり聞いたことがない方にも分かりやすいように、例示をしてみます。


今日、聞いていて「区の職員さんって、私生活でもこんな回りくどい言い方してるのかしら」と思ったもんで、私生活場面と想定して書いてみます。


普通の家族の会話だとしたら


妻「今日も家で夕飯食べないの?子ども達もお父さんと食事できるの楽しみにしてるのに」


夫「それは分かってるんだけど、付き合いがあったり、忘年会があったり、大変なんだよ。まあなんとか少しでも早く帰ってこられるようにするからさ」


この会話、もし職員さんが家でも回りくどいしゃべり方をしているとしたら上のような返事ではなくて次のような言い方になるでしょう。


夫「夕飯につきましては、家族団らんという効果が得られ、また外食とは異なり栄養バランスも良く、長期的な視点からすれば私にとっての介護予防にもつながる大切なものと考えております。また、子どもの教育という観点からしても、『孤食』の問題が取り上げられており、できるだけ家族がともに食事をすることが求められております。私の職場においても、上司・同僚に対しましてこのような効果を説明するとともに、家族のあり方・介護予防に関してさらなる検討を進めてまいりたいと考えております。しかしまた、職場における結束力の強化等を考慮すれば忘年会をやるということにも一定の効果が見られます。私が家で食事をしてほしいという、妻の考えはご意見として伺っておきますが、今晩につきましては外食という方向でお願いしたいと考えております」


・・・えー。結局何が言いたいの?みたいな(笑)


とにかく、もうちょっと、心から湧き出る言語で話し合えるようになりたいですね・・・。


 


20070701214115.gifちなみにこちらは大泉学園高校跡地の地図。新座市との境目です。学校と施設が並んでおり、住宅は道を隔てないとないという立地のため、ホームレスの施設のように反対が起きやすい施設にはちょうど良いと考えられたみたいです。


かとうぎ桜子を育てる会ホームページ

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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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