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ホームレス緊急一時保護施設

大阪で見学してきたことについてはまだまだ、あと3つくらい書かなくてはならないことがあるんですが、そうこうしているうちに日々も動きます。というわけで、今日は身近な大泉学園に戻ります。


今日もまた、ホームレスの緊急一時保護施設についての集まりがありました。


今日は、これまでと違うのは、住民団体が企画した集まりだったこと。


しかし、話が平行線であることは変わりませんね。見ていて気が遠くなりそう。14時~16時30分まで行われました。


住民団体「ホームレスの施設が安全だってことは分かってるんです、必要だとも分かってるんです。でも不安なんです」


区職員「不安に思わなくても大丈夫ですよ」


住民団体「そう言われたって不安なんですよ」


 


うーむ・・・


以前にも書きましたが、前提となる部分が区側と住民側と、かみ合ってないんですよね。


住民側は、なぜ大泉学園高校を使うことになったのか、いつ決定したかというプロセスが見えない、そんな不透明な決め方をする区とは協働はできないからこれから5年間がどうなることかと不安だと言っている。


でも、区側は、はじめから「ホームレスが怖いから不安だと思ってるんだろう」という頭で聞いているから「そんなに不安がらなくても大丈夫ですよ」と言う。


おかしな会話です。


区の職員さんは、まさかホームレスの存在以上に自分達の存在が不安を催しているとは理解できないってことかしら?と思ってしまうくらいまったくかみ合っていない。


私は5月末から議員の仕事を始めて、その間見ているだけでも、どうやら練馬区政には民主主義はないらしいということがだんだん分かってきました。大変だ・・・区議一人が努力して直せるくらいのもんじゃなくて、根本からなんだかおかしいみたいです。


 


住民団体「もし、ホームレスの施設を着工するまでの間に、住民との合意形成ができなかったら、着工を延期するんですか?」


区職員「合意形成ができるよう、最大限努力します」


 


延々とこんな会話が続きます。


住民団体「努力しても合意形成できなければどうするんですか?」


区職員「ですので、そうならないように合意形成ができるよう最大限努力するのです」


 


・・・・。


 


住民団体「あなたはさっきから、最大限努力するだとか、なんだかさっぱりこちらに意味が伝わってこない言葉を使うんですけど、もっと分かりやすい言葉でしゃべってくれませんか」


区職員「しゃべり方は、どうしてもこうなっちゃうんです・・・。うーんと、だから、えーと、合意に至るように一生懸命頑張ります。」


 


・・・・。


たしかに、区の職員さんが遠まわしな言い方しかできないようになってしまっているのは、事実かもしれない、本人も気づかないうちになってしまっている「職業病」かもしれない、とちょっと思いました(^^;


困りましたねえ・・・。何から手をつけていったら良いのやら。


 


区の体制を変えなくてはいけなくて、それをどうして良いか分からないのはまず1つ問題ですが、あと少し、気になったこと。


今は、行政vs住民という構図になっているので、大同小異で住民側がまとまっていますが、よく一人ひとりの発言を聞いていると、必ずしも同じではないこと。


本当に行政のプロセスの問題を問うている人もいる。


自分の子どもが通う学校の近くにホームレスが居て欲しくないというところが大きい人もいる。


そもそもホームレスが自分の家の近くにいるだけで嫌!という人もいたと思う。


もう、めちゃくちゃですね。


ホームレスが嫌か、そうではないかという対立になってしまえばそれはそれで分かりやすいと思うんだけど、住民自治はどうなってるんだ、という問題が絡まっているから混乱です。


 


5月末から議会や地域の集まりに出てみてしみじみ。やっぱり日本の文化の中には、「議論する」という文化が薄いんでしょうか。


議会の会議で野次があって、私はそれを下品だと感じたと以前ブログで書いたことがありました。


異なる意見があるのは仕方ないことです。差別の心がある人もいるかもしれない。同じ問題でも違う角度でとらえる人がいるかもしれない。でも、多様であることは当然のことです。イラクの戦争が起きる直前に「フセイン大統領の支持率は100%」と出ていたことがありましたが、皆が同じ意見になるということは、そういうことなんだと思います。異なる意見が出てくるのは、健全な社会である証拠。


で、多様な意見が出たときに、どう対応していくかが良質な民主主義かどうかだと思います。違う意見も一度よく聞いてみて、異なる意見があるならばそれを相手にぶつける。その間にあるのは「議論」であって、「いがみ合い」でもなければ「憎しみ」でも「野次」でもないはず。たとえ、意見が違ったとしても、議論することによって歩み寄っていって、お互いの良いところを認め合って行くのが民主主義かと。


自分と違う意見だからと野次ったり、きっと相手は違う意見だろうからと事実を隠していては、いつまで経っても理解し合うことはできないだろうなと私は思います。


近くに住む人との合意形成については、大阪で見学に行った精神病院の方の言っていた言葉にヒントがあったので、それは次回のブログにて。


かとうぎ桜子を育てる会ホームページ

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  • 2007-07-18
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プロフィール

かとうぎ桜子

Author:かとうぎ桜子
1980年生まれ。

保育士、ヘルパー2級、社会福祉士の資格を使って福祉の仕事をしてきました。
制度だけでは一人ひとりが安心して生活するまちを作るには不十分だと考え、誰もが安心できるまちのしくみ作りをしていきたいと考えています。

2007年4月の統一地方選で練馬区議会議員に初当選。

2010年3月、「市民参加と公共性―保育園民営化を契機として」と題する修士論文を書き、立教大学大学院・21世紀社会デザイン研究科を修了。

2011年4月 無所属で2期目に当選。

2011年末に子宮頸がんが見つかり、2012年春に円錐切除の手術をしました。その後は今のところ再発もなく元気に仕事しています。
この経験を活かし、がん検診の啓発など健康に関する課題にも取り組んでいこうとしています。

2015年4月、3期目に当選。

会派は市民ふくしフォーラム。

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